江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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■3年間のネットカフェ生活 1ヶ月のトイレでの寝泊まり

2009-05-11 | 雇用・中小企業・ひきこもりのこと

ネットカフェで3年間暮らしていた30代の男性は、
派遣でつないできましたが、この3月で派遣をきられ、
ついにネットカフェにいることもできなくなり、
外で寝泊まりをしていたというのです。
お会いしたときの所持金は300円。
でも、これまで、ずっと働いてきた彼は、
身なりもきちんとしていて、言われなければ、
ネットカフェ暮らしだったなんて、誰もわからないでしょう。

学校を卒業してから正社員で勤めたものの
会社のひどい対応に苦しみ、辞めてしまったら、
もう、アルバイトや派遣でしかつなぐことができなくなり、
アパートの初期費用も貯めることはできず、
ネットカフェ暮らしになったということです。

「働きたいのです」
そう言う彼に、厳しい現実が突きつけられます。
今は住所不定の身になってしまったので、
雇っては、もらえないのです。

相談を受けてから、役所の人と連携をとり、
今の居場所での毎日が始まりました。
その彼から、今日、
現在の状況を知らせる電話がはいりました。
少しだけ、先が見えてきたから、
少しだけ、安心して、数日を過ごすことができたようで、
電話の向こうの声は明るい声でした。



「ありがとうございます。ご恩は一生忘れません」
帽子を取って、深々と頭をさげてくださったその方は、73歳。
足腰もしっかりとして、背筋もしゃんとしていて、
60代にしかみえません。

3月に、もう仕事が無いからと、会社を辞めさせられました。
ずっと、働いていたのに、部長の方書きまであった人なのに、
10年くらい前から仕事の単価が半分に下げられ、
貯めることも全くできないまま、それでもつましく生活してきたのに、
放り出されてしまったとたんに、一文無しです。

江戸川に飛び込もうと3度したけれど、
できなかったんです・・・
涙を流すその方は、とても真面目に働いてきたその様子が、
端々からわかります。

この1ヶ月は、駅のトイレで、じっと、夜を明かしていたそうです。
その日のうちに生活保護を受けることができることになりました。
この人も、「まだ体が元気なので、働きたい」と言います。



どうして、真面目に生きてきた人たちが、
悔しい涙を流さなければならないのでしょうか。
何度、その涙を見たことでしょう。

大企業が、リストラ、派遣切り、内定取り消しを無法に進めたことで、
町場にも、雇用破壊の大波が押し寄せてきています。
大企業は、内部留保をきちんと使い、雇用の責任を持つべきです。

そして、ルールある社会、人を大切にする社会にしなければなりません。
一部の人だけが儲かるような仕組みではいけないのです。



希望の光が見えたそのときに、みせてくれた、
ほっとした安堵の表情。

真面目に働く人たちが、
ずっと安心して暮らせるように、
社会をかえないと、ならないのだと思います。




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