江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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4回の会議で1,700万余?! 治水対策検討委員会って何?(決算特別委員会/土木費・総括質問)

2009-10-15 | 議会のこと
(600万円の模型とは、土木部の前に飾ってあるこれかしらと思って見に行ったら、これではないそうです。
そうですね、公表しないということになっているんですものねえ。)



それぞれの項目での審議が、不十分であるというときに、決算特別委員会の最終日に、総括質問をすることができます。
今回、私たちの会派は、土木費での、「治水対策検討委員」へ支出された1,700万円余の中身についての回答が、
とても不十分であるということで、このことについて、須田幹事長から総括質問をしました。

続いて、生活者ネット・無所属クラブという会派からも、この件についての総括質問があり、
合わせて聞いても、疑問は深まるばかりでした。

まず、最終日(10/15)のやりとりの概要を記し、後ろに、土木費(10/9)分も記しておきます。


総括質問/日本共産党

須田委員 1、委託しているコンサルタントの名前・内容・金額は。

土木部計画課長 業務委託をしているのは、(財)リバーフロント整備センター。
委託内容は、資料検討、作成、案の整理、技術的検討、とりまとめ。
運営についての補助として、
謝礼金50万円。
交通費・会場費70万円。
検討案のパース模型作製600万円。
等、810万円。

須田委員 リバーフロントという所は、スーパー堤防整備をトップに掲げている。そこの理事長が兼任をするということに、問題はないのか。
模型をなぜつくり、現物はどこに。

土木部計画課長 荒川河川事務所の委託を受け、国交省との共同もしているので、こちらに委託をした。
模型は、荒川、中川堤防強化策について、わかりやすくするためにつくったが、河川管理者との関係は審議途中のため、中川の流量を変えるのは、まだ問題ありと考え、公表は、支障ありと判断して公表はしていない。

須田委員 治水対策と言いながら、委託先のリバーフロントは、スーパー堤防を掲げている所であり、
推進をしているところに、委託をしていることに疑問をもつ。

中川については、防災ベルト構想がすでにあり、8月の1回目には、そこへ視察に行っている。
11月には、建設委員会への報告があったが、その前には、前都議の大西さんがこの構想について、
すでにホームページで公表している。全く不透明であり、この検討会自体が、スーパー堤防ができないか、
防災ベルトができないか、から始まっていることもおかしい。
そこの点からも、1,755万は、無駄な支出である。

また、この委員会のメンバーである竹村先生は、もともとリバーフロントの理事であり、
月給も100万+αでもらっているにも関わらず、この検討会での肩書きは、水フォーラムとなっている。
それは、なぜか。リバーフロントでは、心配があったからではないのか。作為を感じる。

その他、
2、コンサルタントの成果は。

3、11名の委員への報酬額は。

4、0mサミットに100万とあったが、0mサミット自体には支出がされているのに、なぜさらに100万なのか。成果物は。
(▶世界海抜ゼロメートル都市サミット分担金:1,569万5,000円)
などについて質問をしたところ、

土木部計画課長
0mサミットについては、展示発表をした。土木費での答弁は正確さを欠いていた。
また、サミットの企画、運営、技術支援として、兼ねていただいた。
技術アドバイス支援として60万円。
地球環境展示210万円。
合計270万円。


総括質問/生活者ネット・無所属クラブ
治水対策検討委員会の情報公開についての質問でした。
1、4回の委員会には、どの委員が出席しているか。
→全員が4回とも出席。

2、会場名は。
→1回目は、区役所5階の防災センター。2~4回目は、リバーフロントセンター内。

3、議事録の公開も。仕方を工夫すればできるのではないか。
→委員会の中江は、河川工学の専門家などがいる。従来にとらわれずに、闊達な議論を臨んだので、非公開。
検討途上の未成熟な情報が、あたかも決定しているようにとらえられると誤解を生むので、議事録も非公開。

4、中間まとめのパブリックコメントについての結果の報告もされていないが理由は。
→14件の意見。建設委員会、まちづくり防災特別委員会で説明している。


私たちの会派と、生活者ネット・無所属クラブの質問を合わせて聞きながら、疑問がさらにでてきました。
①区役所の防災センターもリバーフロントセンター内の会場も、どちらも内輪の会場であるにも関わらず、
交通費・会場費合わせて70万円の支出がある。内訳を聞きたい。

②検討案の模型に600万円。マンション紛争などのときにもつくってもらうが、11階建てのマンションでさえ、200万程度であった。600万というと、どれだけ大きな、立派なものなのか。ところが、区民の税金を使ってつくっているものであるのに、支障ありと考え公表していないということもおかしい。

次の建設委員会で、さらに聞いてもらいたい。


10/9・土木費での区の答弁は、次のような趣旨でした。
治水対策検討委員会は、昨年8月に11名の委員で開き、昨年4回開催。
地球温暖化、気候変動などの中で、区の置かれた状況や気候の変化の整理をする。すでに、ハザードマップも出したが、区のとるべき方向を専門の皆さん方、河川の行政関係の方に参画していただき、サジェッションしてもらおうということで開いた。
本年5月から6月に、4回の半年の議論の中間とりまとめとして、パブリックコメントをかけさせていただいた。

具体的な内容は、避難をするための高台の確保、身近な高台づくりをということで、新中川沿線の公園の高台化、学校改築時の高台化、といったことを取り組んでいくべきだと。また民間建築物への避難、大規模公園の高台化。スーパ堤防や、スーパー堤防に限らず既存の堤防強化も検討の対象にしている。

また、荒川、中川の平行河川の特色を生かす形で、新たな治水対策ができないだろうか。また、それらを進めていくために、法制度の改正など忌憚のないご意見をいただいた。
ハードだけでなく、ソフト両面での意見をいただいた。避難の誘導、早期に近くに避難することが有効であるというご示唆もいただいているので、民間の3階建て以上の調査など、緊急雇用の経費を使わせていただいて、すでにとりかかっている。
また、遠くへ逃げていただかなければならない、その方々をどうやって安全に逃げていただくか、避難行動計画も関係の機関の参画をいただき検討に入っている。

委託費の関係は1,700万余の委託費。今申し上げた検討事項を調整するための資料収拾作成、また、河川の整備などどう行なっていくべきかの広報の検討整理、それらの関係資料作成、検討委員会そのものの運営、中間とりまとめの報告書作成。

なお、その中には、100万強だが、この取り組みの内容を、昨年海抜0m都市開発サミットで報告させていただいたので、その報告、資料等の作成費として100万強も含まれている。

中間とりまとめは概要版。60数ページのものある。委員のみなさんにはお配りしていない。

委託業務費は、単なる会議運営を行なうだけではなく、技術的検討含め、たとえば荒川、中川の平行河川を仮に一本にまとめるなら、課題がたくさんある。河川の流れ、上流に迷惑をかけてはならないなど。高さも異なる。どうしたら一体化が仮にはかれるかなどの計算もしている。そこに至るまでの資料作成検討を委託している。



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