江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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ナターシャ・グジーさん 歌声フェスティバル②

2008-06-01 | すてきなひとたち
ウクライナの森の、木の上で、
故郷を思い、家族を思い、友を思い、さえずる小鳥のようでした。

その美しい歌声は、心の中に染みわたります。
20歳のときに来日して以来、8年になるというナターシャさんが、
美しい発音の日本語で話してくれたこと、
それは、8歳のときのチェルノブイリ原発事故のことでした。

・・・私は、わずか3キロの所に住んでいました。夜中に起こった事故のことは、誰も知らず、
次の日も普通にみんなが暮らしていました。おとなたちはいつもと変わらず働き、
お母さんは赤ちゃんを抱いて散歩をし、子どもたちは外で遊んでいました。

事故のことを伝えられたのは、翌日。でもそのときは、「大変なことではありません。
でも調査が必要なので、3日間だけ、避難をしてください。すぐに帰ってくるので、
物は何も持たないで下さい」と言われたのです。

みんなそれを信じて、何も持たずに、避難所へ行きました。
ところが、それから、1週間たっても、1ヶ月たっても、10年経っても、
家に戻ることはできませんでした。

美しい森も、思い出がいっぱいつまった家も、すべて壊されてしまいました。
もう何もありません。

しかし、まだ生きている人たちがいます。そのとき外で遊んでいた子どもが、
おとなになって、赤ちゃんを産みました。赤ちゃんは重い障害を抱えています。
苦しみ続けている人たちがたくさんいます。

どうぞ忘れないで下さい。
忘れることは、過ちを繰り返すことになります。
だから忘れないで下さい。私は、そのことを伝えるために、歌を歌っています。・・・

バンドゥーラというという民族楽器の可憐な響きとともに、
その音楽活動は、高校の教科書にも取り上げられているそうです。
世界中で、平和を求めて、活動をしている人たち。
いつまでも美しく澄んだ歌声が心に響いています。


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