江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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統合失調症のYさんとともに喜んだこと

2008-07-01 | 障害のこと・精神医療のこと
(Yさんの了解を得て、ともに喜んだことをみなさんにお分けします。)

刑務所から出てきたばかりの20代のYさん。
学校をでてから、職場を転々とし、派遣で働いたときにはお金も尽き、
パンと履歴書を盗んでしまいました。
「統合失調症」と診断を受け、刑務所でもお薬を飲んでいたと言います。

でも、いまは、お薬もお金もありません。
そのことも伝えて、あるメンタルクリニックへ一緒にうかがいました。

優しいドクターがいました。
優しく語りかけ、慈愛に満ちた瞳で話を聞いてくれました。

ここへ来るまでの数日間、何とか彼が安心して暮らしていける道をと、
様々なところへ連絡を取り、しかし、いくつもの壁にもぶつかりながらきたものですから、
優しいことに、胸が熱くなり、涙が潤んできました。
Yさんと一緒に、顔を見あわせて、よかったね、優しい先生でよかったねと、
一緒に安堵したのでした。

話を全部聞き終えてから、先生は、処方箋を書いてくださり、そうしておっしゃいました。
「診察代は、いりません。私ができることはこうして診断をすることです。
あなた方のご苦労はその何倍も大変なことなのです。」

こんなことってあるのでしょうか。
驚きと喜びでいっぱいになりました。
お医者さんの、人を助けるという魂に、触れました。

Yさんの生きる道には、大変なことがいくつもあると思います。
でも、こうして、自分のために力をかしてくれる人の存在に触れることができたことは、
きっと、これからの人生の大きな転換点になるのだと思います。

私のことも、どんな人なんだろうと、おどおどしていた彼でしたが、
今日の笑顔は、共感と安堵のとってもいい笑顔でした。

*江戸川区で、精神保健「家族教室」を、7月28日(月)、8月4日(月)、
21日(木)の3回開きます。統合失調症(精神分裂病)は
どのような病気かを知り、治療から回復までの道筋を学ぶための教室です。
問い合わせ・申し込みは、中央健康サポートセンター (5661)2467
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本来の姿… (ゆかり)
2008-07-09 17:14:14
読んで涙が出ました。
医師である前に人として、尊敬します!
返信する
ゆかりちゃんへ (yumi-m)
2008-07-11 08:14:41
看護をしているゆかりちゃんだから、
人の心のわかる優しい先生のすばらしさが
余計にわかるのだよね。
あたたかいってすごいこと。
返信する

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