たんぽぽちるどれん

３年生になったら、またおすもうをしてあそんでください。
こんどは、かつからね。

Mくんが、３年生にあがるときに書いてくれた言葉です。

みんなで力を合わせる、みんな大切・・・
クラスのみんなで学び合ったことを、それぞれが散っていっても、
タンポポの綿毛のように、そこでまた、根付き、きれいな花を咲かせよう
だから、君たちは、タンポポのような子どもたち、
たんぽぽチルドレン・・・2組のみんなは、とっても元気でした。

Mくんは、優しい男の子でした。
すぐ泣いちゃうけど、満面の笑みで、そりゃあ楽しそうに笑う男の子でした。
動物がすごく好きで、サッカーが好きで、
一生懸命なのが、とってもよくわかる男の子でした。

小学校のときに一番好きだった先生って、Mくんが言ってたって、今日聞いたの。
ありがとう。
それなのに、私、助けてあげられなかったね。
おとなになったMくんを、助けてあげられなかった。

ごめんなさい、Mくん・・・

今晩は、Mくんのことを大好きな、Mくんの友だちにたくさん会えたよ。
先生、って言って駆け寄ってくれる子たちは、目をキラキラさせて、
それぞれ、おとなになっていた。
デパートにお勤めしたり、自分で会社を運営したり、先生になっていたり、
会社にお勤めの子は、名刺を持っていたよ。
失恋したばかりで、落ち込んでいる子もいた。
子どもを連れてきた子もいたよ。
もうすぐ結婚する子もいたね。

みんな大きくなって、
それぞれの道を歩いている。

でも、もうその輪の中に、君は、いないんだね。

優しいMくんのこと、みんな好きだった。
今もそうだよ。
お空の上では、たくさんの動物と、いっぱい遊んでね。
先に逝って、待っていてくれる人もいるから、
さみしくないよ。

Mくんのこと、わすれません。
いつも笑顔を絶やさない君を、偲んでいます。

心から、ご冥福をお祈りいたします。