江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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121号陳情 「いきなり委託は不可能。23年度は予定はございません。」(12月2日の文教委員会)

2010-12-02 | 学校給食のこと

■間宮由美 委員 伊藤委員のほうから、一歩でも後退したらいけないということで、もしそういうことがあるようであれば、民託という選択もやめることも含めて考えるべきという御意見がありました。私もそこは全く同感です。

正規の職員と、非常勤の職員という仕事内容についてのご答弁の中で、30時間と40時間というふうに時間数が違う。違うけれども、同じ内容の仕事を求められていて、非常勤が非常に厳しいということがお話がありました。

非常に厳しく、同じものを求められているにもかかわらず、実際に23区で行っている研修会などには、既に非常勤の栄養士さんへの交通費が出なくなったということが前々回ですか、委員会の中でもお話がありました。直接勉強する機会もなくなっていくような形で、しかし、やることは同じように求められていくという中で、さらにこれが民託となった場合に、一体どれだけ栄養士さんが学校給食ということについて勉強できるのだろうかと非常に疑問を持つところです。

非常勤が非常に厳しいものを求められているので、そこについて打開していくためにも、学校もよくしていくためにも、栄養士会の役員さんとラフな形でお話をされてきたということですが、非常勤が厳しいものを求められていることを解消するために、
民託ということが栄養士さんのほうから、栄養士さんの役員の方々との話し合いの中で出てきた、ということでいいのかどうかというのを確認したい。

もう一つは、いただいた資料の中で、栄養士の配置状況、23区の配置状況ですが、都の教育委員会の事務局配属の栄養士を含むということで、学校数よりも多い栄養士さんの配置がされているところが幾つかございます。例えば文京区、台東区、杉並区、荒川区でしょうか。一番多いのが学校数からプラス4と非常に多いんですけれども、このプラス4というのはすべて教育委員会の事務局配属ということでいいのかどうか、教えていただきたいと思います。

またもう1点は、学校栄養士の主な職務が資料をいただいています。そこに関連して、毎日の食数ですね。この確認というのはどのようにしているかということをお聞かせください。

最後に、非常勤栄養士の人件費の参考という部分 ですが、任用期間1年以内とあります。これは、正式には何月何日から何月何日までかというのをお聞かせください。


■土屋典昭 教育推進課長 栄養士会との話し合いで、今回の民託の話が出たのかということですが、いろいろな角度からいろいろな話をしてきました。その中で、これは民託もあり得るという話は我々教育委員会側のほうから話を出しました。さらに、ほかの方法も考えられるかどうか、これも研究していきましょうというような話の中ではやってきました。

さらに二つ目の質問、学校数より栄養士の数が多いところ、これは実は区によっては統一献立をやっているところもございまして、そういったところで、ちょっと今、確認はとれないんですが、教育委員会配属というふうに思われます。

食数でしたね。食数は、学校と栄養士が出席の人数を確認して、基本的には1カ月分の献立を前の月につくりますので、それは基本的に在籍数でやっておきます。ただ、学級閉鎖ですとか、学校行事で校外授業とか、それは行事に合わせて食数の変動はもちろんやっております。


■住田雅一 学務課長
 非常勤栄養士の任用期間についてでありますけれども、4月1日から3月31日の1年間になると思います。


■間宮由美 委員 まず職員の配置状況からですが、先ほど中道委員からも質問の中で、常勤、非常勤の数の対比などがありました。実際に見てみますと、学校数より上回って配置をしているところ、ですから、学校数100%配置していると見ていいのだと思いますが、それは23区の中で、既に14区は100%配置をしているということだと思います。

これは、栄養士を一番初めにどうするかという、そこの違いはあったものの、やはり江戸川区が全校に配置をしている、その実績を見て、他区でもこれが進められてきたんではないかと思うところです。

先ほど教育委員会のお話の中で、非常勤が他区で増えてきた経過というところで、学校の給食調理業務も民間委託する中で、非常勤栄養士を増やしてきたと思われるというお話があったと思います。なぜ給食調理業務が民間委託する中で非常勤栄養士を増やさなければならなかったのか。そこをもう少しちょっと具体的にお聞かせいただきたいと思うところです。

もう1点は、毎日の食数について今、御答弁いただきました。いただいた職務だけでも大変多いと思いますが、食数の確認ということ一つとっても、各学校、相当御苦労もあるようです。例えば食数の確認一つだけ見ても、ALTの来る日、あるいは一緒に食べるクラスもさまざまということ。あるいはまた、行事の関係で授業のカットがあった場合、また講師が来ない日があったり、テスト作成の都合で決まった曜日以外に給食を食べたり、介助員の月の日数調整などもあって来ない日があったりということで、その時々の状況というのが違うようです。また、不登校の生徒の給食なんかも別室登校ということでしているお子さんについても、もちろんそこは確認もする。しかし、不登校の生徒のお子さんの場合は登校時間が遅かったり、決まらなかったりということで、ぎりぎりまで御苦労されているということなどを聞いています。

食数一つを決めるにしても、これだけ大変な業務をされています。また、それ以外に先ほどありました職務があるわけですね。これを本当に民間に任せることですべて学校と連携がとれていくのだろうかということが非常に不安が残るところです。

先ほど図書館のところで、業務委託ということでは、責任者以外には話せないということをお聞きしましたけれども、栄養士さんが民間委託になった場合に、学校との連携というのが本当にうまくできていくのだろうか。そういうことへの不安があるから、各区では民託ということには全く踏み込まない。聞いたところでは、踏み込むことは一切考えていないと言っている区も幾つもございました。

不安な部分というのがまだまだ払拭されない中で、民託に向けて検討していくということについては、そこの負の部分ですね。そこについてもしっかりと考えていただかなければいけないんではないかと思うところです。

須賀(清)委員のほうから、栄養バランスをとるのが学校給食になっているというお話もありました。また、味つけ等の点でも非常に大事だということでお話がありました。私もそう思います。

決算特別委員会の中では、区長からは本当に残念なことに、栄養をとるといっても「1日のうちの3分の1の食事」というふうにお話がありました。でも、ある校長先生は非常に心配をされていて、3分の1ということではない。給食がその子の健康を守っていると思う部分がたくさんあるとおっしゃっています。

例えば子どもに、今日何を食べてきたかと聞くそうなんですね。そうすると、「大丈夫だよ、先生、朝ちゃんと食べてきたよ。」と答える。「何を食べてきたんだ」と聞くと、「マック食べてきたよ。でもね、健康を考えて、コーラじゃなくて爽健美茶を飲んできたから大丈夫だよ」って、そういうふうに子どもが答えるというんですね。

そういう事例を幾つも幾つも校長先生は見て、聞いていらっしゃいますから、本当に学校給食の栄養の問題というのは大切だと。それが民間委託になることで、先ほど言った学校との連携、あるいはまたその中身ですね。中身について非常にここは不安が残るところであるというふうにおっしゃっている校長先生もいらっしゃいました。

最後の確認になりますが、来年度については、栄養士の配置状況の資料を見させていただくと、22年度、非常勤が10名、常勤が43名、都費が54名ということですけれども、23年度については今のところどういう予定になっているかというのをお聞かせください。


■土屋典昭 教育推進課
 23年度は、今まで申し上げていたとおり、いろいろな給食のレベル等も、伊藤委員からもありましたけれども、後退しないようにというお話で、もちろんそれを前提に、これからどうしたら今のレベルを維持した形でできるかということを我々は研究していきたいというところでございましたので、そういった意味からいきますと、23年度4月にいきなり委託にするということは不可能でございますので、23年度はその予定はございません。

それと、我々としては、そういう先ほど言った民託化という大きな区の方針の中で、これをどうするかというのは、実はそんな結論を急ぐつもりはなかったんです。じっくりと、それこそどういう形ができるかということを図ってきたところなんですね。たまたま前回の定例会の中でこういう話になったということで、にわかにいつまでにどうするんですかと問われますと、ちょっと我々の本意ではないというところもございます。


◆間宮由美 委員 わかりました。急ぐつもりはなかったのであれば、急がないでください。それで、やはり現場の声をしっかりと聞くこととともに、どうしたら維持していけるのかということについては、内部の教育委員会の方だけでなくて、栄養士さんの、先ほどは役員さんとというお話でしたけれども、栄養士会の方々、また親御さん、そして校長会の方々、先生方ともよくお話をされて、そしてこの江戸川区の給食をほかの区に先駆けて削るんでなくて、悪くするんでなくて、ほかの区が見習いながら増やしてきたように、ここでも増やしていっていただきたいと思います。

 先ほど質問したことへのお答えがなかったんですが、それだけ最後に聞かせてください。他区で給食調理業務に民間委託する中で非常勤栄養士を増やしてきたということについてです。


■住田雅一 学務課長 数だけの問題で、先ほどの非常勤職員が増えてきた数の問題と、調理業務が今23区で増えているというような数目の問題だけでちょっとお話ししたので、中身について関連があるとかないとかというところまでお話をしたつもりではなかったんですけれども。

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