16歳の彼と出会って10ヶ月。
その間に、彼は裁判を経験し、親権を親から外し、一人暮らしを始めた。
バイトをし、夜間の学校にも通っている。
「自分のこと、何を知っているの?」家裁の調査官にたてついたって、
口を尖らせたって、
彼は私たちには想像もできないくらい、頑張って生きているのだ。
16歳の彼への「未成年後見」に向かうチームの力はすごい。
今年から、NPOが未成年後見を受けることができるようになったことを受けて、
真っ先に彼のためには、これだ!と手をあげ、尽力しているのが、
あるNPO団体である。
そして、それをサポートしてくださっているのが、
東京大学政策ビジョン研究センター 市民後見研究実証プロジェクトの宮内康二先生方と、
東部法律事務所の坂本隆弘弁護士方。
坂本先生のあたたかさと人間性あふれる判断力は、
ここ数年、私の地域の法律相談を受け持っていただいていたので、とてもよくわかる。
そして、初めてお会いした宮内先生。先生には驚いた。
子どものように無邪気に、率直に、瞬時に言葉が出てくる。
しかもその言葉は、彼の状況を的確に判断し、示唆して下さる。
聞いていて、なんだか、ものすごく安心をする。
なんでだろう?
なんでなんだろうと考えた。
それはきっと、先生のもつ「共感力」なんじゃないか。
16才の子をサポートするために、たくさんのおとなが集まり、力になろうと話をしている光景は、
とてもうれしい。うれしいのだ。
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