江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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どうして、きょうは、はやいの?

2007-06-28 | 家族・介護・自分
病室に行くと、酸素マスクの中から、父が私にそう言いました。
「お父さん、お話できるの?声が出るの?」
「うん。おしゃべりが、できるんだよ。」
「すごいね!すごいね!」
「うん。きょうから、こえがでるんだよ。このまま、よくなるといいねえ。」

6月のはじめ、デイサービス先から、「熱が出ました。お水が飲めない」と連絡を受け、
「救急車は、厳しくなったから、運んでくれるかどうかわからない」と言われ、
車で迎えに行ったものの、そのまま病院へ行くと、即入院。
点滴で水分をとって、よくなったと思った3日目、熱が一気に出始め39度後半が丸一日続き、
肺炎になってしまいました。
翌朝、薬で熱が下がったのを見計らって、お医者さんと看護士さんの付き添いのもと、
救急車で転院。

その後は、酸素が少ない、下痢が止まらない、熱が下がらない・・・・
声が出ない父に、「がんばってね。ぜったいに良くなって、おうちに帰ろうね。」
手を握りながら声をかけると、
うん。
うなづいてくれるその姿を見て、涙がこぼれ落ちてきました。

ずっとそばにいたいけれど、そうはできません。
少しだけの会える時間、一生懸命話しかけ、
会えない時間には、「お父さんがんばれ、お父さんがんばれ」と心の中でつぶやく毎日。
一喜一憂しないでね、先生にそう言われても、
今日は目があかない、今日は笑った、今日は「由美ちゃんも、きをつけてね」って、
帰りに小さな声で言ってくれた・・・一喜一憂の毎日でした。

先週の金曜日、先生から、「生死の境は越えました。」
そう言われたときには、すべてのものに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、父自身の、命の力に感謝をしました。

でも、その夜から、また出てきた熱。しゃべることもまだできないまま。
やっぱり毎日心配で、心がちくちくちくちくしていました。

その父が、今日、「お父さん、来たよ。こんにちは」と声をかけたら、
「どうして、きょうは、はやいの?」って、言うんです。
声が出たんです。まえと同じ、笑顔なんです。
また、すべてに感謝の瞬間でした。

父の生きる力を信じて、お医者さんと看護士さんと医療の力を信じて、
祈り、父の手を握り締めます。
病院のお庭には、去年の6月、父が長い入院をしたときに咲いていたお花が、
咲いていました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
何にも知らなくて(>_<) (ミィ)
2007-06-29 14:46:00
由美さん、毎日お疲れ様です。

お父様、良かった。

高熱は辛いですね。

でも由美さんは正義の味方ですから、ご褒美沢山あります(^-^)

だからお父様も大丈夫です
返信する
ミィさん、ありがとう (yumi-m)
2007-06-30 13:11:35
前を向いている人ってきれいだって、
いつも思わせてくれるのが、ミィさんです。
ありがとう。
返信する

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