郵便集配局１０４８局の廃止

局長さんはどんな思いでいらっしゃるだろう・・・
日本郵政公社が、１０４８局で、郵便物の収集・配達業務を廃止することを
盛り込んだ郵便局再編計画を発表した翌日、
心配で、郵便局に駆け込みました。

「地域のために恩返しをしようと考えてつくった郵便局です。
近所のおばあちゃんが、家庭のことを話して、窓口で泣いていくこともあるんです。
でも、民営化になれば、儲けを考えなければいけないから、
そういう対応はできなくなるかもしれません。
千円ずつおろしに来る人も、受け付けられなくなるかもしれません。
すでに、江戸川でも、全局にあった海外への送金窓口が減らされて
数局だけになってしまいました。」

来年１０月からの分社・民営化に向けて、郵政公社が、職員の配置見直しと
コスト削減を図るためとして検討してきた今回の再編計画。

集配業務を廃止する郵便局は、地方の過疎地に集中しています。
でも、過疎地ではとりわけ、郵便局が地域の核としての重みをもっていて、
郵便局員が高齢者に郵便を届けながら声をかける「ひまわりサービス」も行なっています。

２年前の新潟中越大震災のときも、ライフラインの絶たれる中で、
郵便物を届け被災者を励ました郵便局の対応は光っていました。
地元に密着した郵便局員がいたからこそ成り立ったサービスです。

集配業務廃止の郵便局をかかえる自治体からは、
公然と反対の声があがり、その声は、広がっているということです。
あたり前だと思います。

「地域のみなさんのためにがんばってきたのに・・・」
局長さんの瞳からは、涙がこぼれおちました。
地域のための大事な仕事を、国はどう考えているのでしょうか。
何のための民営化だというのでしょうか。

国の政策のために、涙を流す人がここにもいました。

国民の中にある、政治を変える力を、発揮できるようにしなければ。
涙を見るたびに思うのです。