stanp zoo GALAPAGOS
Manine iguana(ウミイグアナ)
体長:60~140㎝
諸島のほぼ全域に生息。エスパニョーラ島のウミイグアナは、背中が赤い。
火山の黒い大地と、サボテン、そして海しかないこの島で生き残るために、イグアナは二手に分かれて進化していった。海へ行ったもの、陸に残ったもの。
海にもぐるイグアナは、ガラパゴスウミイグアナただ一種だけです。
彼らの主食は「海藻」。
岩についたものもたべますが、なんと、海にもぐって食糧を調達できます。
もともとイグアナのしっぽは、丸い筒のような形をしていましたが、しっぽをフィンのかわりに使って泳ぐため、平たく変化しました。
また、海底の海藻を食べているときに、強い波にながされないよう、岩にしっかり体を固定させる必要があるため、爪はするどいカギ型になっています。
海にもぐった後は、鼻から勢いよく海水を吹き出して、体に塩分がたまらないようにしてます。(そのすがたをはんこにしてみました★)
10年前のエルニーニョ現象で、海水の温度が上昇、海藻が全滅してしまったことで、ウミイグアナは大量に死んでしまったのですが、現在は、数ももどってきているそうです。しかし、島はリゾート化し、海岸は人間に整備されて、道路でひなたぼっこしていたりしている姿を見ていると、心配になってきます。
この真赤なカニはその名も「ベニイワガニ」
島には、どこにでもいるポピュラーなカニだそうです。
このカニはウミイグアナと「共生」しています。
Land iguana(リクイグアナ)
こちらは陸に残ったイグアナです。
彼らの主食は「サボテン」。
ゾウガメの時も書きましたが、サボテンも、背がひくいと食べられてしまうので、幹のように変化し、木のような姿に進化しました。
リクイグアナの爪は一見頑丈そうに見えますが、幹を登ることはできません。
「落ちてくるのをただひたすら待つ」という方法で、サボテンの下に縄張りを作って待っているのです。
ですから、ひとつ落ちてきたら、もう大変。争奪戦がはじまります。
エルニーニョ現象で、ウミイグアナが全滅しそうになった時、彼らの一部は、あまりにおなかがすいて陸にあがっていったそうです。そこで、リクイグアナと出会い、子孫を作った、というニュースがありました。つまり、陸と海の交雑種(ハイブリッドイグアナ)。でも、ハイブリッドは自分はリクイグアナだと思っているので、いまのところ陸で生活しているようです。最大の特徴は、ウミイグアナから受け継いだ「カギ爪」これで、木に登れるものが出てきたのです。これなら、争奪することもない。
はてはて、進化はどこまで続くのでしょうか。
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