母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

親切のつもりが…

2019-08-04 09:15:34 | 日記
買い物で子供たちが私に「買って」とねだろうとしているものを「あーちゃん(母)が買ってあげる」と自分のかごに入れることが良くあった

私はそんなこととは知らず帰ってきて母は自宅へ帰る

夕方になる頃子供たちが「あ、あーちゃんに買ってもらった飴をもらうの忘れた」と言い出す

以前なら母は「渡すの忘れてた」と持ってきてくれたのにその気配すらない

次の日母が来たので「飴買ってもらったって言ってるけどどうした?」と聞くと「そうだっけ?そんな飴なかったと思う」と言うので母の家に行くと開封済みのその飴が置いてある

娘が買い物中にバームクーヘンを買ってほしいと言う
ちょっと高いのでどうしようか迷っていると横から母が「あーちゃんが買ってあげる」と言って自分のかごにいれる

そして自宅に持ち帰り夕方娘が思い出す
次の日母に聞くと普通に「食べたよ」と言う

何度か繰り返すと子供たちも母に買ってもらうことを警戒するようになる

ある日私と小学4年の娘がアイスクリームを選んでいると隣に来て「あーちゃんもアイス買っていこうかな?一緒に買ってあげるから選びなさい」と娘に言うと娘が「お母さんに買ってもらうからいい‼️」とかたくなに拒む

何度か押し問答をしてちょっとすねた感じで母が諦める

母は母でハーゲンダッツを2個買って会計へ
するとアイスをドライアイス用の袋に入れてもらって私のところに来た母は「アイス溶けちゃうからそっちのアイスと一緒に入れさせて」と言う
ドライアイス用の袋に入れてもらったならドライアイスのコインももらってるはずだよと言うとそんなのもらってないと言う
絶対あるはずとそこでまたひと悶着
一緒にするとまた自分のアイスも持っていかれちゃうと思っている娘も応戦して母はふてくされて「じゃあもう溶けてもいいからこのまま持ってくわ❗」と自分の買い物袋へ

時間にして10分もたってないくらいにふと私の買い物袋の中にあるアイスクリームを見た母が「あれ、あんたもアイス買ったんなら私のアイスも入れてもいい?私のヤツドライアイスくれなかったから」
あきれ顔の娘と顔を見合わせてから「はい、どうぞ」と言った

帰ってきてからすぐ母の分のアイスをドライアイスを残した状態で渡した

「ありがとね~」と帰っていった母が1分ほどで戻ってきて「預けたアイスをもらい忘れた」と

アイスを覚えていたことをほめるべきか買い物袋を確認しないことを責めるべきか