『囮たちの掟』読了
表題作ともう一遍「時をこえる風」を収録
このもう一遍が中々のものです。
フレデリック・フォーサイスの作品が好きで、いろいろ読んできたが、これは異色。
時は、西部開拓時代。
キャッチは「ネイティヴ・アメリカンの娘と騎兵隊の男の一途な恋の逃避行」と言うことだが、この主人公は、騎兵隊を案内する役割を持った白人とインデアンの中間の立場にある男。何ものにも縛られず大自然の中で生まれ育った元?野生児。
主人公とインデアンの娘がとても魅力的に描かれている。そして、この物語はSFですね。
フォーサイスの小説としては意表をつかれる感じの作品ですが、最後の最後に彼らしい一文、いや一言の「落ち」で決めています。
ちょっと作者のイメージが変わった作品でした。
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作者のイメージが・・と言えば、ロボット三原則で有名なSF界の神様、アイザック・アシモフの作品、『黒後家蜘蛛の会』もそうでした。
月一の定例会に集まる6人が謎に挑んで、給仕が解決するという設定の短編が収録されている。
アシモフに抱いていたイメージとかなり違った作品に感じる。
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と同時に、どこかで会ったような設定・・
例えば、推理ではないが浅田次郎の『沙高樓綺譚』なども、少し似てますね。
似たような設定の作品は、他にもまだあったと思います。
『黒後家蜘蛛の会1』は1970年代前半の作品なので、日本の作家も影響を受けたのかなあと、勝手に思っています。
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こうして作家についての新しい発見が有ったり、
裏切られたりするのも読書の楽しみですね。
私のブログに反応してくださり
ありがとうございます。
マレさんは、いろんなことに積極的ですね。
放送大学もされていて、その上に読書家なんですね。
私は図書館でも働いていますので、
アップされた本をチェックしてみたいと思います。
私は放送大学の堅い教科書や資料に苦戦してるので、一方で柔らかい本も読んでます。疲労回復?
頑張って読む本、楽しんで読む本、読書も色々ですね。