マレさんの休日2

北国のアウトドアー&インドアー

上手に騙してほしい

2019年02月04日 | 読書

毎晩、寝る前の読書タイム、Kobo Aura ONEで自炊した電子書籍を読みます。

約1時間か2時間程度、1時間半を過ぎるとほとんど寝落ちしてます。

寝落ちの寸前は、何度も前のページに戻って読み直しが始まったり、

時には、本と違うストーリーを延々と作っていたり・・

近頃、読んだ本の中から

1) 『あなたの人生の物語』(テッド・チャン)

("Story of Your Life and Others")の方で『バビロンの塔』など、

八話の中短編が楽しめる。

『あなたの人生の物語』は、『メッセージ』という題名で映画化され、

アカデミー賞8部門ノミネートとかなり注目された。

地球外生命体ヘプタポッドの文字言語の解読と言えば、

未知との遭遇的なお決まりのSFを連想させるが、

なかなかどうして考えさせられる内容ではある。

作者テッド・チャンの特異な才能が光る一冊かな。

2) 『私家版』(ジャン・ジャック フィシュテル) 

本がいかにして「人を殺す」か、そのプロセスが興味深い。

小説が復讐の手段になる・・・本読みの皆さんは、ぜひ一読を(ネタバレ厳禁)

3) 『剱岳』点の記(新田次郎 

当時(明治の末)、未踏峰であった剱岳登頂と測量に挑む壮絶な話

現代からすると拙い測量技術と登山装備などいろんな困難と戦いながら測量をやり遂げる。

『強力伝』『孤高の人』、『霧の子孫たち』『八甲田山死の彷徨』『聖職の碑』・・・

新田次郎の小説の臨場感というか本物感が好きです。

3) 『短編工場』(浅田次郎他

寝落ち前、一作読んで目をつぶるのにちょうどよい短編集

作者の顔ぶれを見ていただけば分かりますね。

ほとんど外れは無い。

走らずにじっくりと読む良質の短編は、読後の余韻を楽しみながら夢の世界へ行ける。

読者を上手に騙して、いい時間を提供してくれるのが良い作品、良い作家だと思う。

中には、読了まで苦痛と退屈を売る作家もいないとは限らない。誰とは言いませんが・・

 

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