リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

牧田川巣離れの鯉

2023年02月18日 | 牧田川
 今年になって初めての遠征で,岐阜は大垣近くの牧田川です.
 昔からの釣友のT氏と久しぶりに竿を並べての釣りです.このところ秋には琵琶湖で昔の釣友のベテラン同士で竿を並べることはあっても,それ以外の場所では久しぶりになるでしょうか.
 一昨年の春の揖斐川,大江川の合流点での釣行以来かもしれません.
 この時期の揖斐川の支流では,水門川と牧田川は30年以上前に竿を出した記憶がありますが,中々思うような釣果に恵まれず,いつしか時間も過ぎて30年ぶりくらいになる,今回の釣行です.
 動画でT氏の釣りを拝見して,フィールドの良さが印象的で,こんな時期のこんなところでの鯉釣りに魅力を感じて,T氏に情報を聞きながら,ご一緒させていただきました.
 三重の自宅から金曜の早朝に車を飛ばし.伊勢道から,東名阪道を桑名東インターで降りて,258号線から揖斐川の堤防道路を,木曽三川公園から一路大垣方面へ,福束大橋を渡り,水門川の排水門からオフロードの中州を1kmほど走ると
車は泥だらけですが,4WDなので,悪路の走行でも不安はありません.
 そして,着いた釣り座は野球場以上の広さの広大な牧草地で申し分ありません.
 最近はなかなかこんなフィールドで竿をセットする機会もなく,春の空と同じく晴れ晴れとした気分になります.これに釣果が伴えば申し分ないのですが.
 2時間ほどのドライブで,現地に到着して,釣り場をT氏に案内していただき,30分ほどして,釣り座を決めて,それから準備です.錘を投げて底探りをするも,2投して,即座に錘が根がかりで,失うことに.
 結局,根掛の多いところから20m程上の所に竿をセットすることにしました.
 潮の干満で水位が1m程上下するのですが,到着した朝の8時過ぎは,下げに入った頃で,流れも幾分強くなりかけている状況です.上流からの藻が道糸に絡むので,それに対してどう対処するかも一つの課題です.
 いつもの仕掛けとフィーディングの方法をここでも踏襲して,それが果たして通用するか,期待と不安を抱きながらの第1投でした.
 昨年の9月以降の釣り方に,ある程度確信をもってきているので,この牧田川でもそれが通用するか楽しみです.
 T氏はすでに竿を出して,テントも立てて準備完了しておられ,早速テントで鯉釣り談議に花を咲かせることに.
 T氏と初めて竿を出してから,既に30年以上の月日が流れています.相手の顔を見るにつけて,その30年の時間の経過が皴の数と同じように思い出されます.お互い年を取ったものです.話の端々に,昔は話題に上がらなかった病気や健康の話題が上がるのも年を取ったせいかもしれません.釣り場で食すメニューにも健康を意識した食材が目につきます.
 少し風は強いものの,春の日差しを感じさせる太陽の強さを,テントで受けるとテント内は暖かさを満喫できる,この時期ならではの雰囲気です.
 T氏の餌交換を目にしながらも,私はボイリー仕掛けでもあり,餌交換は基本的にしません.
 テント内では,今日の水中カメラの映像をノートパソコンで二人で見ながらの検討です.
 しかし,映像にはニゴイの姿以外はなく,鯉の姿を確認できなく,前回のT氏の映像には,餌に執着する鯉の姿が印象的でしたが,今回は全くその姿がなく,T氏の前回の釣果から,鯉に警戒心が付いたのかもと,厳しい現実を目の当たりにして,厳しい釣りになるかもしれない不安を覚えるのでした.
 ところが,予想外にその不安を吹き飛ばす,アタリを知らせるバイトアラームの音が鳴ったのは,ちょうど午後の3時ごろでした.潮が干潮から上がり始めて上げ三分という状況でしょうか.
 竿を持つと重さを感じるものの,鯉は走ることなく対岸のかかりに行こうとするようです.川幅も2,30m程なのですが,最初の底探りの状況からも対岸のテトラ群には木が沈んでいたりと,かなり油断はできない川底です.
 かかりから出しても鯉は中々頭を上げようとしなく,重さは感じるものの,最近ではあまり経験しない引き方です.
 そばではT氏が大きさはどうかと聞かれるものの,重さはあるものの70cm位かもと,はっきりしない返事を返す自分ですが,しばらくして鯉の動く波紋から80cmはあるかなと感じ,更に10分ほどのやり取りが続き,ネットインしたときには,90㎝位かとそんな印象です. 
 足場の急斜面に気を取られていると,予想外に泥に足をとられ,その斜面を滑り落ちそうになるのが,このポイントの注意点に,ここで気が付くことに.   
 隣ではT氏がカメラで様子を撮影していただき,助かります.サイズは92㎝,12.4㎏です.
 
 巣離れの鯉らしく,居付きのかかりに走ろうとするところからも,いよいよ巣離れの時期が来ていることを考えさせてくれます.
 その後は当りはなく,テントでも鯉釣り談議は尽きることなく,夜も楽しく時間が過ぎていきます.
 そして,少し遅い朝を迎えるもアタリもなく,時間だけが過ぎていきます.    少し遅い朝食をテント内で取りながらも,尽きることない鯉釣り談議です.
 琵琶湖へ遠征されているT氏やI氏からの情報も適宜入ってくる中で,琵琶湖でも大型がヒットしたそうです.そんな情報をスマホから聞いていた時,朝の10時過ぎに待望のアタリです.
 鯉が走る様子がバイトアラームの音にのせて伝わってきます.しかし,釣り座に着いた時には静かに竿が佇んでいるだけです.
 当りのあった竿を上げると,なんとハリス先が切れています.35lbのハリスなので,そう簡単に切れるハリスではないのですが,おそらくかかりに入って鯉が首を振った際に切れたと思われます.
 サイズアップを期待したものの,残念!
 このポイントでは過去に107㎝の実績もあり,密かにそのサイズを期待していたのですが,次回以降に持ち越しです.
 バラシはあったものの,昨年から続けている,自分の釣りに確信を持てるような結果を得られたことで,今回の釣行は十分に満足できるものでした.
 また,今まで30年以上にわたって,鯉釣りを通じでいろいろお世話になっているT氏とは,今回も様々な鯉釣り談議もできたし,お互い,いつまでも健康に留意しながら,鯉釣りができることを願って帰路につきました.

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