リーマンの鯉釣り日記

変わっていく鯉釣りを新鮮な眼差しで,変わらない鯉釣りも楽しみながら,自分の鯉釣りも磨きをかけていきたいと思います.

3月の余呉湖24時間釣行

2023年03月13日 | 余呉湖
 3月に入り,急に温かさが増し,このところ4月下旬の最高気温に達する日が続き,今年の桜の開花は例年より1週間早くなりそうという予想が聞こえてきています.
 余りの温かさに地元の櫛田川でも,支流に鯉が遡上し始めて,産卵に向けての行動開始という状況です.
 そんな中で,これまで,1月から3月までは地元河川で竿を出すのが,私の恒例でしたが,今年は初めて余呉湖に遠征することになりました.
 湖畔には春の気配を感じさせるような,柳の芽吹きを見ることができます.とは言え,遠方に見える山にはまだ雪が見えるのも,この時期の余呉湖を象徴しています.

 12月中旬以来,3か月ぶりの余呉湖ですが,水は満水状態で,岸の柳の木々が湖面の中から顔を出しているところさえあります.
 しかし,この時期の特徴であるスギ花粉!南の山に目をやると,想像を絶するような
山火事を思わせるようなスギ花粉煙.私の住んでる三重の松阪を思い起こさせる光景です.これを見たら来られないアングラーもいるのではないでしょうか.この時期ならではの光景ですね.
 到着後,早朝から竿を出しておられる,愛知県から遠征されているTさんと早速情報交換しながら,今回は山からの湧水がたくさん流れ込んでいるポイントに入ることにします.まだ乗っ込みには時期が早く,巣離れの鯉を狙うという設定です.
 ゆっくり準備をしていると,目の前で大型の鯉がもじるのが確認でき,鯉が動いているのが確認でき,期待に胸が膨らみます.
 水温を測ると,昼の時点で,12度ほどあります.十分期待できる水温です.そんな準備をしているところに,秋に一度余呉湖で会って,鯉釣り談議に花を咲かせた岐阜のHさんが声をかけてくれました.今から竿を出されるとのことで,健闘を誓って,また後でお伺いしますと,準備を進めます.
 満水状態なので,釣り座も竿のセットも難しいくらいで,更に木の枝が邪魔して,キャスティングもサイドスローでないと投げられないようなところではありますが,ほとんど竿が出されていないポイントでもあり,鯉の警戒心も少ないポイントでもあります.
キャスティオングや取り込みの難しさもありますが,喰わせることが第一に考えたく,このポイントに決定しました.
 今回の仕掛けは,
 竿:Free Spirit Hi-s 200 12ft 3.5lb 2本
 リール:UKDaiwa Tournament ISO 5000 QD
 道糸:フロロカーボン4号
 おもり:Korda 3オンス Inline
  Lead Core Line:Euro Carp 45lb
 ハリス:ARMOR COATED BRAID 35lb
 ハリ:Euro Carp BLADE EXSRA STRONG No.2
 喰わせ:Dynamite Baits Source 20mm Single ブローバックリグ
 Feeding:Dynamite Baits Source 20mm 5粒
 RodPod:UKDaiwa ランチャー
 フィーディングの少なさに驚かれるかもしれませんが,わずか5粒でも十分喰ってきます.
 ほとんどの鯉釣り師は,少なくとも一掴みから多い人では数kg撒く人がいますが,河口湖のような魚影の濃いところでは,たくさん撒いて,その結果たくさん寄って来て喰うこともありますが,余呉湖でそれをやるとまず喰ってきません.
 実際,余呉湖で,たくさん撒いて,1週間ボーズを食らったベテランアングラーもいます.余呉湖で,苦杯をなめておられるアングラーは一度,再検討をされることをお勧めします.
 そもそも,たくさん撒くということには対して勇気はいりません.少し金を掛ければいいだけのことです.考えてみるとフィーディングを少なくするということのほうが勇気がいります.
 そこに,ある意味鯉釣りの盲点があります.昔でも団子で寄せ餌をたくさん撒くより,芋の角切りの単品で連続ヒットして来るのでした.
 今のようにボイリーによるユーロスタイルの中で,ただたくさん撒くだけという思考停止状態から脱却する時期でもあるかと.そして,ただ単に人が釣れたという情報を頼りにすることから,自分の目と足でポイント選定やキャスティング距離等を考えるという点に,もっと目を向けたいと自分に言い聞かせています.
 動画をはじめとする情報化の中で,そんな視点からの野鯉釣りが段々と少なくなりつつあるように感じています.今一度,そんな視点で自分の鯉釣りを見つめてみると気が付くことも多いのが最近の私です.
 上述したタックルの一つ一つから始まって,キャスティングから竿のセットから仕方,そして打ち返し,更には取り込みに至るまで様々な視点と意味があることに,他の釣りにはない鯉釣りの醍醐味があるように思います.そんな意味でも,かつての鯉釣りの素晴らしい視点を忘れないようにしたいと自分に言い聞かせています.車にいいワイパーをつけても,窓ガラスの内側が曇っていては視界はよくなりません.
 そんな思いに浸りながら,早春の湖面を見つめ,じっくりアタリを待つものの,さすがにこの時期は中々喰ってくれません.自分の経験でも2月から3月は年間を通じても難しい時期で,その日によっても変わるそんな時期です.
 24時間の釣行予定で,早春の余呉湖に来ましたが,アタリがあったのは,翌日の午前11時でした.朝早く起きて,朝食を済ましたので,この時刻にはお腹がすいて来て,カップラーメンにお湯を注いだ直後でした.鯉釣りアルアルですね.5分後にカップ麺が食べられるので,それまでにネットインさせるという意識で,釣り座へ.ゆっくり道糸が出ていく感じでしたので,あわせから取り込みまでは,とにかく静かに寄せて,取り込むという姿勢で,5分でネットイン.カップ麺を食してからマットに乗せ,検量でした.
 
 
94cm,12.5kg(マットの重さを引いて)のこの時期としては,というより,この時期に余呉湖では釣ったことはないので,貴重な今年の余呉湖初Carpでした.
 その後,分かったことですが,私にヒットした同時刻に先に紹介した岐阜のHさんも97cmの良型をゲットしたそうで,また鯉釣り談議にも花が咲きそうな今回の余呉湖でした.
 

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