リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

野尻湖釣行(2)

2023年09月22日 | 野尻湖
 幸先よく,朝の時合いに,きれいな野尻湖ファーストカープが喰って来てくれたので,期待に胸が膨らみます.

 打ち返しも,ベイトボートを使って,130mほどの距離のポイントです.この打ち返しでも,喰わせ餌はタイガーナッツです.野尻湖ではおそらく使われたことがない餌ではありますが,確かに喰ってきたことで,初めての場所でもタイガーナッツが効果のあることが分かりました.

 減水している湖では,平日でもあるので,観光客は少なく,湖面ではほとんどがバスボートだけで,鯉釣りアングラーもみることはありません.
満水時は,写真のブイまでが湖岸から自然のプールになっているのですが,今はその姿はありません.この減水の原因は,聞くところによると,新潟県の水不足で野尻湖の水を送っているとか.これも今年の夏の異常気象に起因することなのでしょうね.
桟橋も先端部分が利用できる状況で,桟橋から鯉釣りというイメージはありません.
どの桟橋も同様ですね.竿を出すのは,桟橋の横を通り過ぎて,湖岸を歩いてその先で竿をセットして,そこから投げるという状況です.水深を頼りに岸からの距離を定め,ベイトボートで餌を運ぶという感じです.

 昼飯は,せっかくなので,湖畔にあるレストランで,地元の食材を使ったピザを美味しくいただき,夕方の時合いに備え,のんびりとその時を待ちます.

 ちょうど午後3時が過ぎて湖畔のテラスで鯉釣り談議をしているときだったでしょうか,突然のバイトアラームの音.岸から湖岸に降りて,釣り座まで50mほどあるのを小走りに向かいます.朝のコイとは違って勢いよく走っています.竿を持つと今回はズシリとそのトルクを感じさせてくれます.大型の確信です.さあ,大型とのやり取り開始です.少しずつ鯉は左の方へ走り出します.右手には桟橋がいくつかあるので,要注意ですが,左手はこちらにとって好都合で,桟橋もなく,やり取りが楽になります.岸に沿って,ゆっくり左に移動しながらやり取り開始です.まだ寄せるという状況ではなく,鯉は底を這うように左に移動しています.しばらくして,かかりに巻かれたような手ごたえが伝わってきます.100m以上沖合で,水深が4m程なので,竿さばきでどうにかなる距離でもなく,鯉の動きが止まり,こちらが浜を左右に移動しながら掛かり出しを試みるも,どうにもなりません.そこで,釣友と足漕ぎボートを借りて沖合100mまで竿を持ち,二人でボートを漕ぎ出します.これで何とかなるのではと,期待をしながら,足でボートを漕ぎ,手には竿を持つという格好で,掛かりの所まで何とかたどり着きます.

 水深は4mほどですが,がっちり掛かりに入られた感じで,魚が動く感じがするのですが,後で考えるとボートが流されその反動でリールを巻くことで,結果的に魚が動いているように錯覚していました.30分ほど,沖合100mで格闘するも,掛出しは成功しません.

 仕方なく,これは,鯉自身が,掛から出てくれるのを待つという,最後の手段に訴えます.また足漕ぎボートで竿を持ったまま岸に戻り,糸を緩めて鯉が出てくれるのを待つことに.時間はあるので,じっくり待つだけです.

 しかし夕方まで待つものの,掛かりから出ることもなく,最期はラインブレイクという結果に終わりました.手ごたえからも大型だったので,残念です.

 その後,釣友の竿にもあたりが出て70㎝前後が2本上がり,更には鮒まで喰って来るという状況になりました.こうして2日目が終わります.

 3日目の朝を迎え,朝食時のベストな時合いの前に,この日の第1投を投げます.実際は投げるというのではなく,ベイトボートで運ぶのですが.ホテルの朝食は洋食でのんびりと時間をかけてできるので,助かります.食事中に当りが出るのではと期待したものの,アタリはなく,各自は,シャワーを浴びたり,仕掛けを作ったり,はたまた鯉釣り談議に花を咲かせたりと,食後の一時を過ごしていました.

 ちょうど私とA氏が鯉釣り談議をテラスでしているときに,もう一人のT氏のバイトアラームが鳴りだしました.しかし,本人の姿は見当たりません.どうも部屋でシャワーを浴びているようです.そこで,A氏が竿の所へ,私が部屋にT氏を呼びに.部屋に行ってドアをたたきながら,アタリだと声をかけてまた,釣り座に戻ってきましたが,部屋からはT氏は戻って来ません.その間A氏は竿を持ちながら,モンスター!と叫んでいます.そこでもう一度私がT氏を呼びに部屋に行き,さらに大きな声で当りだーと知らせると,今度は大急ぎでやって来ました.そしてA氏から竿を渡されると,何と私と同じ掛かりに入られてしまっています.なんで1回目に部屋から出てこなかったのかと聞くと,なんだかドアを大きくたたく音には気づいたものの,ルームサービスの人だと勘違いして,そのままシャワーを浴びていたそうです.そしてさすがに2回目で当りに気が付いて飛んできたという状況ですが,結果的にはその間で,掛かりに入られてしまったという状況です.

 さて,今度も私の場合と同様に,足漕ぎボートの出番です.今回はA氏とT氏がボートに乗っての対応です.私は岸からその様子を見守るという感じですが,何ともおおよそ鯉釣りとは思えない光景です.結局30分ほどのやり取りの後,ラインブレイクでモンスターをゲットすることはできませんでした.その後,93cmの良型をT氏がネットインして何とか面目を保ちますが,モンスターを逃した無念さは消えませんでした.私に至っては,最期の鯉が50㎝ほどの小さい鯉で,これで終わったなという感じで3日目の釣りが終了.

 この3日目の夜は,何とオーナーがBQを用意してくれて,懐かしいわれらの青春時代の話に花を咲かせたり,アメリカやイギリス,そして日本文化の話題に花を咲かせ,何ともこれまでにない鯉釣りの雰囲気を,遠く離れた信州の野尻湖で最後の夜の一時を満喫させていただきました.オーナーには感謝しきれない気持ちでいっぱいです.

 最後の四日目は10時がチェックアウトなので,朝の時合いが最後の勝負になります.しかし,当りはなく,最期の朝食を時間をかけて味わうという結果になりました.

 3泊4日に渡る釣行になりましたが,車中泊ではなく少し贅沢なホテル泊で鯉釣りを楽しめて,快適に過ごせたことで,これまでにない鯉釣りの経験ができ,A氏,T氏,そしてホテルのオーナーにはお世話になり,気持ちよく野尻湖釣行ができたことに感謝です.


 


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