近藤麻理恵さんをメアリー・ポピンズと呼んだのは、「世界で最も影響力のある100人」の記事に近藤さんの紹介文を書いたアメリカの女優ジェイミー・リー・カーティスだ。
Marie・Poppins……たしかに麻理恵を英語表記するとメアリーとも読めるのかな。
メアリー・ポピンズは、世界一有名な乳母である。
P・L・トラヴァースの書いたファンタジーの主人公で、大変有能。
王子であろうと、総理大臣であろうとものともしない、妖精の世界からやってきた超実力者だ。
近藤麻理恵さんも、そういえばストレートの長いヘアから耳が突き出ている。
とがった耳は妖精の証拠。
もしかしたら、神話や妖精の世界からやってきた人かもしれない。
まだ30歳なのに「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなんて。
日本からはほかに作家の村上春樹が選ばれただけだ。
オバマ大統領とか、ドイツのメンケル首相とか、そうそうたる世界の政治家に混じっての選出。ちなみに安倍首相は入っていない。
部門があって、アート部門での選出らしい。
近藤麻理恵さんは著書『人生がときめく片付けの魔法』が日本で190万部、アメリカアマゾンでも1位となり60万部以上売れたというベストセラー作家。
「片付けコンサルタント」と自称し、実際の業務として片付けられない人たちを助け、自信をもたせ、新しい人生に踏み出させている。
なんでもアメリカでは「こんまりメソッド」と呼ばれ、kondoを片付けるの動詞として使う人もいるらしい。
それにしてもすごいというほかはない。
初めての著書がいきなりベストセラーで全米でも売れに売れ、「世界で最も影響力のある100人」の一人にまで選ばれるのだ。
5歳のときから「ESSE」や「オレンジページ」などの雑誌を愛読。
中学3年の時に『「捨てる!」技術』を読んで影響を受け、片付けの研究を開始。
東京女子大学在学中の20歳のときに片づけコンサルティング業務を開始し、卒論のテーマは「ジェンダーの視点から見た掃除/片づけ」だったという経歴の持ち主。
自身のオフィシャルブログの中で、本人はこのように語っている。
「私自身は、5歳から片づけの世界に魅了されて以来
これまでの人生を片づけに捧げてきた、
いち”片づけのヘンタイ”です。
海外の方は
『こんまりメソッド(私の片づけ法を海外ではこう呼びます)』の根底に流れる考え方が
とても『日本的』だと言うのです。
たとえば、私の片づけ法の中では
『捨てるモノに感謝をする』というステップがあるのですが、
その、モノが生きているように扱う考え方が
とても”日本的で神秘的だ”という風に捉えられているようです。
私の片づけ法を通じて、あらゆる点で”日本的な良さ”を感じてくださっているのが、海外の読者さんたちなのです。」
本を読んでいても、なんだか救われる気分になれる。
一時期「巫女の仕事をしていた」と本文中にあるけれど、モノや人を敬う心が芯の部分にあるから、そこから透明な幸せ感がかもし出されるのかもしれない。
よし、やってみようか。
と早速片づけをしたくなる。
やってみて本当に人生がときめき始めるなら、魔法だよね。