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サラ☆の物語な毎日とハル文庫

宝の地図

『宝島』に埋められた宝は、悪名高い海賊のフリント船長のものでした。
島がどこにあるのかは不明ですが、多分カリブ海あたりにあったのではないかと推測。

宝の中身は金の延棒に銀の延棒、世界中の貨幣の山。
フリント船長一味が悪事の限りを重ねて、溜め込んだものです。
フリント船長は、6人の部下を連れて島に上陸し、宝を島のいくつかの場所に埋めました。
そして…
宝を埋めた場所を自分だけの秘密にするために、6人の部下を、なんと皆殺しにしてしまったのです。

宝を埋めたあと、ボートで船に戻ってきたのはフリント船長だけ。
ほかの部下たちが、いかに震え上がったことか。
残忍で狡猾で、しかも強い。
宝の場所はフリント船長しか知りません。

でも、そんなにしてまで独り占めにしようとした宝ですが、死後の世界に持っていくことはできませんでした。
普通は「天国まで」と言うと思うけど、天国という言葉は使えませんねぇ。

フリント船長は、サヴァナで死にかけたいまわの際に、その宝の地図を副船長のビリー・ボーンズに与えたのです。

そんなことなら、最初からみんなで山分けにしてもよかったのに。
そう思うのは、善良な小市民だけでしょうか?

とにかく、副船長のビリー・ボーンズは宝の地図を独り占めにしようと逃げて身を隠したのですが、結局ビリー・ボーンズも脳卒中の発作で死んでしまう。

そして、身を隠した先の宿屋の息子だったジム・ホーキンズ(つまり、そのジムが『宝島』の語り手です)が、その地図を溜まった宿賃の変わりに、宝の地図とも知らずに手に入れたのでした。

そこから宝探しにGO! ということになったのす。
宝はどこに埋まっているのか?
それを示すのがこの地図です。

「(封筒を開けて出てきたのは)ある島の地図で、緯度経度、水深、山や湾や入り江の名前、それから船をその海岸の安全な碇泊所に入れるのに必要らしいあらゆる細目なども書いてあった。
その島は長さ9マイル、幅5マイルで、ふとった竜が立ち上がったといったような形をしていて、陸でかこまれた良港が2つあり、中央部には「遠眼鏡山(とおめがねやま)」と記された丘があった。
赤インクで書いた十字記号が3つあって、──その2つは島の北部に、1つは南西部にあり、あとのほうの十字記号のそばには、同じ赤インクで、「宝の大部分はここに」──と書いてあった。」

そして、さらにフリント船長の詳しいメモ書きがある。
「北北東より1ポイント北に位して、遠眼鏡の肩、高い木。
髑髏島東南東微東。
10フィート。
銀の延棒は北の隠し場にあり、東高台の傾斜面にて、高いごつごつした岩に面して、その10尋南のところに見いだすを得。
武器は、北浦の岬の北方、東に位し4分の1ポイント北に寄れる砂丘に容易に見いだされる。J・F」

さて、もしもこの地図を手に入れたとしたら、あなたはどうしますか?
宝探しに出発しますか?

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