馬券検討&around40~feeling

馬を診て馬券を買うことをモットーにしています。馬券を買うにあたり指標となれば幸いです。

優駿牝馬の視点 PART3

2022-05-18 15:38:03 | 馬体論
こんにちは

目的
優駿牝馬の軸となる馬と人気馬における取捨を検討する。
優駿牝馬は、各馬2400mの経験がない。そのため本質的な適性や素質、能力でカバーする
ため、各年で趣きが異なる。


優駿牝馬の検討の糸口をいくつか検討項目とする。

ここにくる過程をどう踏んできたか?というのが、各馬を知るためには有効と思える。
ここ数戦ではなく、

私は 新馬戦に着目した。


みなさんは、恐らくそんな・・・。と思うと思います。


馬を1口でも購入した事があるかたは分かると思います。


皆、カタログを見て、眺めて、また血統を見て、馬体を見て、歩く動画を見て、
ああ、この馬がいい。と思って購入という形をとると思います。


しかし、これが走ってみると・・・。

という経験はおそらくお持ちでしょう。

なかなか素人には そこまで分かりませんよね。

でも、何年かして馬を見続けてくると見えてくるものがあります。

今は、馬体を診て、適性まで言い当てるプロの方が多くいらっしゃいます。

その人の言うこと、書いてあることが自分で理解できるかがまず重要です。

その書いてあることが、分からない人は自分のわからない点を調べて頭に

たたき込むくらいしないと、そうそう馬の見極めなどは出来ません。

一朝一夕に出来るものではありません。

私は、平成4年頃から馬を見始めて、興味を持って、馬を見てきましたが、

最近になってようやく分かるようになってきました。

「ああ、なるほどね・・。」

しかし、血統から来る馬体が、はやりの血統が変わる度に、馬診のヴァージョンアップお

しないとついていけません。



話がそれました。


さて、新馬戦。

今は、大手のN牧場は、北海道の厩舎で育成し、近隣の外厩施設で綿密な調教を

施され、デビューを迎えます。

その背景を考えると、今はこの情報は、ある程度共有されているでしょう。

馬が生まれて、デビューするまでの情報が、逐一、デビューまでの過程を

教えてくれると思います。

それだけ、新馬戦が重要と私は考えています。


だから、この時期になって、

忘れている新馬戦の事を細かく調べることで、その馬の素性に迫れるということです。


みなさんは、どういう基準で考えるでしょうか。


私は、やはり

東京デビュー、阪神デビュー、中京デビュー、札幌デビュー、新潟デビュー

くらいの順列があるのかなと思っています。


もちろん、クラシックを目指すような馬のデビュー戦は、ある程度鞍が決まっています

ので、そのどこを使うかを よく吟味しているはずです。

しかし、思い描いた通りに物事が進むほどあまくないと思っています。

桜花賞馬のスターズオンアースは、うまくはまって桜花賞馬になったと思いますし、

桜花賞1番人気のナミュールは、王手をかけたのに、枠順のロスや調整などで凡走。

といった事です。勝負のアヤは、様々です。

過去5年の優駿牝馬の3着馬の新馬戦を列記します。

2021 ユーバーレーベン 6月東京芝1800m1着
   アカイトリノムスメ8月新潟芝1600m次走1600m1着
   ハギノピリナ   2月阪神芝2000m10着3戦目2200m1着

2020 デアリングタクト 11月京都芝1600m1着
   ウインマリリン  12月中山芝2000m1着
   ウインマイティー 9月阪神芝1600m3戦目1600m1着

2019 ラヴズオンリーユー 11月京都芝1800m1着
   カレンブーケドール  10月東京芝1600m2着3戦目1601着1着
   クロノジェネシス   9月小倉芝1800m1着

2018 アーモンドアイ 8月新潟芝1400m2着次走1600m1着
   リリーノーブル 10月東京芝1600m1着
   ラッキーライラック 8月新潟芝1600m1着

2017 ソウルスターリング 7月札幌芝1800m1着
   モズカッチャン   12月阪神芝1800m 3戦目1800で1着
   アドマイヤミヤビ  7月中京芝1600m2着次走芝16001着

2016 シンハライト 10月京都芝1600m1着
   チェッキーノ 11月東京芝1400m2着次走1600m1着
   ビッシュ   2月東京芝1800m1着

2015 ミッキークィーン 12月阪神芝1400m2着次走1600で1着
   ルージュバック  9月新潟芝1800m1着
   クルミナル    1月京都芝1800m1着

2014 ヌーヴォレコルト 10月東京芝1600m4着4着次走1600で1着
   ハープスター    7月中京芝1400m1着
   バウンスシャッセ  8月函館芝1800m1着

2013 メイショウマンボ  11月京都芝1400m1着 
   エバーブロッサム   10月東京芝1600m次走2000mで1着
   デニムアンドルビー  2月京都芝1600m2着 3戦目で2000mで1着

2012 ジェンティルドンナ  11月京都芝16002着 次走1600で1着
   ヴィルシーナ     8月札幌芝18001着
   アイシフォーリス   8月新潟芝18002着 3戦目2000mで勝ち 


   
 
2022

桜花賞馬 スターズオンアース  8月新潟芝1800m2着 東京芝1800m1着
阪神JF1着 サークルオブライフ 8月新潟芝1800m3着 中山芝1600m1着
ウォーターナビレラ       8月札幌芝1500m1着
ナミュール           9月中京芝1600m1着
エリカヴィータ         10月東京芝1600m1着
スタニングローズ        6月中京芝1400m2着 次走阪神芝1600m1着
プレサージュリフト       10月東京芝1600m1着     
ライラック           10月東京芝1800m1着
アートハウス          10月阪神芝2000m1着
パーソナルハイ         8月新潟芝1600m5着 3戦目中京芝2000m1着
ピンハイ            10月阪神芝1400m1着
ニシノラブウインク       6月東京芝1600m3着 5戦目東京芝1600m1着
ベルクレスタ          6月中京芝1600m2着次走新潟芝1600m1着
サウンドビバーチェ       6月東京芝16007着 3戦目中京芝1600m1着
シーグラス           10月東京芝1800m8着 5戦目小倉芝2000m1着
ラブパイロー          8月新潟ダ1800m3着 4戦目福島ダ17001着
ルージュエヴァイユ       12月中山芝1800m1着
コントディヴェール       9月中山芝2000m5着 次走阪神芝1600m1着
シンシアウィッシュ       8月新潟芝1800m1着
ホウオウバニラ         11月芝1800m1着
ルージュリナージュ       10月芝1800m4着 3戦目2月東京芝1800m1着


さて・・・。

ここまで列記してみた。

長編になりました。

芝1600mを使うことは、やはり桜花賞への意識、マイラーとしての素養での出走とみるのが
妥当でしょう。

芝1400mを使うという意図は、スピードに長けている、あるいはスタートが巧いなど
この点を考慮しての出走でしょう。

そこで、芝1800m、芝2000mを使う意図は、厩舎サイドで、ある程度、距離があった方がいい
というざっくりした感触があると思います。

これは、調教をしてみて、いつも厩舎まわりでみているそぶり、気性などを加味した判断
だろうと思います。


そして、初戦で負けた場合、どうするか 距離を伸ばすのか、そのままか、は
やはり、様々な意見の集約と意思でしょう。


その点を踏まえると、
1.初めから芝1800m以上を使い、結果が出た。
2.距離を伸ばしてきて結果が出てきた馬を買うのは常道だろう。

優駿牝馬の予想オッズから 

スターズオンアースの臨戦過程は、
芝1800デビューで東京で未勝利を勝ち、東京コースの適性から
あえて、芝1600での出走に踏み切ったが、1着を取れずに賞金加算のため、あえてフェアリーSを使った。という桜花賞路線の意思がみてとれます。



サークルオブライフは、新潟出デビュー負けたのはイクイノックス。中山では、能力で勝ち
アルテミスSへは、大きなコースでの走りを見ての出走。ここで結果が出たので、阪神への
出走。結果が出たので、王道を歩んでいる。

アートハウス 阪神の芝2000mでデビュー。無難に勝つも次走は1番人気に推されるが、
6着に敗退、しかし、わすれな草賞で2.00での3馬身差圧勝。レースセンスも素晴らしい。
距離延長も期待が込められます。       

ウォーターナビレラ  まだ厩舎を開業したての武幸厩舎、やはりひとつでも勝ち鞍を増やして厩舎経営を軌道に乗せたいと考えてすぐ結果を残せる舞台で、使ってきたという側面も多分にあると見ています。そういう意味ではこの路線としては異質でしょう。デビューから連戦で勝っていますが、中山1600m、阪神1400、マイル路線への意識がやはり高く、元々の優駿牝馬への意思は薄いと考えられる。


ナミュール 左回りの芝1600mの能力は高いと誰もが思う所です。この馬は、体型的にもマイラーだと思います。なので基本能力でこなせればという見方です。桜花賞まで数少ないレースでの出走は優秀でしょう。

エリカヴィータ 福永Jに乗り変わる。 10月の東京でデビュー勝ち、無理せずローテを組んだ
ということでしょう。国枝厩舎で新馬から勝てるというのは相当個体能力が高     いと思ってます。2戦目も相手を選んでのフェアリーS、ルメールJ騎乗と期待の意図が見えます。馬体からは、狭いコースの中山よりは、結果の出た東京コースでの走りがより能力を出せそうで、まだ奥が十分ありそう。

プレサージュリフト 
初戦でのレース運びは、かなり大胆だった事を記憶している。
この馬は貯めれば相当きれる。それ故、スローペースになる優駿牝馬で前目につければ
好勝負。

ライラック
芝1800でデビュー、優駿牝馬を目標に馬を作っている感がみてとれる。
穴で是非。


とまあ、こんな感じです。


いかがでしょうか?








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優駿牝馬の視点 part2

2022-05-18 07:39:01 | 馬体論
おはようございます。

競馬専門誌の記者は、直に関係者の声を聞ける利点がある。

私達、素人はその馬の特徴をレースや調教、姿形でしか判断が出来ません。


私達で大きなポイントが欠けているのは、馬の性格を知らない事でしょう。

クラブ馬は、その点会員向けに、その素性を大胆に公開している。

そういう点では、クラブ会員の方々は、酸いも甘いも知っていて、

ある意味、会員、非会員での情報量の差は大いにあろう。

しかし、それは良くも悪くも会員の特典でもあると思います。

話を戻すと、
素晴らしい骨格、肉体を持っているにも関わらず、気性がコントロール出来ないために、距離に不安を抱える馬の存在が少なくないという点です。

また、最大の未知は、競走馬特有の運動器官における呼吸器、循環器、肉体的疾患も同様です。

内部の関係者なら、喉なりや右前がとか、右トモがなど、その馬の故障した部位などは当然承知している事ですが、

そこがブラックボックスの事も多分にある。

その点の情報量の差というのは、悲しいかな経済活動の側面の表裏という事でしょうか。

私達は、馬の距離適性を知る点において、その大事なポイントを知らないまま、馬券に反映させねばならない最大の欠点がある。

本当に考えねばならないのは、そこに根底にある。


今回のpart2は、

その視点にたって、馬の距離適性に対して掘り下げてみたい。

今日は、午後から時間をかけて検討したいと思います。

では

予告編でした。
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