自律神経失調症

「心臓がドキドキする」
われわれの心臓はいつでもドッキン、ドッキンと動いているのだが、普通の場合にはその鼓
動は耳に入ってこないもので、特別に耳障りにもならないし、煩くもない筈である。
しかし、その心臓の鼓動するドキドキという動悸音が煩く、また胸に響いて聞えてくるのが
不安でならないと訴えられる方がおられる。
人間の耳が極めて微妙な仕組みになっていることは前に説明したが、自分の必要としない音
や聞こうとしない音響は、自動的に消去される構造になっている。
これは必要以上に脳へ信号が入ってこないようにして、大脳皮質が疲れないように自律神経
が不要な音を消去しているためである。
心臓の音も外部の物音と同じで、いつも単調なリズムで聞えてくる音は特別に必要ないので
聞こえない仕組みになっている。
しかし、自律神経失調になると、心臓のペースメーカーでぁる延髄の心臓中枢が興奮状態に
なって、極度に強い信号パルスを送るようになってくる。
健常な人の場合にもあり得ることだが、物ごとにびっくりしたときや、あるいは背後から突
然「わっ」と驚かされたときなどに一瞬、心臓がドキドキ、ドキドキと大きく鼓動する。
これらは外部的な要因により皮質の瞬間的興奮（ビックリしたこと）が心臓中枢を強く刺激
したものだが、心臓中枢が瞬時に刺激されたときには、まるで早鐘を打つように信号パルスを
発信するので、心臓がドキドキと鼓動するのである。
自律神経失調の場合の動悸の特徴は、外部的な要因が何らなくても、あるとき突然に心臓
が早鐘のように鼓動してドキドキする音が聞こえるような体の状態になってしまうのである。
143頁

富永修侃（しゅうかん）著書…一部無料で読めます。
よくわかる心の病
パクパク食べて糖尿病の治療
めまい・吐き気・不眠の治療
正しい日本人の性生活と悩み治療
登校拒否・出勤不能
勉強成績低下・痛み・不快感の治療
癒導医学251回復記録集
癒導医学自宅治療の実際

自律神経失調症

「心臓がドキドキする」
われわれの心臓はいつでもドッキン、ドッキンと動いているのだが、普通の場合にはその鼓
動は耳に入ってこないもので、特別に耳障りにもならないし、煩くもない筈である。
しかし、その心臓の鼓動するドキドキという動悸音が煩く、また胸に響いて聞えてくるのが
不安でならないと訴えられる方がおられる。
人間の耳が極めて微妙な仕組みになっていることは前に説明したが、自分の必要としない音
や聞こうとしない音響は、自動的に消去される構造になっている。
これは必要以上に脳へ信号が入ってこないようにして、大脳皮質が疲れないように自律神経
が不要な音を消去しているためである。
心臓の音も外部の物音と同じで、いつも単調なリズムで聞えてくる音は特別に必要ないので
聞こえない仕組みになっている。
しかし、自律神経失調になると、心臓のペースメーカーでぁる延髄の心臓中枢が興奮状態に
なって、極度に強い信号パルスを送るようになってくる。
健常な人の場合にもあり得ることだが、物ごとにびっくりしたときや、あるいは背後から突
然「わっ」と驚かされたときなどに一瞬、心臓がドキドキ、ドキドキと大きく鼓動する。
これらは外部的な要因により皮質の瞬間的興奮（ビックリしたこと）が心臓中枢を強く刺激
したものだが、心臓中枢が瞬時に刺激されたときには、まるで早鐘を打つように信号パルスを
発信するので、心臓がドキドキと鼓動するのである。
自律神経失調の場合の動悸の特徴は、外部的な要因が何らなくても、あるとき突然に心臓
が早鐘のように鼓動してドキドキする音が聞こえるような体の状態になってしまうのである。
143頁

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パクパク食べて糖尿病の治療

Kさんの体験

Ｋさんが最初の治療の帰りがけに、こう聞いてこられた。
「食事はなにを食べてはいけないんでしょうか。医者に言われていることを守って
いれば良いのでしょうか」。
「いえいえ、食事は特別に制限する必要はありません。いままで通りに食事をして
下さい」。
「いままで通りといいますと、つまり、家族の者と同じ物を食べてよいと言うこと
ですか。なんら食事制限をする必要はないと言うことですか」ｏ
「でも先生、糖尿病は食事制限が重要なのでしょ」。
「それは、薬物療法で治療する場合に必要なことですｏわたくしのところの治療で
は、なんら食事制限も仕事制限も必要はありません。仕事も今まで通りできる範囲内９４頁

それから三日おきの治療が始まった。四回目のとき、―― 「なんだか最近、体が軽
いんです。日覚も良いし、いつも午後になると急に、気が滅入ってしまい、仕事場を
離れたくなるという衝動がないんですよ……」。
という報告。
「そうでしょう、体のなかの糖分が正常に燃焼をして一〇〇パーセントに近いエネル
ギーの効率が発生すると、脳や体の筋肉の活動が盛んになり、正常なエネルギーの消費
ができるようになって、気分的にも壮快になり、ちゃんと働けるようになるんですよ」。
と話をした。
「はあ……本当に不思議なもんですねえ……９５頁

三週間で尿の糖値が半分に
六回目のとき、糖尿値を測ってくるように話をした。次の回に糖尿の数字を書いた
証明書を病院から持参された。
これによると、糖尿の量が二八〇―三〇〇ミリと書いてあった。
最初は六〇〇であったから半分に減ったことを意味する。９６頁

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神経症

道を行く人が自分の悪口をいう
「……先生、わたしはいつも誰かに悪口をいわれているような気がするんです。道路の向う側を二、
二人連れで歩いている人がみんなわたしのほうを見て、ヒソヒソと何か話しているんです。一人で歩い
ている人はなんともないのですが……ときどきその人達の後をソッとつけて行くんですが、何かヒソヒ
ソ話しながら、わたしのことを嘲笑っているような気がしてならないのです――」。
「あなたと顔見知りですか、その人達は？それともまったくの他人ですか？」
「……全然、知らない人達です。他の学校の生徒のときもありますが、ときには会社のＯＬと若い男
性のカップルの場合もあります――」。
「あなたがまったく知らない人達では、おかしいじゃあないですか？あなたの行動について、たとえ
ば良いこと悪いことでも、知っているわけがないでしょう」
「……そうなんです。変ですよね、わたしのことを知らない人達が悪口を言っているのです――」
１８３頁より

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「心の病」に対する無知がもたらす弊害

「心の病」に対する無知がもたらす弊害
占い、心霊業者の思うツボ
前述の〃魂・霊″を利用して、商売として考えている人々もある。
「心の病気」を患っている人、かかる素地をもっている人の場合、暗示にかかり易い特性を有してい
ることは前に述べた。
あなたに霊や魂が″とり憑いている″と言葉たくみに誘っては、本人の意志、意識でコントロールで
きない行動の原因や、異様な喋りかたになるのだと断言し、真実らしい小道具の心霊写真等を見せる。
さらに言葉が荘重な響きのある職業人、人気タレントまで動員して説得にかかっている例もある。
自分では″そんなことはない″と否定していても、いつのまにか″何だか、そんな気がしてきた″と
自ら暗示にかかってしまうのである。
自分にとり憑いて悪さをしている魂や霊をとり除くことによって、この苦しみから逃れられると、しだ
いに考えかたが変わってくる。
そして、何処かに悪霊をとり除いてくれる所か、特殊な能力を備えた人はいないかと見回すことにな
る。通勤電車の窓ガラスや歩道橋の柱、交叉点の電柱の貼紙についフラフラと誘われてしまうのである。
どんな広告をしても、罰せられない
こうした所は医療機関ではないから、広告を制限する法律は適用されていない。
このために、ドギツイ表現で、デカデカと誇大に書いてある。
曰く「心の悩みを解決します―― ドキドキ、アガリ、赤面、どもり、事故に遭いやすい、家庭不仲、
浮気、難病、等々……」
格言にもある″悪貨は良貨を駆逐する″の指摘どおりである。200頁

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