タバコの税収は年間2,2兆円だが損失はその数倍にも上る!! goo.gl/43RehX
「タバコを吸って何が悪い!!俺たちは、国に多額な税金を収めているんだ」と喫煙者は胸を張るがとんでもない誤解だ。1999年前田信雄氏が日本で初めて試算した「保険の経済学」東京大学出版会によれば、年間3兆8千億が失われるとしている。さらにタバコが原因の火災は年間6000件、財産損失額151億円火災による死亡の損失額は78億円(1994年度 消防白書)となっている。損失額の試算には吸殻の清掃費や勤務時間中にタバコを吸いに職場を離れるタイム・ロスは入れていない。一般的にニコチン依存者は1時間おきにタバコを吸いに席を離れる。この損失を入れれば年間2,2兆円のタバコの税収の数倍も煙となって消えていくのだ。そしてタバコを吸う人たちのために、吸わない人が税金を収めていることを忘れてはならない。
◆写真は三田駅前に設置された、今どき珍しい屋根なし喫煙所と雨の日に喫煙所に入れない人が捨てた吸殻です。
◆平成26年4月、NPO法人禁煙推進の会兵庫さんだが提出した請願書「三田市路上喫煙防止条例」が実現した。残念ながらこの条例は市民の健康を守る主旨ではない、駅前に設置された{屋根なし喫煙所}はJTタバコ産業からの寄贈によるものだ。
付近一面に立ち込める臭い煙は、付近を通行する人の受動喫煙による健康被害などは全く無視の状態である。兵庫県受動喫煙防止条例などはなんのそのだ。全国の同様な条例もタバコの有害性・受動喫煙の健康被害を目的にしたものは皆無で、タバコの吸殻ポイ捨てを禁止するすることを目的にした環境条例に付け加えたものだ。天下の悪法「タバコ事業法」がある為、市町村は政府に対し遠慮したものだろう・・・これでは健康日本は夢の又夢だ!!
◆「たばこ事業法」(目的)
第一条 この法律は、たばこ専売制度の廃止に伴い、製造たばこに係る租税が財政収入において占める地位等にかんがみ、製造たばこの原料用としての国内産の葉たばこの生産及び買入れ並びに製造たばこの製造及び販売の事業等に関し所要の調整を行うことにより、我が国たばこ産業の健全な発展を図り、もつて財政収入の安定的確保及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする。
◆最新の疫学データに基づく推計では、たばこによる超過死亡数は、1995年には日本では9万5000人であり、全死亡数の12%を占めている。また、人口動態統計によると、近年急増している肺がん死亡数が1998年に初めて胃がんを抜き、がん死亡の中で首位となった18)。さらに、たばこによる疾病や死亡のために、1993年には年間1兆2000億円(国民医療費の5%)が超過医療費としてかかっていることが試算されており、社会全体では少なくとも4兆円以上の損失があるとされている。その他タバコによる火災・喫煙するための職場放棄のタイムロス・吸殻処理の清掃費などを含めるとさらにい大きな損失だ。