中小企業診断士・人気プロ研修講師・コンサルタント・人気プロコン塾売れプロ塾長あお先生こと青木公司の元気が出るブログ

企業研修・診断士講座の超人気講師、コンサルの中小企業診断士青木公司が使える経営と診断士試験ノウハウについて熱く語ります。

コンサルタントの初対面製造業のチェックポイント 5Sとあいさつ

2008-03-11 12:31:17 | 生産戦略に役立つ情報
おはようございます。中小企業診断士の青木公司です。

今日は晴天で気持ちがいいですね。

さて、今日はコンサルタントの工場ファーストインプレッションポイントについてです。

製造業の工場に行った時、青木は必ず、チェックする2つのことがあります。
それは、以下の2点です。

1. 整理、整頓、清掃、清潔ができているか。
2. 従業員が笑顔で挨拶してくれるか。

の2点です。

1.整理、整頓、清掃、清潔ができているか

上記はまず、品質に影響します。
製品、部品に汚れやほこり、髪の毛などが付着し、その影響で不良が起きたり、機械の調子が悪くなるのを防げるからです。
また、雑な仕事になるのを防ぎます。

当然、生産性に影響がでるので、納期、コストにも影響します。

そう。QCDすべてに影響があるのです。

2.従業員が笑顔で挨拶してくれる。

これは、躾ですが、実は笑顔で挨拶ができる会社は社内が活性化されています。
コミュニケーションが取れており、情報の伝達がうまくいく会社で、会社の共通目的も共有化されており、貢献意欲もあるのです。

QCDの向上は製造業にとって、自社の製品力を指標です。
そのためには5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)は重要です。
会社が組織として活性化するためには、共通目的、貢献意欲、コミュニケーションが重要です。

この2点をすぐにチェックできるから、この2点を見るのです。

そう。逆にいえば、この2点を向上させれば、逆にQCD、5S、共通目的、貢献意欲、コミュニケーション向上に好影響を与えることができますよね。
さあ。実践しましょう。

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JR事故に学ぶ 予防保全の大切さ

2008-02-18 12:34:10 | 生産戦略に役立つ情報
おはようございます。中小企業診断士の青木公司です。

金曜日、土曜日、日曜日の連日の講師で少し声がかれ気味です。

本日、京浜東北線大森駅で8:10人身事故がありました。

おそらく数十万人の通勤の足に影響があったでしょう。

今回、それを見ていてすごいと思ったのはJRの事故後の対応のすばやさです。
事故発生直後に、各列車にはどこで事故が起こったのか、今、どこに電車が止まっているのかを連絡。

まず、駅間に停車している電車はすばやく各駅まで動かし、乗客に振替輸送を案内。
復旧見込み時間や今、大森駅ではどういう状況かを説明。

そして、事故処理、救出作業、現場検証を25分で終わらせ、電車をスムーズに動かしました。一度、回送電車にした電車まで、状況に応じて、すばやくまた乗客を乗せ走らしました。

事後保全はすばらしいと言えるでしょう。

しかし、本来、事故が起こりにくい状況を作っておけば必要がないことだったはずです。

地下鉄のようにホームの前に塀を作っておく、踏切には容易に人が入れないよう、地元もボランティアや警察などとも連携し、見張りを立てる。
駅や踏み切りに入るのを踏みとどまるような看板を立てる。

色々やり方はあるはずです。

事故が事前に起こらないようにする「予防保全」。
そして、それでも事故が起こった後の「事後保全」。

しっかりと両面から備えをする必要があるのです。

数十万人のビジネスマンが25分間で生むはずだった失われた付加価値。
事後保全にかかったJRなどの工数や費用。

これらはもしかすると必要のなかったものかもしれないのです。

我々はどうでしょう。予防保全、しっかりとやっていますか。

きっちりとやりましょう。
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整理、整頓、清掃、清潔、躾 5Sを馬鹿にしたらいかんぜよ。

2008-02-13 12:46:40 | 生産戦略に役立つ情報
こんにちは。中小企業診断士の青木公司です。

今日の横浜は気持ちのよい晴れです。

さて、今日は整理、整頓、清掃、清潔、躾 5Sの重要性についてです。

青木の知り合いの製造業でこういうことがありました。

提携している外注の紙の包装材製造会社ですが、印刷の品質はいいのですが、単価が明らかに高いのです。

経営者は善意の人で、値段を吹っかけるわけでもありません。

聞けば、精一杯の低価格だというし、不当に利益を上げている様子もありません。

そこで、その会社に見に行ってみることにしました。

工場の入り口にはほこりが入らないように、ビニールのほこりよけが貼ってあります。
工場内の気圧を高めに設定することで、外部からほこりが入らないようになっています。

しかし、工場に入ると・・・・

1. 床に、材料の紙の箱、輪どめする紙テープ、その他過去に作った包装材の残存物がそこら中に山済みされています。従業員が、機械を動かすため、出来上がったものを運搬する動線を完全にふさいでいます(従業員の生産性悪化)。

2. 外からのほこりの進入を防いでいるつもりでしたが、生産の時にでる紙の粉などが、そこら中に残っており、それが機械の細かい隅につまり、機械が停止してしまうことが頻発していました(設備稼働率悪化)。

3. 紙の在庫の仕方が悪く、また置き場所もしっかりしていないため、紙を湿気などでだめにしてしまうことが多くありました(廃棄損の発生)。

4. 紙の粉が包装材に印刷した直後について、その紙包装材をだめにし、不良を多くしていました(不良品の発生)。

上記はすべて、その後、整理、整頓、清掃、清潔、躾 の徹底により改善され、5%のコストダウン、5%の生産性向上が図れ、その分、低価格対応も利益向上も図れました。

また、職場環境の美化、従業員のモラル向上もはかれたようです。

日本では昔からある工場改善の一つ5S。

しかし、「そんなことで利益があがるわけじゃない。」と軽視する人もいます。

いえいえ。その効果は絶大ですよ。

やはり、くさっても基本なのです。
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偽ではなく真で勝負するために 

2007-12-13 12:55:22 | 生産戦略に役立つ情報
こんにちは。中小企業診断士の青木公司です。

本日の横浜は雨です。今日は青木のお世話になった方のお通夜を夜お手伝いにいきます。今までの感謝の気持ちをたくさん伝えてきます。
そして、その方に将来誇れるような生き方を誓ってきます。

さて、日本漢字能力検定(京都)が募集する、「今年の漢字」が12日発表になりましたね。清水寺で、お坊さんが書いているところ、ニュースで見た方も多いと思います。

今年の漢字は「偽」

悲しいですよね。「食品偽装」「年金偽装」「防衛庁汚職」などの世評を反映してのことです。

お客様のために考える、相手のことを考える、社会的な貢献を考える。すべて相手の立場になって考える思考も大切です。

そして、最近、よく言われているコンプライアンスと、真実が明るみになった時の悪影響を考えて行動することも大切です。

そして、もう一つ大事なのは偽装する必要がない経営をすることが大事な視点です。

例えば「赤福」の偽装はなぜ起こったのでしょうか。

自社の生産効率と過剰在庫処分に困って、在庫品の賞味期限表示を改ざんしたのが原因です。

それなら、正確に需要を予測し、生産し、在庫を発生させなければよいのです。

それをやっている会社の例として、弁当屋の玉子屋があります。

http://www.tamagoya.co.jp/

この会社は事業所向けの弁当を一日58000食、年間売上72億円を誇る会社です。

日替わりの豪華なお弁当を430円の低価格で販売しています。

この会社がすごいのは、ロス率が0.1%というところ。弁当やは通常3%以上といわれていますが、日替わり毎日11時までの注文で驚異的なロス率の低さです。

この会社の受注はFAX、インターネットで朝11時まで受け付けます。
毎日注文数や内容は変わります。

どう予測しているのでしょうか。

1. 見込み数の正確さ

2. 見込み数と実注文の差は時間差生産で調整
 (早朝から見込み数で作り始め、注文数状況で変えていきます)

3. 時間差配送
 (遠隔地のお客さんの分については見込み数によって少し多めに配送出発、近隣地は実注文で配送、遠隔地分も近隣地分に回す)

4. 正確な情報収集
  どの会社がどんな行事がある、どこの地域で何があるなどの情報を配送担当者が情報収集、すばやく社内で共有。

5. 勘
 (1-4を完璧に行なった上で、微調整)

こうして、玉子屋は弁当の材料費が50%以上という豪華なお弁当を、値ごろ感のある価格で、提供しているのです。しかも素材は最高です。

そして、その顧客からの評判は、「真実」の経営、「真実の経営をするための努力」で実現されているのです。
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