[I~III]からの続き
「I」~「III」が「ロトシリーズ」と呼ばれる物語体系であるのに対し、
「IV」~「VI」は「天空シリーズ」と呼ばれる物語体系となります。
双方のシリーズの世界観的つながりは一見、無いようにみえます。
ロトシリーズが「III」で「I」「II」より過去の話を取り上げたように、
天空シリーズも「VI」で「IV」「V」より過去の話を取り上げている
といった共通点もみられます。
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
~STORY~
はるか昔、禁断の術「進化の秘法」を己の身にほどこし、この世ならざる
力を身につけた、地獄の帝王エスターク。
神に封じられたその恐るべき魔物が、いまよみがえろうとしていた。
帝王復活に備えて魔族は暗躍し、世界は破滅の色を帯びていく。
だが、希望の光は消えてはいなかった。
真面目な王宮戦士、おてんばな姫君と従者、世界一の武器屋を夢見る商人、
父の仇を捜す姉妹――7人の男女が、運命に導かれて集う。
世界を救う力を持つという、天空人の血を引く勇者のもとへ……。
プレイ雑感
天空シリーズ第一弾にして、ファミコンで発売されるドラクエの
最後のタイトルです。ここにきてついに自分がリアルタイムで
プレイしたドラクエの登場です。
第一章~第五章と章立てで区切られた物語は、明らかに今までの
ドラクエとは毛色が違っていました。
加えて、章ごとに登場するキャラが異なり、最後の五章でようやく
冒頭で名前を付けた主人公が登場するという演出が胸熱で物語を
盛り上げてくれていたのですが、いかんせん五章にたどり着くまで
が長く、小学生にとっては非常に高難易度だったので、主人公が
出てくる前に何度もくじけそうになってしまいました。
「IV」の最大の特徴はなんといっても「キャラ」です。
今までのドラクエのプレイヤーキャラというのは割と空気というか、
ある程度プレイヤーの想像力でこういうキャラだろうと補完しなければ
ならない面が大きかったのですが、今回の「IV」では仲間キャラの
ひとりひとりに物語があり、必然的にキャラの掘り下げが
深くなされます。
同時期に刊行されはじめた「ドラクエ4コマ劇場」の力も借り、
キャラクター主体のRPGとしてドラクエの新たな可能性を提示したのでした。
システムについて
物語が一章~五章まで分かれたオムニバス形式をとっているとはいえ、
戦闘などのシステムががらっと変わったわけではありません。
少なくとも、一章~四章まではいつもの通りのプレイし慣れた
ドラクエです。・・・が、
プレイ感覚がガラッと変わるのは第五章に入ってから。
なんと、五章は戦闘でのコマンド入力ができるのは主人公だけ。
他のキャラたちはAIが戦闘での行動を決めるのです。
プレイヤーとして出来るのは「ガンガンいこうぜ」「じゅもんをつかうな」といった
作戦変更のみ。あとは仲間が自分で判断して効果的な行動をするわけです。
まぁ、仲間の内には困ったやつも結構いて、
初見の敵にとりあえずザキが効くかどうかを何回かためすクリフトとか、
「III」の遊び人かってくらい戦闘中に奇妙な行動をとるトルネコとか、
呪文使うキャラ全般そうですが、MP配分を深く考えずに呪文を使う
のもプレイヤーにとっての頭痛のタネでした・・・。
特にクリフトのザキ・ザラキ厨っぷりはいまだにネタにされてるくらい
インパクトがあったわけですが、これはFC版「IV」のAIの仕様が
戦いながら敵の耐性を学習していくというものであり、
初見の敵にはどの呪文が効くかわからないので、とりあえず
ザキ・ザラキを試してしまう(ボスにも)というクリフトの
一見異常な行動が目立ってしまったことになります。
ここでの反省を生かしたのか、「V」以降からはAIの仕様が変わり、
最初から敵の耐性をぜんぶ把握しているようになりました。
また、本作から「馬車システム」が初登場しており、控えのメンバーを
フィールド探索中や戦闘中に即座に入れ替えることが可能となりました。
物語について
いままでの「勇者が魔王を倒す」というシンプルな物語構造から打って変わって
本作では章立てオムニバス形式の物語ということで、随分と変わった構造と
なっています。
ラスボスの存在も最初から明らかにはなっておらず、各章を進めるうえで
徐々に「デスピサロ」や「エスターク」という魔王の存在が明らかになっていきます。
また、今回は魔王側にもドラマがあり、ピサロの恋人のエルフ・ロザリーが
人間たちに殺されるエピソードによってピサロが復讐と狂気に走る様子が
描かれます。
主人公も主人公で、第五章の冒頭、ピサロたちの襲撃によって村が襲われ、
幼なじみの女の子・シンシアが主人公の身代わりとなって殺される
エピソードがあり、「IV」の物語は全体的に暗く重い空気が漂っています。
「天空シリーズ」ということで、第五章で導かれし者たちがすべてそろった後は
「天空」の装備を集めることが物語の主軸となります。
剣、盾、兜、鎧の4つの天空の装備を集めることにより、天空の塔より
天空城へと登ることが出来、主人公はそこで自らの出生の秘密を
知ることとなります。
キャラについて
個性的なキャラが多く登場した本作ですが、各キャラにそれほど
セリフが用意されていたわけではありません。
キャラがしゃべるのは各章で一場面二場面程度、五章で勇者の
仲間になるときくらいなものです。
にもかかわらず、「IV」のキャラというとすぐに見た目と性格が
イメージできる人が多いです。
これは、当時刊行されはじめた「ドラクエ4コマ劇場」の力が
非常に大きく、この4コマ漫画で描かれたキャラの性格や
しゃべり方やネタなどが、そのまま各キャラに定着していきました。
生真面目なライアンは、ぽややんとしたホイミンとのかけあいが
よくネタにされました。
アリーナ・クリフト・ブライについて、クリフトが姫様大好き
という設定がすっかり定着してしまったのはよく4コマのネタに
されたからでした。(本編ではそれほど姫様姫様言ってない)
トルネコに関しては、妻・ネネや息子とのふれあいが
ネタで掘り下げられてた感があります。
トルネコは単身でスピンオフ作品の主人公を張ったりと
導かれし者たちの中で一番良い目にあっている気がします。
マーニャ・ミネアに関しては、カジノのスロットでよく
スッカラカンになる姉と、それに振り回される妹という場面が
本編中にもありますが、4コマでは殊更ネタになっていました。
「IV」のキャラは、こうした二次創作でイジられて
初めて成立したような部分があります。
ニコ動などでも今ではすっかり有名人の「ヒャダイン」氏の動画では、
よく「IV」のキャラを題材にした動画が投稿されていました。
DQ4 導かれし者たちで、「明日への旅」【ヒャダイン】
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
~STORY~
天空の勇者と導かれし者たちが帝王を封じてから数百年。
空に浮かぶ城はいつしか天の高みから姿を消し、人間界では
人々を幸せの国に誘うという怪しい「光の教団」が力を増しつつあった。
そんななか、屈強な戦士である男性と、神に選ばれし種族の
女性とのあいだに、ひとりの男児が誕生する。
家族との別れ、伴侶との出会い、そして明かされる己の素性――。
さまざまな経験を経て彼は成長し、強き心は父から子へ、
またつぎの世代へと受け継がれていく。
プレイ雑感
ハードをスーパーファミコンへと移した天空シリーズ第二弾のドラクエです。
ゲーム中盤、プレイヤーを悩ませる「結婚イベント」が話題となりました。
「おまえ、ビアンカ派?フローラ派?」
世のドラクエプレイヤーたちは、さながら源平合戦のように
金髪の幼なじみ・ビアンカ か 青髪の令嬢・フローラ
どちらを選ぶかで意見(ときに拳)を交わし合いました。
物語の流れや結婚しなかった方のその後の人生などを考えると
ビアンカを嫁にするのが当然の流れではありますが、
フローラの方が能力的に断然有利+ルドマン(フローラの養父)
から贈り物がもらえるということで、実利を取るか
感情を取るかでさらにプレイヤーを悩ませます。
フローラ、イオナズン覚えるんですよね。
結構ね、これがデカイんですよ…
ちなみに、私はSFC版(当時小学生)ではビアンカを選び、
PS2版ではフローラを選び、DS版でもフローラを選びました。
(デボラ?そんなん知らん)
リメイク版では会話システムの導入により、フローラが
めちゃ可愛いんです、すんません。
ドラクエ5 フローラ会話集
システムについて
上記の結婚イベントもそうですが、「V」にはさらに特徴的な
システムがあります。
それは、モンスターを仲間にできるシステムです。
ゲーム中盤になると、倒した敵がまれに仲間になることがあります。
これがなかなかに面白いシステムで、歴代ドラクエで
かつて苦しめられたあのモンスターや、あんなモンスターまで
仲間にできて、自分の手で成長させられる。
この快感は多くのプレイヤーに感動を与えたようで、のちに
「ドラクエモンスターズ」シリーズを誕生させるきっかけにも
なりました。
あとは細かなシステム変更でいうと、戦闘に参加できる人数が
なぜか3人に削減されています。(リメイク版では4人に戻る)
馬車システムによる入れ替えを活用してほしかったからでしょうか?
また、前作で初登場したAIのシステムは引き続き登場していますが、
「めいれいさせろ」という作戦が追加されているため、
AIまかせにせず「III」以前の完全マニュアル戦闘も可能です。
物語について
親子三代かけて魔王を倒す物語というコンセプトが根底にあるため、
必然的に物語は大河的に、より壮大になります。
いままでのシリーズのように、最初から魔王の存在が明らかに
なってはおらず、序盤は主人公の幼少期の、おばけ城を探検したり
妖精の国を救ったりといった無邪気なイベントが続きます。
しかし、ある事件で主人公の父・パパスと死に別れてからは
一気に物語に暗い影が射します。
主人公は「光の教団」にさらわれ、あわれ奴隷の身に。
そのまま何年も時が過ぎ、たくましい青年へと成長した
主人公はついに教団を脱出。幼少の頃育った村で父の手紙を読み、
父が天空の勇者を探して旅をしていたと知ります。
父の意志を継ぎ、天空の勇者と天空の装備を探すことを
決意した主人公は、その後運命的な結婚を経て、
やがて自らに流れる王族の血統のことを知ります。
そして、大切な女性の身にはいつしか新たな生命が宿り、
主人公は男女の双子の父親となります。
しかし、別れは突然やってきます。
かつて父・パパスを葬った宿敵によって妻ともども
石にされてしまう主人公。
そのまま何年も時が過ぎ、石化した主人公はやがて
成長した自分の子どもたちに助けられることになるのですが、
驚くべきことに双子の男の子の手には、天空の勇者以外は決して
装備することのできない天空の剣が握られていたのでした―。
と、まぁここまで語っただけでもずいぶんとドラマチックです。
世界中を探し歩いた天空の勇者が、実は自分の子どもだった
という衝撃的な事実は、当時のプレイヤーを驚かせたことと思います。
いままでのドラクエでは、主人公=勇者という鉄則が
あったため、それが覆されたという意味でも衝撃展開です。
このあとも物語的にドラマの連続なのですが、キリがなさそうなので
ここらでやめときます。ふー
キャラについて
本タイトルでキャラについて語ると、やっぱりどうしても主人公の話に
なってしまいます。
もう本当に人生が波乱万丈すぎて・・・
幼少期6歳から冒険の旅がスタートし、(当然ドラクエ主人公史上最年少)
父との死別後10年間の奴隷生活を強いられ、
その後、話の流れでなんとなく結婚してしまい、
自分がグランバニア王家の血を引いていることが判明(同時に妻の妊娠も判明)し、
双子が生まれたと思ったら、速攻で妻がさらわれ、
助けに行った先の塔で宿敵に妻ともども石にされ、
数年の月日を経て、成長した自分の子どもたちに助けられ、
その際に息子が天空の勇者であると判明(妻が天空人の血を引いていたことも判明)する。
それから2年もの歳月をかけ、ついに石化された妻を救出する
やがて明らかになった魔王を討つべく魔界へ入り、そこで母親と再会。
しかし、再会もむなしく母親は魔王の攻撃によって命を落とします。
悲しみをのりこえ、ついに魔王を討ち滅ぼすのでした・・・。
まとめてみると本当すごいな・・・。
シリーズ初の勇者じゃない主人公というのもレアですが、
魔界の門番の血を引いているというのもダークヒーローみたいで
格好良いです。(あと、グランバニア王家の血も引いてるな)
子どもが双子で、
男の子の方が天空人の母親の血を濃く受け継ぎ、
女の子の方が魔界の門番の父親の血を濃く受け継いでいる
という設定もステキです。
とにかく「V」は血統とか家族の物語でしたね。
ドラゴンクエストVI 幻の大地
~STORY~
竜神住まう天空城が大空に現れるよりも昔のこと――。
魔王ムドーの脅威が忍び寄る世界にて、17歳になるひとりの少年が
片田舎の村ライフコッドで暮らしていた。
ある日、村の外に出かけた少年は、自分の姿がまわりからは見えない
不思議な世界に迷いこむ。
そこは、古い言い伝えで"幻の大地"とされている場所だった。
もといた世界と"幻の大地"を行き来するうちに、少年はふたつの
世界の驚くべき関係と、見失っていた己の正体を知る。
プレイ雑感
天空シリーズ第三弾にして、ロトシリーズと同じように
他の二作品よりも過去の物語となります。
「上の世界」と「下の世界」の2つのマップを行き来しながら
ストーリーを進めるというプレイスタイルが最大の特徴です。
「V」がドラクエにしては珍しい、物語に沿った一本道の冒険
だったのに対して、「VI」は自由度がものすごく高いです。
次にどこへ行ったらいいか?という目的地の指示はほとんどなく、
上の世界や下の世界で行ける場所を自分で探し出して進んでいく
しかありません。
といっても、ロマサガのようなフリーシナリオというわけではなく、
現状の自分たちの手持ちの乗り物やアイテムで行ける場所が
限られており、必然的に物語を進めるルートはほぼ決まってきます。
あくまでも、そのルートをプレイヤーの力で「発見」すること
に楽しみを見出せるようなつくりがなされているのです。
2つの広大なマップ(+海底マップ)、明確な目的地の指示がない、
ということで、非常に冒険に行き詰まりやすいというのも
本作の特徴となっています。
また、「III」以来のダーマの神殿による「職業・転職システム」が
登場しています。
システムとしては「III」とは別物になっていますが、ゲームとしての
ドラクエの新たな方向性を示したシステムとなりました。
(詳細は事項の「システムについて」で)
システムについて
「III」で好評を博した「職業・転職システム」が復活していますが、
システムの仕様としてはほぼ別物です。
「VI」のシステムでは、転職してもレベル1からやり直しではありません。
(装備できるものやキャラグラフィックも変わりません)
転職をしたキャラは、ベースとなるパラメータから職業固有の補正がかかり、
パラメータが変化します。
「VI」ではキャラのレベル・経験値とは別に、職業ごとの経験値ともいえる
「熟練度」があり、☆の数で表現されます。
熟練度が上がると、その職業固有の特技や呪文を覚え、
他の職業に転職してもそれは失われることはありません。
熟練度の☆が8つまで点灯すると、その職業をマスターしたことになります。
複数の職業をマスターすることで、さらに新たな「上級職」に就くことができます。
(戦士・武闘家をマスター⇒上級職・バトルマスター など)
「III」と明らかに違う点は、職業によってパラメータがまるっと変わるわけ
ではなく、あくまでもパラメータを補正するというものなので、
必然的に各キャラに向いている職業が決まっています。
(力が強くMPが低いハッサンは戦士・武闘家には向くが魔法使いには向かない等)
また、「V」で好評だった「モンスターを仲間にできるシステム」も存在しますが、
職業「まものつかい」のキャラがパーティにいなければならない等、条件があるため
前作ほど大々的にお世話になるシステムではなくなりました。
(リメイク版では廃止されてます)
物語について
物語冒頭でいきなり魔王ムドーとの決戦から始まるという超展開に
ぎょっとしますが、夢オチ的なサムシングで、かわいい妹に起こされる
ことになります。
片田舎のライフコッドの村から物語は始まり、大地に空いた大穴から
「幻の大地」と呼ばれる下の世界へ辿り着いた主人公は、
上の世界と下の世界を交互に冒険するうちに、「幻の大地」が
人々の見ている夢の世界だということに気がつきます。
さらに驚くべきことに、主人公の冒険が始まった上の世界=夢の世界、
下の世界=現実世界ということが判明します。
これは一体どういうことなのか・・・?
物語冒頭の魔王ムドーとの戦い。
あれは、夢などではなく現実に起こった出来事なのでした。
主人公たちはあの時魔王ムドーと戦い、肉体と意識体を分断されていた
のでした。
肉体を下の世界に残したまま、意識体を上の世界に飛ばされた主人公は、
意識体のみの状態でライフコッドの村から旅立ったのでした。
物語中盤で魔王ムドーを倒したあとは、下の世界のどこかにいる
主人公の肉体を探すという「自分探し」がメインストーリーとなります。
そして、主人公が本当の自分を見つけ出す頃には、夢の世界を実体化して封じ、
現実世界をわがものにしようとする大魔王の存在が明らかになります。
物語の始めから終わりにかけて、まったく天空シリーズの匂いがしない
本作ですが、天空シリーズとのつながりはエンディングで明らかになります。
夢の世界を束ねるゼニス王の住まう城。
夢の世界を実体化させていた大魔王デスタムーアが倒れた今、
ゼニス王の城も夢の世界(上の世界)ともども消え去るはずでした。
しかし、人々の強い望みによって上の世界消滅後もゼニス王の城のみは
天空に存在し続けることになったのです。
つまり、ゼニス王の城がのちの天空城となったというわけですね。
勇者について。
「VI」では、「V」のように主人公は勇者扱いされません。
しかし、他に勇者らしき存在もおらず、ダーマの神殿では
上級職としての「勇者」に誰でもなることができます。(ものすごく大変ですが)
ただし、主人公だけは上級職をひとつマスターするだけで勇者に
なることができるので勇者の素質が飛び抜けているとも解釈できます。
また、「IV」「V」の天空の装備に形状がよく似た、伝説の武具を装備
できるのも主人公だけとなります。
なので、「IV」の勇者や「V」の男の子は「VI」主人公と血のつながりがある
はずだと解釈することもできると思います。
ロトシリーズとのつながりについて。
一見、ロトシリーズと関連のなさそうな天空シリーズですが、
なんと「VI」の海底世界でアレフガルドを創った精霊ルビスらしき
人物と会うことができます↓
キャラについて
以下、「VI」のメインキャラについてひとりひとりコメントしていきます。
【主人公】
青髪ツンツンヘアが特徴の少年です。
意識体と肉体が離れていた時間が長すぎて、融合したあとも
もとの人格とは少し変わっているという設定があります。
もとの人格がどういう性格だったかは不明ですが、
ドラクエでは主人公=自分なので、もとの人格から自分の人格になった
のだと解釈するのが良さそうです。
あとは、ターニアとの関係が好きですね。
現実世界では惚れられていて、夢の世界では妹って、裏山。
最終的に就く職は、当然「勇者」が似合います。
【ハッサン】
筋肉ムキムキのたくましい男です。
「かっこよさ」のパラメータがずいぶん低いですが、
筋肉美はシステム的にかっこいいと評価されてない悲しい男・・・。
戦闘では本当に頼りになります。常にスタメン。
上級職は「パラディン」か「バトルマスター」がお似合い。
【ミレーユ】
ミステリアスな金髪美女です。
過去にシャレにならないほどつらい目にあっているはずで、
(ミレーユが語らないため詳細不明)
いろいろと妄想がつきません。
「かっこよさ」パラメータが高いので上級職「スーパースター」が
お似合いだと思うのですが、スーパースターになるために
遊び人をマスターしないといけないのでちょっと違和感。
【バーバラ】
天真爛漫な少女です。
個人的に「VI」のヒロインだと思ってます。
他のキャラと違って、バーバラの肉体はすでになく意識体だけ
なのでエンディングでまさかのお別れが・・・
上級職は「賢者」がお似合い。マダンテがうなる!
【チャモロ】
メガネとヘンな帽子。
チャモロをメインで使ってた人は少ない気がします・・・。
物語的にいてもいなくてもって感じだしパラメータも中途半端だし。
とりあえずフィールドサポートをおまかせしてました。
「しのびあし」とか「とうぞくのはな」とか・・・
そんなわけで上級職は「レンジャー」になるのが自然かも。
【テリー】
さすらいの美少年剣士。
行く先々で主人公たちの敵としてたびたび登場していて、
仲間になるのは物語終盤です。
ミレーユの弟でお互い探し合っていました。(早く気付けよ…)
終盤に仲間になるってさぞかしお強いんでしょうね?イケメンですしね。
ところがどっこい、ぜんぜんそんなことないんですね。
パラメータは実に中途半端で、極めている職業も仲間になる時期から
すると絶望的に少ないです。
(戦士をマスター。武闘家はマスターせずに「バトルマスター」に就いている)
必然的に、仲間になって速攻で馬車かルイーダの酒場行きです。
もっと言うと、テリーがいると仲間にすることができる「ドランゴ」と
いうモンスターキャラが非常に強キャラであるため、そのネタ性も手伝ってか
テリーはドランゴ引換券といまだに揶揄されています。
後にスピンオフ作品『テリーのワンダーランド』の主人公となりましたが、
これは本編で活躍の場を与えなかったエニックスのテリーに対する
贖罪なんだと思ってます。
と、天空シリーズである「IV」~「VI」について語ってきました。
次回、特にシリーズものではない「VII」~「IX」、あとはちょっと
「X」についても語ろうかなと思います。
ということで、次回へ続きます
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◆関連記事◆
【ダイの大冒険】「ドラクエ」を漫画化するということ
【ドラクエ】天空世界とロト世界のつながり「6起源説」
「I」~「III」が「ロトシリーズ」と呼ばれる物語体系であるのに対し、
「IV」~「VI」は「天空シリーズ」と呼ばれる物語体系となります。
双方のシリーズの世界観的つながりは一見、無いようにみえます。
ロトシリーズが「III」で「I」「II」より過去の話を取り上げたように、
天空シリーズも「VI」で「IV」「V」より過去の話を取り上げている
といった共通点もみられます。
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
~STORY~
はるか昔、禁断の術「進化の秘法」を己の身にほどこし、この世ならざる
力を身につけた、地獄の帝王エスターク。
神に封じられたその恐るべき魔物が、いまよみがえろうとしていた。
帝王復活に備えて魔族は暗躍し、世界は破滅の色を帯びていく。
だが、希望の光は消えてはいなかった。
真面目な王宮戦士、おてんばな姫君と従者、世界一の武器屋を夢見る商人、
父の仇を捜す姉妹――7人の男女が、運命に導かれて集う。
世界を救う力を持つという、天空人の血を引く勇者のもとへ……。
プレイ雑感
天空シリーズ第一弾にして、ファミコンで発売されるドラクエの
最後のタイトルです。ここにきてついに自分がリアルタイムで
プレイしたドラクエの登場です。
第一章~第五章と章立てで区切られた物語は、明らかに今までの
ドラクエとは毛色が違っていました。
加えて、章ごとに登場するキャラが異なり、最後の五章でようやく
冒頭で名前を付けた主人公が登場するという演出が胸熱で物語を
盛り上げてくれていたのですが、いかんせん五章にたどり着くまで
が長く、小学生にとっては非常に高難易度だったので、主人公が
出てくる前に何度もくじけそうになってしまいました。
「IV」の最大の特徴はなんといっても「キャラ」です。
今までのドラクエのプレイヤーキャラというのは割と空気というか、
ある程度プレイヤーの想像力でこういうキャラだろうと補完しなければ
ならない面が大きかったのですが、今回の「IV」では仲間キャラの
ひとりひとりに物語があり、必然的にキャラの掘り下げが
深くなされます。
同時期に刊行されはじめた「ドラクエ4コマ劇場」の力も借り、
キャラクター主体のRPGとしてドラクエの新たな可能性を提示したのでした。
システムについて
物語が一章~五章まで分かれたオムニバス形式をとっているとはいえ、
戦闘などのシステムががらっと変わったわけではありません。
少なくとも、一章~四章まではいつもの通りのプレイし慣れた
ドラクエです。・・・が、
プレイ感覚がガラッと変わるのは第五章に入ってから。
なんと、五章は戦闘でのコマンド入力ができるのは主人公だけ。
他のキャラたちはAIが戦闘での行動を決めるのです。
プレイヤーとして出来るのは「ガンガンいこうぜ」「じゅもんをつかうな」といった
作戦変更のみ。あとは仲間が自分で判断して効果的な行動をするわけです。
まぁ、仲間の内には困ったやつも結構いて、
初見の敵にとりあえずザキが効くかどうかを何回かためすクリフトとか、
「III」の遊び人かってくらい戦闘中に奇妙な行動をとるトルネコとか、
呪文使うキャラ全般そうですが、MP配分を深く考えずに呪文を使う
のもプレイヤーにとっての頭痛のタネでした・・・。
特にクリフトのザキ・ザラキ厨っぷりはいまだにネタにされてるくらい
インパクトがあったわけですが、これはFC版「IV」のAIの仕様が
戦いながら敵の耐性を学習していくというものであり、
初見の敵にはどの呪文が効くかわからないので、とりあえず
ザキ・ザラキを試してしまう(ボスにも)というクリフトの
一見異常な行動が目立ってしまったことになります。
ここでの反省を生かしたのか、「V」以降からはAIの仕様が変わり、
最初から敵の耐性をぜんぶ把握しているようになりました。
また、本作から「馬車システム」が初登場しており、控えのメンバーを
フィールド探索中や戦闘中に即座に入れ替えることが可能となりました。
物語について
いままでの「勇者が魔王を倒す」というシンプルな物語構造から打って変わって
本作では章立てオムニバス形式の物語ということで、随分と変わった構造と
なっています。
ラスボスの存在も最初から明らかにはなっておらず、各章を進めるうえで
徐々に「デスピサロ」や「エスターク」という魔王の存在が明らかになっていきます。
また、今回は魔王側にもドラマがあり、ピサロの恋人のエルフ・ロザリーが
人間たちに殺されるエピソードによってピサロが復讐と狂気に走る様子が
描かれます。
主人公も主人公で、第五章の冒頭、ピサロたちの襲撃によって村が襲われ、
幼なじみの女の子・シンシアが主人公の身代わりとなって殺される
エピソードがあり、「IV」の物語は全体的に暗く重い空気が漂っています。
「天空シリーズ」ということで、第五章で導かれし者たちがすべてそろった後は
「天空」の装備を集めることが物語の主軸となります。
剣、盾、兜、鎧の4つの天空の装備を集めることにより、天空の塔より
天空城へと登ることが出来、主人公はそこで自らの出生の秘密を
知ることとなります。
キャラについて
個性的なキャラが多く登場した本作ですが、各キャラにそれほど
セリフが用意されていたわけではありません。
キャラがしゃべるのは各章で一場面二場面程度、五章で勇者の
仲間になるときくらいなものです。
にもかかわらず、「IV」のキャラというとすぐに見た目と性格が
イメージできる人が多いです。
これは、当時刊行されはじめた「ドラクエ4コマ劇場」の力が
非常に大きく、この4コマ漫画で描かれたキャラの性格や
しゃべり方やネタなどが、そのまま各キャラに定着していきました。
生真面目なライアンは、ぽややんとしたホイミンとのかけあいが
よくネタにされました。
アリーナ・クリフト・ブライについて、クリフトが姫様大好き
という設定がすっかり定着してしまったのはよく4コマのネタに
されたからでした。(本編ではそれほど姫様姫様言ってない)
トルネコに関しては、妻・ネネや息子とのふれあいが
ネタで掘り下げられてた感があります。
トルネコは単身でスピンオフ作品の主人公を張ったりと
導かれし者たちの中で一番良い目にあっている気がします。
マーニャ・ミネアに関しては、カジノのスロットでよく
スッカラカンになる姉と、それに振り回される妹という場面が
本編中にもありますが、4コマでは殊更ネタになっていました。
「IV」のキャラは、こうした二次創作でイジられて
初めて成立したような部分があります。
ニコ動などでも今ではすっかり有名人の「ヒャダイン」氏の動画では、
よく「IV」のキャラを題材にした動画が投稿されていました。
DQ4 導かれし者たちで、「明日への旅」【ヒャダイン】
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
~STORY~
天空の勇者と導かれし者たちが帝王を封じてから数百年。
空に浮かぶ城はいつしか天の高みから姿を消し、人間界では
人々を幸せの国に誘うという怪しい「光の教団」が力を増しつつあった。
そんななか、屈強な戦士である男性と、神に選ばれし種族の
女性とのあいだに、ひとりの男児が誕生する。
家族との別れ、伴侶との出会い、そして明かされる己の素性――。
さまざまな経験を経て彼は成長し、強き心は父から子へ、
またつぎの世代へと受け継がれていく。
プレイ雑感
ハードをスーパーファミコンへと移した天空シリーズ第二弾のドラクエです。
ゲーム中盤、プレイヤーを悩ませる「結婚イベント」が話題となりました。
「おまえ、ビアンカ派?フローラ派?」
世のドラクエプレイヤーたちは、さながら源平合戦のように
金髪の幼なじみ・ビアンカ か 青髪の令嬢・フローラ
どちらを選ぶかで意見(ときに拳)を交わし合いました。
物語の流れや結婚しなかった方のその後の人生などを考えると
ビアンカを嫁にするのが当然の流れではありますが、
フローラの方が能力的に断然有利+ルドマン(フローラの養父)
から贈り物がもらえるということで、実利を取るか
感情を取るかでさらにプレイヤーを悩ませます。
フローラ、イオナズン覚えるんですよね。
結構ね、これがデカイんですよ…
ちなみに、私はSFC版(当時小学生)ではビアンカを選び、
PS2版ではフローラを選び、DS版でもフローラを選びました。
(デボラ?そんなん知らん)
リメイク版では会話システムの導入により、フローラが
めちゃ可愛いんです、すんません。
ドラクエ5 フローラ会話集
システムについて
上記の結婚イベントもそうですが、「V」にはさらに特徴的な
システムがあります。
それは、モンスターを仲間にできるシステムです。
ゲーム中盤になると、倒した敵がまれに仲間になることがあります。
これがなかなかに面白いシステムで、歴代ドラクエで
かつて苦しめられたあのモンスターや、あんなモンスターまで
仲間にできて、自分の手で成長させられる。
この快感は多くのプレイヤーに感動を与えたようで、のちに
「ドラクエモンスターズ」シリーズを誕生させるきっかけにも
なりました。
あとは細かなシステム変更でいうと、戦闘に参加できる人数が
なぜか3人に削減されています。(リメイク版では4人に戻る)
馬車システムによる入れ替えを活用してほしかったからでしょうか?
また、前作で初登場したAIのシステムは引き続き登場していますが、
「めいれいさせろ」という作戦が追加されているため、
AIまかせにせず「III」以前の完全マニュアル戦闘も可能です。
物語について
親子三代かけて魔王を倒す物語というコンセプトが根底にあるため、
必然的に物語は大河的に、より壮大になります。
いままでのシリーズのように、最初から魔王の存在が明らかに
なってはおらず、序盤は主人公の幼少期の、おばけ城を探検したり
妖精の国を救ったりといった無邪気なイベントが続きます。
しかし、ある事件で主人公の父・パパスと死に別れてからは
一気に物語に暗い影が射します。
主人公は「光の教団」にさらわれ、あわれ奴隷の身に。
そのまま何年も時が過ぎ、たくましい青年へと成長した
主人公はついに教団を脱出。幼少の頃育った村で父の手紙を読み、
父が天空の勇者を探して旅をしていたと知ります。
父の意志を継ぎ、天空の勇者と天空の装備を探すことを
決意した主人公は、その後運命的な結婚を経て、
やがて自らに流れる王族の血統のことを知ります。
そして、大切な女性の身にはいつしか新たな生命が宿り、
主人公は男女の双子の父親となります。
しかし、別れは突然やってきます。
かつて父・パパスを葬った宿敵によって妻ともども
石にされてしまう主人公。
そのまま何年も時が過ぎ、石化した主人公はやがて
成長した自分の子どもたちに助けられることになるのですが、
驚くべきことに双子の男の子の手には、天空の勇者以外は決して
装備することのできない天空の剣が握られていたのでした―。
と、まぁここまで語っただけでもずいぶんとドラマチックです。
世界中を探し歩いた天空の勇者が、実は自分の子どもだった
という衝撃的な事実は、当時のプレイヤーを驚かせたことと思います。
いままでのドラクエでは、主人公=勇者という鉄則が
あったため、それが覆されたという意味でも衝撃展開です。
このあとも物語的にドラマの連続なのですが、キリがなさそうなので
ここらでやめときます。ふー
キャラについて
本タイトルでキャラについて語ると、やっぱりどうしても主人公の話に
なってしまいます。
もう本当に人生が波乱万丈すぎて・・・
幼少期6歳から冒険の旅がスタートし、(当然ドラクエ主人公史上最年少)
父との死別後10年間の奴隷生活を強いられ、
その後、話の流れでなんとなく結婚してしまい、
自分がグランバニア王家の血を引いていることが判明(同時に妻の妊娠も判明)し、
双子が生まれたと思ったら、速攻で妻がさらわれ、
助けに行った先の塔で宿敵に妻ともども石にされ、
数年の月日を経て、成長した自分の子どもたちに助けられ、
その際に息子が天空の勇者であると判明(妻が天空人の血を引いていたことも判明)する。
それから2年もの歳月をかけ、ついに石化された妻を救出する
やがて明らかになった魔王を討つべく魔界へ入り、そこで母親と再会。
しかし、再会もむなしく母親は魔王の攻撃によって命を落とします。
悲しみをのりこえ、ついに魔王を討ち滅ぼすのでした・・・。
まとめてみると本当すごいな・・・。
シリーズ初の勇者じゃない主人公というのもレアですが、
魔界の門番の血を引いているというのもダークヒーローみたいで
格好良いです。(あと、グランバニア王家の血も引いてるな)
子どもが双子で、
男の子の方が天空人の母親の血を濃く受け継ぎ、
女の子の方が魔界の門番の父親の血を濃く受け継いでいる
という設定もステキです。
とにかく「V」は血統とか家族の物語でしたね。
ドラゴンクエストVI 幻の大地
~STORY~
竜神住まう天空城が大空に現れるよりも昔のこと――。
魔王ムドーの脅威が忍び寄る世界にて、17歳になるひとりの少年が
片田舎の村ライフコッドで暮らしていた。
ある日、村の外に出かけた少年は、自分の姿がまわりからは見えない
不思議な世界に迷いこむ。
そこは、古い言い伝えで"幻の大地"とされている場所だった。
もといた世界と"幻の大地"を行き来するうちに、少年はふたつの
世界の驚くべき関係と、見失っていた己の正体を知る。
プレイ雑感
天空シリーズ第三弾にして、ロトシリーズと同じように
他の二作品よりも過去の物語となります。
「上の世界」と「下の世界」の2つのマップを行き来しながら
ストーリーを進めるというプレイスタイルが最大の特徴です。
「V」がドラクエにしては珍しい、物語に沿った一本道の冒険
だったのに対して、「VI」は自由度がものすごく高いです。
次にどこへ行ったらいいか?という目的地の指示はほとんどなく、
上の世界や下の世界で行ける場所を自分で探し出して進んでいく
しかありません。
といっても、ロマサガのようなフリーシナリオというわけではなく、
現状の自分たちの手持ちの乗り物やアイテムで行ける場所が
限られており、必然的に物語を進めるルートはほぼ決まってきます。
あくまでも、そのルートをプレイヤーの力で「発見」すること
に楽しみを見出せるようなつくりがなされているのです。
2つの広大なマップ(+海底マップ)、明確な目的地の指示がない、
ということで、非常に冒険に行き詰まりやすいというのも
本作の特徴となっています。
また、「III」以来のダーマの神殿による「職業・転職システム」が
登場しています。
システムとしては「III」とは別物になっていますが、ゲームとしての
ドラクエの新たな方向性を示したシステムとなりました。
(詳細は事項の「システムについて」で)
システムについて
「III」で好評を博した「職業・転職システム」が復活していますが、
システムの仕様としてはほぼ別物です。
「VI」のシステムでは、転職してもレベル1からやり直しではありません。
(装備できるものやキャラグラフィックも変わりません)
転職をしたキャラは、ベースとなるパラメータから職業固有の補正がかかり、
パラメータが変化します。
「VI」ではキャラのレベル・経験値とは別に、職業ごとの経験値ともいえる
「熟練度」があり、☆の数で表現されます。
熟練度が上がると、その職業固有の特技や呪文を覚え、
他の職業に転職してもそれは失われることはありません。
熟練度の☆が8つまで点灯すると、その職業をマスターしたことになります。
複数の職業をマスターすることで、さらに新たな「上級職」に就くことができます。
(戦士・武闘家をマスター⇒上級職・バトルマスター など)
「III」と明らかに違う点は、職業によってパラメータがまるっと変わるわけ
ではなく、あくまでもパラメータを補正するというものなので、
必然的に各キャラに向いている職業が決まっています。
(力が強くMPが低いハッサンは戦士・武闘家には向くが魔法使いには向かない等)
また、「V」で好評だった「モンスターを仲間にできるシステム」も存在しますが、
職業「まものつかい」のキャラがパーティにいなければならない等、条件があるため
前作ほど大々的にお世話になるシステムではなくなりました。
(リメイク版では廃止されてます)
物語について
物語冒頭でいきなり魔王ムドーとの決戦から始まるという超展開に
ぎょっとしますが、夢オチ的なサムシングで、かわいい妹に起こされる
ことになります。
片田舎のライフコッドの村から物語は始まり、大地に空いた大穴から
「幻の大地」と呼ばれる下の世界へ辿り着いた主人公は、
上の世界と下の世界を交互に冒険するうちに、「幻の大地」が
人々の見ている夢の世界だということに気がつきます。
さらに驚くべきことに、主人公の冒険が始まった上の世界=夢の世界、
下の世界=現実世界ということが判明します。
これは一体どういうことなのか・・・?
物語冒頭の魔王ムドーとの戦い。
あれは、夢などではなく現実に起こった出来事なのでした。
主人公たちはあの時魔王ムドーと戦い、肉体と意識体を分断されていた
のでした。
肉体を下の世界に残したまま、意識体を上の世界に飛ばされた主人公は、
意識体のみの状態でライフコッドの村から旅立ったのでした。
物語中盤で魔王ムドーを倒したあとは、下の世界のどこかにいる
主人公の肉体を探すという「自分探し」がメインストーリーとなります。
そして、主人公が本当の自分を見つけ出す頃には、夢の世界を実体化して封じ、
現実世界をわがものにしようとする大魔王の存在が明らかになります。
物語の始めから終わりにかけて、まったく天空シリーズの匂いがしない
本作ですが、天空シリーズとのつながりはエンディングで明らかになります。
夢の世界を束ねるゼニス王の住まう城。
夢の世界を実体化させていた大魔王デスタムーアが倒れた今、
ゼニス王の城も夢の世界(上の世界)ともども消え去るはずでした。
しかし、人々の強い望みによって上の世界消滅後もゼニス王の城のみは
天空に存在し続けることになったのです。
つまり、ゼニス王の城がのちの天空城となったというわけですね。
勇者について。
「VI」では、「V」のように主人公は勇者扱いされません。
しかし、他に勇者らしき存在もおらず、ダーマの神殿では
上級職としての「勇者」に誰でもなることができます。(ものすごく大変ですが)
ただし、主人公だけは上級職をひとつマスターするだけで勇者に
なることができるので勇者の素質が飛び抜けているとも解釈できます。
また、「IV」「V」の天空の装備に形状がよく似た、伝説の武具を装備
できるのも主人公だけとなります。
なので、「IV」の勇者や「V」の男の子は「VI」主人公と血のつながりがある
はずだと解釈することもできると思います。
ロトシリーズとのつながりについて。
一見、ロトシリーズと関連のなさそうな天空シリーズですが、
なんと「VI」の海底世界でアレフガルドを創った精霊ルビスらしき
人物と会うことができます↓
キャラについて
以下、「VI」のメインキャラについてひとりひとりコメントしていきます。
【主人公】
青髪ツンツンヘアが特徴の少年です。
意識体と肉体が離れていた時間が長すぎて、融合したあとも
もとの人格とは少し変わっているという設定があります。
もとの人格がどういう性格だったかは不明ですが、
ドラクエでは主人公=自分なので、もとの人格から自分の人格になった
のだと解釈するのが良さそうです。
あとは、ターニアとの関係が好きですね。
現実世界では惚れられていて、夢の世界では妹って、裏山。
最終的に就く職は、当然「勇者」が似合います。
【ハッサン】
筋肉ムキムキのたくましい男です。
「かっこよさ」のパラメータがずいぶん低いですが、
筋肉美はシステム的にかっこいいと評価されてない悲しい男・・・。
戦闘では本当に頼りになります。常にスタメン。
上級職は「パラディン」か「バトルマスター」がお似合い。
【ミレーユ】
ミステリアスな金髪美女です。
過去にシャレにならないほどつらい目にあっているはずで、
(ミレーユが語らないため詳細不明)
いろいろと妄想がつきません。
「かっこよさ」パラメータが高いので上級職「スーパースター」が
お似合いだと思うのですが、スーパースターになるために
遊び人をマスターしないといけないのでちょっと違和感。
【バーバラ】
天真爛漫な少女です。
個人的に「VI」のヒロインだと思ってます。
他のキャラと違って、バーバラの肉体はすでになく意識体だけ
なのでエンディングでまさかのお別れが・・・
上級職は「賢者」がお似合い。マダンテがうなる!
【チャモロ】
メガネとヘンな帽子。
チャモロをメインで使ってた人は少ない気がします・・・。
物語的にいてもいなくてもって感じだしパラメータも中途半端だし。
とりあえずフィールドサポートをおまかせしてました。
「しのびあし」とか「とうぞくのはな」とか・・・
そんなわけで上級職は「レンジャー」になるのが自然かも。
【テリー】
さすらいの美少年剣士。
行く先々で主人公たちの敵としてたびたび登場していて、
仲間になるのは物語終盤です。
ミレーユの弟でお互い探し合っていました。(早く気付けよ…)
終盤に仲間になるってさぞかしお強いんでしょうね?イケメンですしね。
ところがどっこい、ぜんぜんそんなことないんですね。
パラメータは実に中途半端で、極めている職業も仲間になる時期から
すると絶望的に少ないです。
(戦士をマスター。武闘家はマスターせずに「バトルマスター」に就いている)
必然的に、仲間になって速攻で馬車かルイーダの酒場行きです。
もっと言うと、テリーがいると仲間にすることができる「ドランゴ」と
いうモンスターキャラが非常に強キャラであるため、そのネタ性も手伝ってか
テリーはドランゴ引換券といまだに揶揄されています。
後にスピンオフ作品『テリーのワンダーランド』の主人公となりましたが、
これは本編で活躍の場を与えなかったエニックスのテリーに対する
贖罪なんだと思ってます。
と、天空シリーズである「IV」~「VI」について語ってきました。
次回、特にシリーズものではない「VII」~「IX」、あとはちょっと
「X」についても語ろうかなと思います。
ということで、次回へ続きます
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母親はエルヘブンでも強力な能力持ってたせいで魔界にさらわれたんであって元々住んでたわけでは…。
主人公が使える呪文からミネアの末裔じゃないかとか妄想
単純に魔族が支配する世界を作ろうとしてただけで、ロザリーはそこに関係してない。あ、いじめられてたのは関係してるのか?
滅ぼそうと考えたのはロザリー事件かもしれませんが。
Ⅴ:ビアンカ派ですねぇ(笑)
しかし、物語上はビアンカとの冒険って長くないんですよね。人によっては一晩で終わるし、主人公も子供過ぎてビアンカの事を想ってるとは考えづらい。
でも、これまた人によっては週をまたいでる訳だから当然思い入れは強くなりますよね。
リメイクの会話システムが無ければフローラは選べなかったなぁ(笑)
あ、上の方も仰っていますが魔界の民って設定は無いですね。
Ⅵ:個人的にドラクエっぽい別物って感じが凄くします。音楽とかまで含めて。
別に嫌いじゃないし、面白いんですけどね。
一部、モンスターのデザインや名前が違ったりする事も影響してるんでしょう。
それが夢の世界の話だからって事まで意識して、意図的に作られているなら、堀井さんは本当に凄いです。
では、次も楽しみしてますね。
すんません!魔界の民って設定はなかったです^^;
エルヘブンは魔界の門番の一族でしたね。
訂正しておきました。
「6」がドラクエっぽい別物って印象はわかる気がします。
開発会社がいままでのチュンソフトから初めて変わったので
余計にそういう印象があるのかもしれません。
ボス戦ではべホマラー連発してももつMPに、女子よりあるHPで活躍してくれました。
テリーはまさに引換券扱いしましたが、せっかく再会したのでミレーユと一緒に馬車に入ってもらいましたw