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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

古道とチューリップと鐘つき堂   ~2020.4.5(日)渋沢散策・

2020-04-05 17:29:45 | 街・観光地編2020

 ゆきさんと小田急線渋沢駅周辺を散策。
写真は駅から直ぐの場所に有る國栄稲荷。
毎月第1日曜日の午前中だけ御朱印対応をしているのだけれど、間に合わず残念。

 前に歩いた際に道を間違えてウロウロしているので、この日はスムーズに行く事が出来ました。
矢倉沢往還と言う東海道と並行して延びる古道を行きます。
 ここは『二ツ塚』と言われる塚で、塚の上にソメイヨシノの木と庚申塔や地神塔、富士講の碑等が有ります。

 『堅牢大地神』の石塔

 右が『富士浅間大神』、左は『穴野半代書 三十三度 明治十年三月吉日』の富士講の碑。
富士塚なのかな?




 出羽三山供養塔
民家の門前に有ります。

この民家前の説明看板には、此処が茶屋跡で、旅人が行き来し、饅頭屋や芝居小屋が有って賑わった地区だった事が記されていました。
茶屋で生活が成り立つのだから、結構な人数が日々行き来していたのだろうな。
芝居小屋が有り、旅芸人は、こういう街道の芝居小屋が有る村を巡っていたのかな?
現在は人通りが少なく、時折車が通るだけの静かな道ですが、こうして見ていると、昔の土の道や茅葺の家並み、坂の下(江戸方面)から坂を登って来る人達、左手の茶屋から行き来する人に声をかける呼び込みの姿・・・そう言った人達の姿が見えてきそうです。

 道路の隅に建っている1832(天保2)年の道祖神。
道祖神は集落の境等に建っていて、災いが集落に入ってこない様守っていたり、村人を見守っている存在だったりするけれど、この道祖神はどういった役目だったのかな?

 今日の目的地である泉蔵寺はチューリップの花で有名なお寺。
御寺の駐車場には、石仏とチューリップの花が。

 坂沿いに泉蔵寺のチューリップの花壇が。

 前回訪れた時は、ごく一部が咲いているだけでしたが、この日は満開。
左手の斜面の上に小型のショベルカーが停車してあり、手作りで作られた花壇である事が分かります。
地域の方々が参加する『チューリップ祭り』や『チューリップの球根を掘り返す作業を行う日』が有ったり、地域住民と共に作り上げている事が分かります。
残念ながら今年のチューリップ祭りは中止。
来年はお祭りの日に訪れたいな。

 本堂と枝垂桜。

 泉蔵寺の御朱印。
チューリップのスタンプも可愛い。
御朱印を待っている間に本堂に案内して戴く事ができ、御本尊の薬師像等の説明をしていただきました。
チューリップ祭りの写真を見せていただいたり、とても親切にしていただき、有り難かったです。

 徳本仏。
布教活動で各地を廻った江戸時代の僧で、独特の書体が人気で、その書体で念仏を書いてもらい、それから型を取って彫った『徳本念仏塔』が各地に有ります。
 徳本はこの泉蔵寺に滞在したそうで、このお寺には徳本の石仏が有ります。
徳本仏を見たのは初めて。
せn
 秦野市では数少ない鎌倉~南北朝期の物と思われる石仏。
閻魔像で、泉蔵寺には十王像もあるとの事ですが、何処に有るのか分からなかったなぁ~。

 お寺の屋根の上ではイソヒヨドリが盛んに鳴いていました。
綺麗な声で、2人してうっとり。

 前回行く事が出来なかった白山神社へ。
泉蔵寺から直ぐの場所に有るのですが、Y字路を前回は左へ。
右に行って直ぐの場所に有ったのか…と帰宅後に知り今回初めて訪問。
 階段下の写真の2本の杉の巨樹の内、左の杉が『神奈川名木100選』の1本に選定されています。
秦野市の天然記念物でもあり、樹高44m、胸高周囲4.9m、樹齢推定約600年と、名木100選の看板に記されていました。

 境内の様子。
階段の上も広く平らな場所で、奥に拝殿、右に神楽殿が、拝殿の左に境内社。
この千村地区の鎮守で、拝殿は1857(安政4)年に再建した物、本殿は江戸後期の物との事。

 境内には巨樹が多く、秦野市内の巨樹№1~4がこの境内に有るとの事。
写真は夫婦杉。

 社殿を横から。


 屋根の上には社紋が。
扇に日の丸が。
扇だと「屋島の合戦の際に那須与一が射た戦場の的」の様だけれど、祭神はイザナギノミコトと白山神社で主に祭神とされているククリヒメノミコトなので、那須与一や源氏との直接的な関わりは無い。

 拝殿の彫刻。
上部が波で、下は獅子。
彫刻が細かく施され、建築された当時、栄えていた地域で、多額の資金を費やして建てたのだろうな。

 拝殿内の絵馬。
1861(万延2)年の献句額が有ると、帰宅後知りました。
右の鎧武者や左の扇を持った人物と船に乗った人物。
どう言った題材の絵なのか、分からなかった。

 左手には2枚の絵馬が。
左の大きな物は、天狗の元で武芸を鍛える義経なのかな?
右端は天狗で、絵の上部で大きくジャンプしている男性。
義経は鞍馬山で天狗に武芸を習ったとされるし、その様子かなと思うのだけれど。
右の絵は小さくて、ちょっと分からなかった。

 拝殿左側から。

 鳥居から杉の2本の巨樹と階段と社殿と。
木々に囲まれて、鳥居と階段の先に社殿が見えるこの一角は、別世界の様に見えました。
社殿の傷みが気になり、特に屋根が。
雨漏り等で建物に被害が出る前に、直さないと・・・と思うのだけれど、資金の面等、難しい問題が多々有るだろうな。

 白山神社を後にし、渋沢丘陵を登っていきます。
道沿いに生えていたヤマルリソウの花。

 オドリコソウ
花が笠を被って踊る姿に似ていると言うのが名の由来。

尾根道出て、右折して尾根沿いに頭高山へ向かいます。
八重桜が植えられた畑が点々と有ります。

 頭高山には小さなあずまやが。
昔訪れた事が有るのだけれど、すっかり忘れてしまっていて、思い出せなかったなぁ。

 山頂には秋葉神社が。
小さな石の祠と石塔が並んでいます。
秋葉神社が有るので、秋葉山と言う別名も有るとの事。

 麓に居り、渋沢駅を目指します。
写真は駅近くの東西に延びる道。
現在は焦点と民家が並ぶ通りですが、昔は草競馬が催された道だったと、道端の看板に記されていました。

 渋沢駅のガチャガチャで『鐘つき堂』が有り、1回チャレンジ。
センサーになっていて、鐘の付近の何か横切ると、鐘が鳴る音がします。
飾り物のアイテムとして使おう。
でも、『鐘つき堂』のみのガチャガチャ・・・。

「どういった人をターゲットにしているのかな?」

って思うし、企画を立てた人や、それにOkを出した責任者のお話を聞いてみたいなぁ~。

 この日見落とした『雁金(かりがね)の松』や、行く事が出来なかった渋沢丘陵の震生湖への道、出雲大社相模分祀…等、また近日中にこの地を訪れて・・・と思いながら帰路に就きました。



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