高額療養費制度に感謝

2025-02-26 16:55:38 | 日記

最近、TVや新聞でよく目にし、

国会でも問題になっている高額療養費制度。

 

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高額療養費制度とは、

同じ月の1日~末日、1ヶ月の 

病院などでの窓口負担が自己負担限度額を超えたときに、

その超えた金額が公的医療保険から支給される制度です。

(自己負担限度額は、70歳未満か70歳以上か、や所得等によって異なります。

「差額ベッド代」や「入院時の食事代の一部負担」、などは対象外です。)

世帯合算できる場合もあります。

また、同一世帯で直近12ヶ月に3回以上高額療養費が支給されていると、

4回目以降の自己負担限度額が軽減される仕組みもあります。

 

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夫が

市立医療センターに飛び込んで診療を受けたのが 2024年8月21日。

即日入院で 10日間入院

8月30日退院。

9月初旬は外来で、PET(陽電子放出断層撮影)検査はじめ

さまざまな検査。

病名が確定し、骨髄移植可能な医大付属病院へ紹介される。

9月13日~10月1日まで 医大付属病院へ転院して1回目の抗がん剤治療で、19日間入院。

骨髄移植はしないと決めた。

完治の可能性はないというけれど、

少しの寿命を延ばせるなら・・と、抗がん剤治療を受けることを選択。

抗がん剤治療の2回目からは、

もとの医療センターへもどって、外来で受診。

11月初めに風邪から肺炎になり、

11月~12月~1月15日まで、67日間入院。

入院日数 合計96日間。

高額療養費制度を適用されて、

医療機関と調剤薬局に支払ったぶんだけで医療費は約76万円。

これには差額ベッド代(約26万円)も含まれています。

個室に入らなければ、約50万円の負担です。

まだこれから後に、限度額を超えた分の数万円の返金があるようです。

 

最初にマイナンバーの保険証で受診しておくと、

特別な手続きなく高額療養費制度が適用されます。

入院料の請求書、医療明細を見て、

これだけの医療費で

とんでもない高額の治療を受けられているのだと、

夫と驚きました。

「日本に生まれて幸せやなあ・・」

「お金持ちでもない普通のわれわれが、これだけの治療を受けられるなんてなあ・・」

12月に入ってから

『分子標的薬』という1錠薬価が12000円ほどもする薬を

毎日 1日1回2錠 服用しました。

効き目はあったのか、がんの検査の値は下がっていました。

12月は弱りながらも落ち着いていました。

 

毎朝10時にその2錠の薬を掌にのせて

夫は、

「有り難いなあ・・命の綱やなあ。」

「大事な薬やなあ・・」

毎日 

とても感謝しつつ服用していました。

完治する見込みのない自分が、

わずかな寿命を延ばすために

こんな高額の薬を飲んで良いのか、

若い現役世代の人が服用するのは当然としても、

高齢の自分が

無駄に医療費を遣っているのだと

申し訳なさを感じていたのだと思います。

骨髄移植はしないと決めた時に、

抗がん剤治療もすべて拒否するという選択もありました。

もし、なにもせずにいたら、

たぶん夫は、秋の紅葉も見ることは叶わなかったでしょう。

 

決して年金が多いわけでもない、

年金生活者の私達夫婦が

あまり迷うことなく抗がん剤治療を選択できたのは、

なんと言っても高額療養費制度のおかげです。

すべて自費での治療なら、諦めざるを得ません。

完治はしないと宣告されても、

やはりその後の4ヶ月の日々は私達にとって貴重な時間でした。

 

高額療養費制度、色々な意見があるようですが

今回私はその恩恵を受けられ、

本当に感謝し有り難く思っています。

現役世代の方々に負担を強いるだけの制度でなく、

なんとか維持できないか

知恵を絞っていただきたい・・・

私の知恵では ・・・(涙)(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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