Yさんの幸せな時間が
もう少し長く続くようにと
祈っていましたが
2024年12月半ばに
Yさんは 静かに旅立ちました。
すい臓がんのステージⅣとわかって
1年9ヶ月でした。
Yさんの旅立ちの2ヶ月前
高齢者住宅に入所中のお姑さんが
夜中、居室内で転倒して突然亡くなりました。
お姑さんの葬儀後しばらくの間
農家の繁忙期も重なり、
Yさんは 緩和ケア入院をしました。
日々弱っていく中
農作業後、毎日ご主人は面会に訪れていました。
「帰りたい、帰りたい・・・」
「あと二週間?、あと一週間?」
お姑さんの四十九日の法事のあと、
Yさんは、やっと我が家へ帰って来ました。
家の玄関に入ったと同時に
Yさんの意識はなくなりました。
訪問看護師さん、往診の主治医から
「会わせたい人には連絡を・・・」
ご主人、近所の長女家族が呼びかけても
反応はありません。
関東に住む末っ子家族も呼び
子供や孫達みんなが、Yさんの眠るベッドのそばで、
しゃべり、食べ、眠り、笑い、泣きました。
帰って来て3日後に
一瞬、みんながベッドのそばを離れた時に、
Yさんは呼吸を止めました。
みんなの声の響く中
Yさんの旅立ちは幸せだったと言えますよね。
ご主人を愛し、緩和ケアの病室で
「パパ大好き、ありがとう・・」
と、何度も言っていたYさん。
でも、
ご主人曰く。
しんどくなって、苦しくて、
最後に出るのは、
「お父ちゃん、お母ちゃん、助けて~!!」
という言葉だったとか。
今頃は、
お父ちゃんお母ちゃんの腕の中に 抱かれてる?