メロディーラインのことを、私共は、『ふし』と呼んでおります。
ところが、この「メロディー」だけでは何とも立ち行かないのが地唄でございまして、
「唱歌うたい」なんていう、お口の悪い云われ方をされてしまいそうです。
「地唄は、そのまま、きっちりと唄いさえすれば
唄の『心』が出るように出来ているのですから
昔の人はよくぞ作って下さったとお思いになりませんか?
本当にありがたいこと・・・。」
桜咲く陽だまりの午後、富樫先生がしみじみとおっしゃられました。
もちろん、私に何の異論のあろうはずもございません。
では、その「心のある」地唄を唄うにはどうすればよろしいのでしょう。
ふしの味つけには、いくつかの技巧がございます。
1、アタリ・・・・・唄い出すときには必ず使います
2、フリ・・・・・声を単調に引っ張らないために使います
3、フリキリ・・・・・声を切るときに使います
4、シオリ・・・・・声を絞る技術です
5、強弱・・・・・これが一番大切かと存じます
どれも、声の高さは全く変えないままであしらいます。
中でも声の強弱はとても大切で、例えば、高い声域にきた時には、お声をスゥっと絞ります。
また、アタリやフリ、フリキリなどの細工をする直前にも、必ずお声をいったん絞ります。
いつか機会がございましたら、どうぞ、よぅくお耳をすませてお聴きになってみて下さいませ。
お料理の隠し味のようにさりげなく、何気なく、フワッと良い具合にあしらわれているのが
聴こえてまいりますでしょう
ところが、この「メロディー」だけでは何とも立ち行かないのが地唄でございまして、
「唱歌うたい」なんていう、お口の悪い云われ方をされてしまいそうです。
「地唄は、そのまま、きっちりと唄いさえすれば
唄の『心』が出るように出来ているのですから
昔の人はよくぞ作って下さったとお思いになりませんか?
本当にありがたいこと・・・。」
桜咲く陽だまりの午後、富樫先生がしみじみとおっしゃられました。
もちろん、私に何の異論のあろうはずもございません。
では、その「心のある」地唄を唄うにはどうすればよろしいのでしょう。
ふしの味つけには、いくつかの技巧がございます。
1、アタリ・・・・・唄い出すときには必ず使います
2、フリ・・・・・声を単調に引っ張らないために使います
3、フリキリ・・・・・声を切るときに使います
4、シオリ・・・・・声を絞る技術です
5、強弱・・・・・これが一番大切かと存じます
どれも、声の高さは全く変えないままであしらいます。
中でも声の強弱はとても大切で、例えば、高い声域にきた時には、お声をスゥっと絞ります。
また、アタリやフリ、フリキリなどの細工をする直前にも、必ずお声をいったん絞ります。
いつか機会がございましたら、どうぞ、よぅくお耳をすませてお聴きになってみて下さいませ。
お料理の隠し味のようにさりげなく、何気なく、フワッと良い具合にあしらわれているのが
聴こえてまいりますでしょう