こちらもオリジナルのWE300Bです。レタリングが違います。
隣に写っているWE300Bはオーディオで使用する出力管としては大型と言われています。しかし、上には上があるもので、
昔々、放送局や遠洋漁船の無線機などでは大きな出力を必要としたので、この様な超大型の送信管が使われていました。
オーディオアンプに送信管を使うことはよくあることですが、せいぜい1200V迄(これはかなり命がヤバい電圧です)、送信管は500V(これもかなり危ない電圧です)を超える電圧を
かけることが多く、このあたりから命がかなり危ないレベル?の電圧となります。
初めてこの真空管の特性表を見た時には、2500Vを超える電圧をかけることが書かれていて、本当にこんな真空管が
あるのかと、疑問に思いました。取り合えず注文してみようと思い、オーダーしてひと月、到着した箱を見てびっくり!!
見たこともない大きさの箱に入った、見たこともない真空管が届きました。
それから10年位して、このクラスの真空管を使った超ド級!のアンプが発売されました。しかし、さすがにこの真空管を使ってアンプを自作する方はいないだろうと思っていたところ注文が入りました。
この真空管で使用するソケットも一緒に購入されたので、「くれぐれもくれぐれもご注意下さい」とお話して、発送しました。
産業用の真空管では人の背丈ほどの大きさの物もあるようです。
そういえば、山形大学の工学部だったと思いますが、蛸のような巨大な真空管?が展示されていたのを思い出しました。