刑事コロンボ

なぜか、今週は当ブログのアクセス数が通常の倍になっています。
何故だろう。
このブログはその弱小さにおいては右に出るものはいないと踏んでいるのですが、特に何の誘引もなくいきなり倍になるなんて実に不思議です。
でも、せっかく見に来てくれる人がいるのですから、記事をひとつアップすることにします。

どうでもいい話題で恐縮ですが、実は先日こんなものを買ってしまいました。

以前のエントリーで僕は、ボッタクリとしかいいようのない日本版のCDおよびDVDは二度と買わないと宣言したのですが（詳しくはここ）、その舌の根も乾かぬうちに思わず衝動買いしてしまったのがこれです。

刑事コロンボ　コンプリート・ボックス。
全45話完全収録。DVD22枚組。￥２１，０００也。

思い起こせば、小学校の卒業文集に僕は「大きくなったら、アガサ・クリスティやエラリー・クイーンみたいなミステリー作家になりたい」と書きました。まあ、随分とませたガキだったわけですが、そんなミステリー大好き少年の大のお気に入りがこの「刑事コロンボ」でした。
天下のNHKで週末のゴールデンタイムに放送されていましたから、根強いファンは今でも多いことでしょう。
当時僕はこの「刑事コロンボ」を毎回ビデオにとって何度も何度も繰り返し観ていました。似てないコロンボのモノマネもずいぶんやりましたし、自慢じゃないですが、いまでもいくつかの回のエンディングは完全に再現できます（笑）。

ところが！！なんとその旧シリーズの「刑事コロンボ」が完全版で発売になったというのです。
しかも、そんなに高くないではありませんか。
単純計算ではDVD一枚1000円以下。一話分は470円以下です。まあ、ずいぶんと昔のTVシリーズですから、それでも高いといえなくもありませんが『1500セット限定！売り切れ必至！』などと書かれては買わないわけにはいきません。
Amazonの釣り文句に乗せられるままに、ついついBuyボタンを押してしまった次第です。

今、少しずつ見はじめていますが、正直言ってかなり面白いです。当時の興奮がよみがえってきます。
なかにはエンディングに無理がある回もありますが、逆に、当時よく理解出来ていなかった箇所が今回改めてクリアーになったという回もあったりして、結構楽しませてもらっています。実際のピーターフォークのだみ声と小池朝雄のもごもごした声色のミスマッチを聞き比べたり、吹き替えの台詞と実際の英語の表現とのギャップを観察したりと、まるで一粒で二度おいしいアーモンドグリコのようです。

一通り見終わったあとにでもまた感想を書くかもしれませんが、今のところのお気に入りは“二枚のドガの絵”“別れのワイン”“野望の果て”あたりですかね。見てない人にはさっぱり分からないと思いますが。。。

ただ、残念なこともあります。それは、あの口笛でお馴染みの刑事コロンボのテーマ曲がどこにも出てこないことと（あのテーマはそもそもオリジナルじゃないのでしょうか？）、小池朝雄の吹き替えが突然別の声優（石田太郎）に置き換わってしまう部分が随所にあることです。吹き替えの異常に関しては、TV放送当時にカットされた部分を完全版では復活させているなどいくつかの理由があるらしいのですが、これには少々ガックリさせられました。
それに加えてさらに不満なのは、この違和感のある吹き替えに関して、Amazonのサイトにも商品自体にも、どこにも説明がなされていないことです。パッケージにはどこを見ても、『吹き替え　コロンボ・・・小池朝雄』としか書いてありません。
どのような事情があるにせよ一言断っておくのが礼儀でしょう。。。これじゃ、詐欺といわれてもしょうがないと思うのですが。。。
商品を突っ返してやろうかとも一瞬思いましたが、続きを見たいという欲求には勝てず、結局大目に見てしまいました。
ちょっと安いと思ったら、やっぱりこういう落とし穴があったのですね。。。
みなさんも気をつけましょう！

まあ、とりあえずそれはひとまず置くとして、最近、この手の昔のテレビシリーズがずいぶんDVD化されているようですね。
コロンボのほかにも、ウイリアム・カットの「アメリカン・ヒーロー」など、思わずBuyボタンを押したくなるものがいくつかありました。
日本人の知人は「ウルトラセブン」を購入したそうですので、今度見せてもらおうと思います。

ところで、コロンボのファーストネームって一体なんて言うんでしょうね。
誰か知っている人がいたら教えてください。