MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

脳内ニューヨーク

2010年06月15日 23時28分11秒 | 映画
日曜に久々に映画。

早稲田松竹で、スパイク・ジョーンズ監督の“かいじゅうたちのいるところ”とチャーリー・カウフマン監督の“脳内ニューヨーク”を見たのち、渋谷のイメージ・フォーラムに移動して、“ビルマVJ”をみる。

そして今はもう火曜の夜だというのに、どういう訳か、いまだに“脳内ニューヨーク”の映像が頭から離れない。

この映画は、2100万ドルの製作費をかけ、アメリカではわずか380万ドルしか回収できなかったというリチャード・カウフマンの(ズッコケ?)初監督作品である。
巷のブログをみてもおおむね評判が悪い。
かく言う私も、途中で何度もうたた寝しそうになった

まさか、そんな映画が傑作であろうはずはないではないか。
と、必死に納得しようとする自分がいる。

しかし、自らの意に反して、何故だか、あの巨大な張りぼてのニューヨークのセットと、“I’m a little person~”と歌う物憂げな挿入歌がいまだに頭にへばり付いて離れないのである。

なぜだろう。

フェリーニの“8 1/2”を見たあとのような、脳天をかち割られるような衝撃は微塵もない。G・R・ヒルの“スローターハウス5”を見たあとのような沸き立つ感動もない。

せいぜい、エンドクレジットが終わって場内に明かりがついたときに、煙に巻かれたような表情とともに席を立って「結局“死”に対するイメージばっかりなんだよね」と吐き捨てる大学生のカップルに冷ややかな視線を投げかけ、涼しい顔で立ち去るぐらいが関の山なのだ。

確かに難解だし、時間軸がめまぐるしく入れ替わるし、登場人物が多すぎる。
124分の上映時間がはるかに長く感じられもした。

まさか、そんな映画が傑作であろうはずはないではないか。

しかしなせなのだろう。

また、あのラスト・シーンが性懲りもなく頭に浮かんでくるのである。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もやもや (Z)
2010-07-01 16:55:53
お疲れ様です、Zです
先生の弟さんではないです

ところで、タイトルの案件ですが念のために正解をアップしておきます

お楽しみください


「最初の画面から、『チャプター』サイコロを選ぶ」
      ↓
「『進む』を選ぶ」
      ↓
「『モヤさま製造者一覧』にボタン(もしくはカーソル)を合わせる。
 (ここがポイント!ボタンかカーソルを合わせるだけで、
  押してしまってはいけません)」
      ↓
「右ボタンを10回押す!
 (パソコンの場合、カーソルを合わせた後、『→』ボタンを連打して下さい)」

これで隠し特典映像を楽しめます。
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Unknown (Z)
2010-07-11 01:23:16
お疲れ様です

本日、"hangover"観てきました
町山さんお勧めの

確かに面白かったです
是非、

明日、町山さんも劇場に来るらしいです
返信する
見ましたか! (kazu-n)
2010-07-11 09:12:04
とうとうHangoverご覧になられましたか(笑)

おもしろかったですよね?

車のうしろから変なのが飛び出してくるシーンとか死ぬほど笑ったなー。

町山いいですよねー。

ちなみに東京MXTVの日本未公開映画を見る番組も面白いと思いませんか?
返信する
Unknown (Z )
2010-07-11 10:40:40
未公開映画の番組、ささやかながら楽しみにしてます。忘れることも多いですが

hangoverは英語で理解できると、もっと面白いんだろうと特に感じました
いつものことですが、映画館の中の外人さんと笑うタイミングが少しズレている印象がありました

車のトランクから出てくるシーンでは、ブラブラしてるのがチラチラしてましたが、映画の中でガツーンとブラブラさせたのは、ケビンベーコンが最初らしいですね、町山さんがpodcastで話してました。
ハリウッド俳優も身を削ってますね
返信する

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