ちょっとずつ更新していたら、全部更新出来てないまま3月になってしまいました。
ということで残り3冊更新したいと思っています。
『コメンテーター』奥田英朗さん(文藝春秋)
(2023年5月10日第1刷発行)
奥田英朗さんの『伊良部シリーズ』の最新刊です。
『2023年振り返り。(その3)』(
クリックすると読めます)で、
「奥田さんの『コメンテーター』(伊良部シリーズ最新作)が発売され、買おうかどうしようかと迷ったのですが、
今までの3冊を文庫で買っているので、文庫化(きっとあるハズ!)まで待つことにした」
と書いたのですが、いつも行くブックオフに置いてあって、行くたびに目が合った(?)ので、文庫を待たずに買いました。
(文庫版が出たら、買い直すかも)
久しぶり(新刊としては17年ぶり、2021年に前作『町長選挙』を読んでいるので個人的には3年ぶり)に読んだ伊良部は、
相変わらず伊良部でした。
(3年前に読んだときの『2021年振り返り。』のブログは、文字をクリックすると読めます。)
今回の『コメンテーター』では、今までよりマユミちゃん(伊良部の助手の看護師)が出てきて、
「あぁ、これ実写化したら面白いだろうなぁ~(見てみたいなぁ)」
と思ったのですが、コロナ化の内容なので、
「今更コロナの話をドラマ化(しかもフィクション)なんてやらないだろうなぁ…」
と気付きました。(残念
)
17年ぶりというので、すべてが約17年ぶりなのかと思っていたら、奥付を見たら
『コメンテーター』2021年9,10月号 『ラジオ体操』2022年7月号
『うっかり億万長者』2007年1月号 『ピアノ・レッスン』2022年9,10月号
『パレード』 2022年11月号 (いずれも初出誌『オール讀物』)
と『うっかり~』(デイトレーダーの話)だけが17年前の小説なことにビックリしました。
(私、株が解らないのですが、デイトレーダーの行動って今も昔も変わらないんでしょうか???)
色々な職業の人が、色々と悩んでいる姿、そしてそれに対する専門用語とか、
奥田さんって知識のある方なんだなぁ~と思いました。
そして伊良部の治療(?)で、主人公たちが乗り越えていく姿が、すごく良かったです。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成さん(角川文庫)
(2023年/令和5年年6月25日初版発行)(2021年3月単行本刊行)
去年の11月に公開された同名映画の原作本です。
俳優の赤楚衛二さんが出るので、情報解禁されたときから
「観たいなぁ~」
と思って、映画館でチラシを貰って来たり等していたら、思いがけず息子に
「ボクも観たい!」
と言われ一緒に観に行って…。
なるべく事前情報を入れないように、もちろん原作も読んでいなかったので、
観終わったあと、
「すごい話だったね、原作も(そのうち)読んでみたいなぁ~」
と私が言ったのを聞いていた息子が、週明けて月曜日に
「学校の図書室で借りてきたよ!」
と持って帰ってきて、返却期限2週間!
翌々週の月曜日に息子に持たせて返さなきゃいけないので、読むのは2週間弱!!
普段のんびり読んでいる私にとって304ページを読むのは、かなり頑張りました(?)
実は原作とちょっと違う所があったりしたので、そこも踏まえて、また映画を観たいなぁ~と思う作品でした。
『檸檬のころ』豊島ミホさん(幻冬舎文庫)
(2007年/平成19年2月15日初版発行)(2005年3月単行本刊行)
2つ前の『コメンテーター』を読んだ後、これを読みかけていたのですが、
急遽『六人~』を読まなくてはいけなくなり、『六人~』を慌てて読んだ反動(?)でのんびり1ヶ月くらいかけて読み終えました。
2023年の暮れ~24年の初めに豊島さんの本を読んでいた(『2023年振り返り。(その4)』の一番最後の書いた)ので、自分の中で
「豊島さんで始まって、豊島さんで終わる」
つもりだったのですが……。
星新一さん
奥田英朗さんと読んで、豊島さんを読み始めたら、
「久しぶりにやわらかい文章にふれた気がする」
と思ったら、女性作家さんは8月に読んだ川上未映子さん以来でした。
(というか2024年度は、豊島さんと、ブレイディさんと、川上さんだけでした。)
この小説は、
『山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて
でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。』(裏表紙より)
だけあって、(短編集で)高校生が主人公の話が多くて、全然共感出来ないところが多くて……。
(山本)文緒先生と同じく、豊島さんの文章は古さを感じさせないので、『ルパンとレモン』という話の中に、
「堀北真希って可愛い子がいるんだけど…」というニュアンスの文があって、
「堀北真希さんが有名じゃないくらいの時期なのか!?」とそこで年代に気付きました。
(出版年を見るのは、読み終わったあとなので)
つまりこれを書いたときの豊島さんは、まだ20代前半だったので、ほんの5年くらい前の感覚なんだけど、
今読んでいる私は、高校時代+α年経ってるから、解らないのかもしれない。
なので唯一高校生が主人公じゃなかった『金子商店の夏』というお話が一番共感できたし、
読後に清々しかったです。
私にとっては、若すぎて忘れてしまった感覚の多い短編でした。
これで、やっとやっと2024年に読んだ本を書き終えました!
長々と読んで戴き、ありがとぅございました。
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備忘録というか、個人的な感想ばかりになってしまいましたが、いつか誰かの
「へぇ~こんな本あるんだ~!」
の参考や、きっかけや、なんやかんやになれれば良いなと思っています。
(参考に…なんておこがましいな。)
今年に入って2ヶ月経って、実はまだ1冊どころか1編しか読んでいないので、
来年もこういう風に書くかどうかわかりませんが、
そのときにはもう少し早く書こうと思います。
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ということで残り3冊更新したいと思っています。
『コメンテーター』奥田英朗さん(文藝春秋)
(2023年5月10日第1刷発行)
奥田英朗さんの『伊良部シリーズ』の最新刊です。
『2023年振り返り。(その3)』(

「奥田さんの『コメンテーター』(伊良部シリーズ最新作)が発売され、買おうかどうしようかと迷ったのですが、
今までの3冊を文庫で買っているので、文庫化(きっとあるハズ!)まで待つことにした」
と書いたのですが、いつも行くブックオフに置いてあって、行くたびに目が合った(?)ので、文庫を待たずに買いました。
(文庫版が出たら、買い直すかも)
久しぶり(新刊としては17年ぶり、2021年に前作『町長選挙』を読んでいるので個人的には3年ぶり)に読んだ伊良部は、
相変わらず伊良部でした。
(3年前に読んだときの『2021年振り返り。』のブログは、文字をクリックすると読めます。)
今回の『コメンテーター』では、今までよりマユミちゃん(伊良部の助手の看護師)が出てきて、
「あぁ、これ実写化したら面白いだろうなぁ~(見てみたいなぁ)」
と思ったのですが、コロナ化の内容なので、
「今更コロナの話をドラマ化(しかもフィクション)なんてやらないだろうなぁ…」
と気付きました。(残念
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17年ぶりというので、すべてが約17年ぶりなのかと思っていたら、奥付を見たら
『コメンテーター』2021年9,10月号 『ラジオ体操』2022年7月号
『うっかり億万長者』2007年1月号 『ピアノ・レッスン』2022年9,10月号
『パレード』 2022年11月号 (いずれも初出誌『オール讀物』)
と『うっかり~』(デイトレーダーの話)だけが17年前の小説なことにビックリしました。
(私、株が解らないのですが、デイトレーダーの行動って今も昔も変わらないんでしょうか???)
色々な職業の人が、色々と悩んでいる姿、そしてそれに対する専門用語とか、
奥田さんって知識のある方なんだなぁ~と思いました。
そして伊良部の治療(?)で、主人公たちが乗り越えていく姿が、すごく良かったです。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成さん(角川文庫)
(2023年/令和5年年6月25日初版発行)(2021年3月単行本刊行)
去年の11月に公開された同名映画の原作本です。
俳優の赤楚衛二さんが出るので、情報解禁されたときから
「観たいなぁ~」
と思って、映画館でチラシを貰って来たり等していたら、思いがけず息子に
「ボクも観たい!」
と言われ一緒に観に行って…。
なるべく事前情報を入れないように、もちろん原作も読んでいなかったので、
観終わったあと、
「すごい話だったね、原作も(そのうち)読んでみたいなぁ~」
と私が言ったのを聞いていた息子が、週明けて月曜日に
「学校の図書室で借りてきたよ!」
と持って帰ってきて、返却期限2週間!
翌々週の月曜日に息子に持たせて返さなきゃいけないので、読むのは2週間弱!!
普段のんびり読んでいる私にとって304ページを読むのは、かなり頑張りました(?)
実は原作とちょっと違う所があったりしたので、そこも踏まえて、また映画を観たいなぁ~と思う作品でした。
『檸檬のころ』豊島ミホさん(幻冬舎文庫)
(2007年/平成19年2月15日初版発行)(2005年3月単行本刊行)
2つ前の『コメンテーター』を読んだ後、これを読みかけていたのですが、
急遽『六人~』を読まなくてはいけなくなり、『六人~』を慌てて読んだ反動(?)でのんびり1ヶ月くらいかけて読み終えました。
2023年の暮れ~24年の初めに豊島さんの本を読んでいた(『2023年振り返り。(その4)』の一番最後の書いた)ので、自分の中で
「豊島さんで始まって、豊島さんで終わる」
つもりだったのですが……。
星新一さん
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「久しぶりにやわらかい文章にふれた気がする」
と思ったら、女性作家さんは8月に読んだ川上未映子さん以来でした。
(というか2024年度は、豊島さんと、ブレイディさんと、川上さんだけでした。)
この小説は、
『山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて
でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。』(裏表紙より)
だけあって、(短編集で)高校生が主人公の話が多くて、全然共感出来ないところが多くて……。
(山本)文緒先生と同じく、豊島さんの文章は古さを感じさせないので、『ルパンとレモン』という話の中に、
「堀北真希って可愛い子がいるんだけど…」というニュアンスの文があって、
「堀北真希さんが有名じゃないくらいの時期なのか!?」とそこで年代に気付きました。
(出版年を見るのは、読み終わったあとなので)
つまりこれを書いたときの豊島さんは、まだ20代前半だったので、ほんの5年くらい前の感覚なんだけど、
今読んでいる私は、高校時代+α年経ってるから、解らないのかもしれない。
なので唯一高校生が主人公じゃなかった『金子商店の夏』というお話が一番共感できたし、
読後に清々しかったです。
私にとっては、若すぎて忘れてしまった感覚の多い短編でした。
これで、やっとやっと2024年に読んだ本を書き終えました!
長々と読んで戴き、ありがとぅございました。
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備忘録というか、個人的な感想ばかりになってしまいましたが、いつか誰かの
「へぇ~こんな本あるんだ~!」
の参考や、きっかけや、なんやかんやになれれば良いなと思っています。
(参考に…なんておこがましいな。)
今年に入って2ヶ月経って、実はまだ1冊どころか1編しか読んでいないので、
来年もこういう風に書くかどうかわかりませんが、
そのときにはもう少し早く書こうと思います。