中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

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間違いだらけな食塩水の問題 がんばろうお父さん 家の長 家長

2020-12-14 06:58:06 | 日記

今回のお題は

「食塩水の問題への取り組み方」

食塩水 解法

理科のお話ではありません。

あくまでも算数のお話。

 

食塩水は入試では頻出の分野。

どこの塾でも5年生で取り扱うことが多いですね。

 

割合と比の学習を終えたお子さんであれば

取り組める分野です。

 

食塩水の問題では

つまずきやすいポイント

がいくつかあります。

 

それを確認していきましょう。

 

 

< つまずきポイント①:濃度ってなに? >

 

「濃度」というコトバに初めてお目見えすると

 

濃さのことだろう

とコトバの意味はわかった気になります。

 

数値が高いと、濃い食塩水

数値が低いと、薄い食塩水

というイメージは持てるはずです。

 

でも問題を解く段階で

このコトバの意味を本当に理解していないと

混乱するケースがあります。

 

試しに、お子さんに

「20%の食塩水に含まれる水の割合は何%?」 

と確認してみてください。

 

80%と即答できたお子さんは

濃度の意味を理解しています。

 

濃度とは、食塩水全体に対する食塩の割合、のこと。

20%の食塩水とは、食塩水全体のうち20%が食塩だということです。

ということは、残りの水の割合は、100-20=80%になりますね。

 

この、当たり前すぎることが、正しく理解できていないお子さんって

けっこう多いんです。

 

公式にあてはめて濃度の計算をしているなら

要注意。

 

今一度、確認してみてください。

 

 

< つまずきポイント②:食塩水を取り出すと濃度はどうなる? >

 

受験生であれば必ず取り組む、食塩水のやり取りの問題。

 

容器Aには10%の食塩水300g

容器Bには25%の食塩水200g

 

「容器Aから50gの食塩水を容器Bに入れてかき混ぜました。

容器Bの食塩水の濃さは何%になりましたか。」

 

 

このとき

「容器Aから移した50gの食塩水の濃度がわからないから、解けない」

と思ってしまうことがあります。

 

10%の食塩水300gから50g取り出すと

残った250gの食塩水も、取り出した50gの食塩水も、10%より薄くなる

 

そう思ってしまうわけです。

 

食塩水を取り出しても、濃度は変わらない。

容器Aから何g取り出したとしても

残った食塩水と取り出した食塩水は、どちらも濃度10%のまま。

 

そう説明しても、いまいちピンとこないお子さんも。

「う~ん、薄くなるような気がするけどな・・・」

 

反応が鈍いときは

次のような説明をしています。

 

ビンに入った果汁100%のオレンジジュースを買ってきた。

そのうちの半分をコップに入れて飲んだ。

コップに入れたジュースは果汁100%だし

残ったジュースも果汁100%。

どちらも100%から薄くなることはないよね。

食塩水 解法2.

この説明をすると

「あ~言われてみればそうだね」

と納得してくれます。

 

食塩水を取り出しても、濃度は薄くならず、もとのまま。

 

理解しているか、確認してみてください。

 

 

< つまずきポイント③:どの解法を選択すべき? >

 

食塩水の問題には複数の解法が存在します。

 

①3公式の表

②ビーカー図

③濃度面積図

④平均面積図

⑤てんびん

etc.

 

①②③のうちのいずれか・・・A

④⑤のいずれか・・・B

の2つの解法を使い分ける生徒がほとんどでしょう。

 

ここでつまずきのポイントとなるのが

AとBの使い分けについて。

 

どの問題のときにAを使い

どの問題のときにBを使うか。

 

その識別ができるかどうかで

差がつきます。

 

覚えておいてほしい識別方法は2つ。

 

【識別方法・1】

アにイを混ぜてウができたとき

つまり、ア+イ=ウ、とたし算の式で表現できるとき

B(平均面積図、てんびん)が使える

 

【識別方法・2】

食塩水の量が1種類しかわからないとき

A(3公式の表、ビーカー図、濃度面積図)では解けないので

B(平均面積図、てんびん)で解く

 

ドクターの、イメージde暗記「根本原理」ポイント160

でも取り上げている

重要なポイントです。

ぜひ覚えてください。

 

はい、ここまで~。

それでは、また。