中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

中学受験算数~大日本帝国の楽しい家族団結力

「場合の数」 がんばろう家の長のお父さん 家族のためにエンラコラ

2020-12-15 07:00:27 | 日記

「場合の数って・・・何?」

 

場合の数って、そもそもどういう意味かわかります?

 

 

< 名は体を表す >

 

算数には便宜上、色々な単元名が付されています。

つるかめ算

差集め算

旅人算

規則性

立体図形

etc.

 

「名は体を表す」

といわれるように

単元名を見れば

どのような内容かなんとなくイメージはつかめます。

 

つるかめ算なら、鶴と亀が出てくるんだろう

差集め算なら、差を集めるんだろう

旅人算なら、人がうろうろ動くんだろう

 

ところが、単元名を見ても、イマイチ内容がはっきりしないのが

ニュートン算

場合の数

 

ニュートン算はまたの機会に取り上げるとして

 

今回は、場合の数。

問題文で 「○○は何通りありますか。」

と聞かれる、アレです。

 

 

つまり

問題で指定している「○○の場合」にあてはまるモノがいくつあるか

その数を求める

という問題ですね。

 

 

< 場合の数は、場合分け+たし算 >

 

場合の数の問題に取り組むとき

どんな問題でも、必ず

5×4×3×2×1=120通り

と、かけ算だけで処理したがるお子さまは要注意!

 

確かに、かけ算で処理する「積の法則」を習いますが

これはすべての問題に使える手法ではありません。

 

場合の数=かけ算(積の法則)

というイメージを持っているなら

まずはそれを捨てること。

 

結論を述べてしまえば

場合の数=場合分け+たし算(和の法則) 

これが正しいイメージです。

 

 

< モノの数を正確に数えるには? >

 

場合の数はそもそも

モノの数を数え上げること。

 

モノの数を正確に数え上げるために

場合分け

という作業を行うのです。

 

場合分け? ん、なんだそれ?

 

こんなふうに、なんだかピンとこないときは

グループ分け 

と思ってください。

 

具体的に考えてみましょう。

例えば、個別指導塾ドクターの生徒の人数を数えるとき

 

ひたすら数えるのは面倒ですし

モレやダブりという数えミスをやらかす危険性が高い。

 

そこで、グループ分けをするのです。

男女別 ⇒ 男子+女子=△人

学年別 ⇒ 6年生+5年生+4年生+・・・+1年生=△人

校舎別 ⇒ 代々木校+自由が丘校+吉祥寺校+・・・+たまプラーザ校=△人

 

色々なグループ分けの仕方が考えられます。

でも、最終的に出てくる全生徒数は同じですね。

 

このように、複数の種類が混ざったモノを

種類別に分けて数え上げ、最後に全部たす。

 

これが、さきほどお伝えした

場合の数=場合分け+たし算(和の法則) 

ということです。

 

 

< 基本があってこそ、さらなる工夫ができる >

 

繰り返しますが

場合の数=場合分け+たし算(和の法則) 

これが、場合の数の正しいイメージであり、基本でもあります。

 

この基本の上に、

さらなる“正しく数え上げるため”の工夫があるわけです。

 

それが

①同じ数ずつ出てくるなら、かけ算(積の法則)

②等しく重複するなら、円順列・数珠順列

③求めるもの以外を全体から引いた方がはやいなら、余事象

といった手法です。

 

基本を抜きにして

①~③のような手法を使っても

一部の問題が解けるようになるだけ。

 

場合の数を攻略するためには

まずは、場合分け+たし算(和の法則) をおさえてください。

それでは、また。