中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

中学受験算数~大日本帝国の楽しい家族団結力

計算の工夫 われら大和民族幸せになろう

2020-12-24 07:01:58 | 日記

今回は、「楽に・速く・正確に」なる計算の根本原理を伝授しましょう。

~計算の悟りを開く修行法「暗算しばり」~
計算道場へようこそ。
さっそく問題に入る前に、ひとつだけ約束です。
本道場では筆算は厳禁。
使って良いのは暗算のみです。
入門したての皆さんは、特別に計算結果のメモはOKとします。
では。

問:次の計算を暗算しなさい
(345-297)×21-36×13=

「無理~」という声がきこえてきそうですが、まぁお待ちなされ。
次の3つのありがたい根本原理を授けましょう。

~3つの根本原理 【補数】【因数】【結合法則】~

その一、【補数】
その二、【因数】
その三、【結合法則】

この3つを使いこなせば、暗算で解けるようになります。

まず【補数】、これは「きりの良いところまであといくつか」を意識すること。
次に【因数】、数を「かけ算に分解して捉える」こと。
最後に【結合法則】は、「かけ算をまとめる」こと。

習うより慣れろです。さっそくやってみましょう。

問:次の計算を暗算しなさい
(345-297)×21-36×13=

まず括弧の中、345-297
【補数】に着目します。
297があと3で300だなぁと思った人は筋が良い。
300まであと3、300からあと45なので
3+45=48
繰り下がりの引き算をせずに、ちょいと足すだけで終わります。

48×21-36×13=

次は、【因数】に着目します。
着目するというよりも、因数の力が伸びていれば、48と36がぴかっと光ってみえるのです。
実はどちらも12の倍数ですね。
それぞれ12×4、12×3に置き換えて、かけ算のペアにかけちゃいましょう。

12×4×21-12×3×13=
12×84-12×39=

すると次の根本原理が見えてきます。
【結合法則】です。
3.14をまとめるのと同じ、といえばわかりやすいでしょうか。
3.14×13-3.14×3=3.14 ×10
のような計算の工夫を【結合法則】と呼びます。
あらためて計算をみてみると

12×84-12×39=

12でまとめたくなりますね
12×84-12×39=12×(84-39)

ここでもう一度【補数】に着目
39はあと1で40ですから、1+44=45
とことん工夫しましょう!

12×45=

いよいよ最後のかけ算です。
これも工夫すれば筆算不要。
再度、【因数】に着目します。

45は2倍すれば90になります。
12を6×2に分解して、先に2×45をしましょう。

6×2×45=6×90=540

暗算完了!
パチパチパチ。

たった3つの根本原理を使いこなすだけで、「楽に・速く・正確に」解けてしまいました。
面白いでしょう?

~日々即修行也~

皆さんが普段取り組んでいる計算問題にも、工夫できるものは沢山あります。
何も考えず計算するのではなく、根本原理を使った工夫を考えてみてください。
普段から計算の根本原理を意識して、自然に計算の工夫ができるよう、トレーニングしていきましょう。そうすれば、テスト中にもパッと工夫が浮かぶようになります。

※補数、因数の感覚をトレーニング法は過去の記事で書いていますので、こちらを読んでみてください。