明海大学大学院応用言語学研究科

Meikai Graduate School of Applied Linguistics

「『41度』日本記録への疑問」を読んで

2013年08月15日 | 院生生活

気象予報士の森田正光さんが、こちらで非常に興味深い記事を書いています。

 

 8月10日から13日まで、高知県の江川崎で、4日間連続して40度以上を記録しました。この突出した温度は実は温度を測定した場所が原因なのではないかと森田さんは考えているようです。本来はこのような気温測定機器が設置される場所には一定の条件が与えられているのですが、この温度計が設置されている場所は、その条件を満たしていないと森田さんは指摘しています。よって、異常な気温が観測されたと推察できるようです。

 森田さんはこの記事をこのように結んでいます。「気象関係者は、突出した観測データを見たとき、こうした観測所の特性なども頭の片隅に置いて、適切な判断をすることが求められます。」

 この記事を読んだとき、山岸教授が本年の2月16日にブログにお書きになったこと(こちら)を思い出しました。同様のことを大津教授も受講心得03におきまして言及なさっています(こちら)。

 先行文献に批判的であることが自分の研究の方向性を決定づけるわけですから、文献は心して読む必要があるわけです。夏休みということで、まとまった研究時間が取れるため、多くの参考文献を読む必要があると思い、斜め読みしては意味がありません。腰を据えてじっくり読み、内容を咀嚼し、疑問点をうやむやにせず、欠缺点を拾い上げるという作業は絶対です。しかし、それだけではなく、書かれていることを鵜呑みにしないことが論文の出来を左右するということを肝に銘じておく必要があるのではないでしょうか。【大塚孝一 M1】


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