Drマサ非公認ブログ

ナショナリズムに関して少しばかり11

 保守的な政治は、理想や夢を掲げません。それはいいとこ、憲法に記してあるでしょう。それでも、憲法が守られていても、トラブルは起きるものです。

 日常生活のトラブルは、民衆が勝手にトラブルを解決すればいいでしょう。ということは、民衆にトラブル解決の力が失われると、法律によって解決しなければなりません。国家が出てくるのです。

 そもそも民衆の力が及ばないところに、法律が必要になるので、民衆の力が弱体化すれば、法律が占める範囲は拡大していきます。そうすると、国家の力が人々の上位にあるように信憑されます。そうすると、その国家への従属を強めます。

 中間集団とか共同体と言いますが、それらの力が衰えると、国家の力が増大し、ナショナリズムの温床になりえます。総じて近代社会は国家主導の社会になります。

 さて政府は国家が壊れないようにしなければなりません。理想や夢の危うさを知っていれば、そこで行うことは、トラブルの調停をすることになります。みんなが納得できるルールを守ってもらうことです。そしてルール違反には制約を与えます。一部の人間、例えば特権階級に都合のいいように運営してしまえば、みんなが納得できないのは道理です。

 政府の偉い人の友達だけ優遇されるとか、犯罪を冒しても隠蔽してやるなど、当然みんなが納得しません。逆に破壊してしまいます。そんな急進的、独善的なことはあり得ません。これは保守ではなくとも、当然ですし、保守となれば、より意識して、身を引き締めるでしょう。これが調和です。

 前回秩序を位置付けましたが、自民党の右派の人たちがあげる秩序と調和は、全然違うのです。

 さて中国は民主主義国家ではないと言われます。人民共和国です。人民とは、統治者の考えが国民に押し付けられるという意味です。ただ統治者は、天の命によるのですが、人民が不幸になれば、天の命に背いたことになります。ですから、そういう位置に人民はいて、人民は一緒に国家の方向性を向きます。

 今回中国はコロナに対処するために、強力なロックダウンをします。僕たち日本人からしたら、どこかにやりすぎだとか、人権に問題がとか、政府がこわいからだろうなどと思ったりします。でも、そういうことでもないのです。中国人は人民ですから、政府に協力することを当然として、行動しているのです。まさに国民性の違いです。

 たまに政府の問題を指摘する人が、暴れたりなどしますが、そういう逸脱はどこにでもありますし、民主主義や人権思想が入り込んでいるので、その地点から問題視する人もいます。総じて、中国人は今の政府に満足しています。

 例えば、コロナ対策で米中を比較しましょう。アメリカではコロナで2700人が死んでいます。9月23日のものです。中国では死者0です。まあ統計上で、なんかごまかしがあるにしてもです。まあ大してないと思います。これを比較して、どちらがいい国なのでしょう。

 もちろん「いい国」は形而上学的問いのような答えを見つけ難いのですが、中国人はこの結果に満足し、協力してきたということです。

 話が相変わらず脱線しましたが、次は国家がするべきことを位置付けていきましょう。ああそういえば、日本も人民共和国みたいな気がすることがあるのですが・・・

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