旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

そうだったのか!

2006-09-06 |  ブータン
Yahooスポーツ - ニュース -
薄い、古い、悪い、しかも狭い!日本4重苦のイエメン戦へ


朝のこのニュースでハタと気がついた
イエメンのサヌアで行われる
サッカーのアジア杯予選の話だ


敵地は標高2300メートルの高地で空気が薄く、
緑が少ないため実質3000メートル級で
酸素濃度は低地の75%。FW佐藤寿は
「普通なら10分で息切れするところが、
 ここは5分でくるような感じ」と告白した。


そうか
高地ってだけでなく
緑が少ないと酸素が薄いのか

ってことは
逆に高地でも緑が多ければ
酸素が濃いってことだよねえ

どこまでも緑だったブータン
山岳地帯だけど大森林がたくさんなら
たとえ富士山より高いところでくるくる回ろうと
何の問題もなかったわけだ(笑)


帰ってから日記(5)

2006-09-05 |  ブータン
のんびりとしたハの町

8月2日(水)

<この日のスケジュール>
・バスでパロへ
  ハの町散策、チリ・ラ
  ダショー・西岡追悼チョルテン

日程も後半
皆馴染んできてバスの中も和やか
特にドライバーさんは絶好調

ヘアピンカーブで鳴らすクラクションは
三三七拍子のようだし
バスがちょっとバウンドすれば
座席で大げさに飛び上がる
何だかとってもハイテンション

そんな中事件は起こった(笑)

チリ・ラは国道最高地点の峠で
標高は大体3800mくらい(その辺が大らか)
エーデルワイス他高山植物が美しい所である


白い花が歌で有名なエーデルワイス


2500mあたりに宿泊し
毎日山道を登ったり下ったりしているので
高地順応はばっちりとはいえ富士山より高い
そんな場所でドライバーさんと一緒に

輪になって踊ってしまいました・・・

前の日にブータン各地の歌や踊りを見た
その中には当然東ブータンのものもあったんだけど
東ブータン出身の彼はそれが嬉しかったみたいで
峠でニコニコと踊り出したのである



こんな感じのなので
小指と小指を次々とつなぎ
最後には輪になって飛び跳ねた・・・というわけ

繰り返すけどそこは3800m
ペルーでは「孫悟空の輪」がはまって
ソロソロとしか歩けなかった高さである

う~む高地って意識のない国ブータン
ブータンの人が0m地帯に来たら
具合悪くなっちゃうんだろうか
そういえばキルギスのガイドさんも
去年来日した時調子悪そうだったもんなあ

とにかく誰の具合も悪くならず
皆(ツアー全員じゃないけど)で楽しく踊り
全員集合してバスが出発した途端

いきなり雨が降り出した・・・

そしてそれは
伝説の雨乞いダンスとして
バスの中は大爆笑となったのであった


ブータンあれこれ(5)

2006-09-04 |  ブータン
パロ・ゾンの「六道輪廻図」

<輪廻の国ブータン>

ブータンは輪廻転生を信じる国である
転生先は人間とは限らないので
あらゆる生き物を大切にしている

以前ダライ・ラマの映画を見たときに
土を掘り返す際ミミズなどの生き物を
丁寧に脇によけるシーンがあったけど
蚊すら殺すことを良しとはしないらしい

そんなわけでブータンでは
生き物ものんびり暮らしている
特に犬はもうそこいらじゅうで寝ている
栄養状態もよく毛並みもきれいな犬達

こんなだったり


こんなだったり


幸せそうに自然体で寝ているんだけど
犬は夜行性
夜中は元気だったらありゃしない

あんまりうるさいので
翌日ホテルの前のこの犬達に
夜騒がないようにとよ~~く言い聞かせた


その晩はちょっと静かになったので
翌朝褒めて夕方念を押したんだけど
また次の晩はやかましかった

私の部屋の下の犬達とホテル前の犬達は
縄張りが違うグループだったらしい


前の晩は雨が降っていたので静かだったのね・・・
パロのホテルは町の中心地から
ちょっと離れていたのでゆっくり眠れました


ブータンあれこれ(4)

2006-09-03 |  ブータン
峠のダルシンとルンタ

<祈りの国ブータン>

ブータンは仏教の国である
チベット仏教カーギュ派の支派である
ドゥック派を国教と定めているが
違う派を信じている地域や人々もいるらしい

インドで散々ブッダの話を聞いておきながら
また日本でいろんな寺院を訪れていながら
実は仏教の宗派についてはよくわからない

恐ろしい形相をした像や絵を見ると
穏やかなお顔の仏像を見慣れた身としては
全然違う宗教なのではと思えてくる

いたるところにマニ車がありチョルテンがあり
家には必ず仏間があり人々は毎日拝んでいる
ダルシンが立てられルンタが結ばれている
水車のマニ車もあって一日中お経をあげている

ブータンの人々は自分の願いは祈らないんだそうだ
生きとし生けるものすべての平和を願って祈る
不殺生を厳格に守り肉類はインドなどから輸入している
(それでも食べちゃうところは不思議)

ブータンにはお墓はない
遺灰と土でササという小仏塔を作り奉納したら
残りの遺灰は川に流してしまい命日もない
四十九日を過ぎたら次の新しい世界に旅立つので
残された者はもう悲しまないんだそうだ

それでもお寺に入れば祈る
五体投地の仕方を教われば
日本式でもいいと言われても皆で実行する

マニ車を見かければとにかく回すし
ルンタを結んできたりもする
祈りの国に来たからにはやっぱり祈っておかないと

どこの国に行っても抵抗なく祈れるってのは
宗教的には節操がないと言われるかもしれないけど
実際何かを強烈に信じて生きているわけではないけど
やっぱり祈るって行為は美しいんだと思うの


ブータンあれこれ(3)

2006-09-01 |  ブータン
プナカ・ゾンにて

<民族衣装の国ブータン>

ブータンでは男性は「ゴ」、女性は「キラ」という
民族衣装を着ることが義務付けられている
インド系やネパール系の人たちは
男性はシャツとズボン、女性はサリーを着ているが
学校の制服はゴとキラなので学生は着なければならない

そしてゾンなどを訪れる時は正装として
さらに男性は「カムニ」、女性は「ラチュ」という布を
正しい作法で肩からかけなければ入れない

カムニの色は身分によって決まっているので
見れば何をしている人なのかがわかる
ブータンは服装に厳しい国なのである

それは観光客にも要求される
「必ず三角の襟のついた服でお願いします」と
旅行前に添乗員から念を押されていた
さらにゾンや僧院では帽子や傘も不可
雨が降っているからといってハンカチをのせるのもダメ
要するに頭を隠すのはいけないらしい

なので夕食時翌日の予定を確認するときには
「三角襟の有無」は重要事項であり
見学地に着くと現地ガイドから
「帽子×」「傘×」「写真×(僧院の内部は写真厳禁)」
などの指示を聞いてからバスを降りるのが恒例となった

そしてツアーの中に「三角襟の服」ではなく
「三角襟そのもの」をわざわざ作ってきて
その時だけ安全ピンで襟を付けるという
奇想天外な技(反則技?)を披露した人がいたので
彼女と現地ガイドのやりとりが
日を追うごとにお約束のギャグになっていった

なお女性が「足を見せる」のは
町なかでさえも非常に衝撃的なことなので
ミニスカなんて論外だそうな

Tシャツやタンクトップに短パンサンダル履きで
イスラム圏でさえ平気で歩き回る欧米人たちは
さぞやストレスが溜まるに違いない(笑)

でもね
膝丈のゴから見えるブータン男性の足は
ほっそりと長くそれでいて適度に筋肉がついていて
そりゃあ美しかったの♪
生足には滅多にお目にかかれなかったけど
ハイソックスには結構気を遣っているらしく
皆さんとってもお洒落でありました

ブータンの民族衣装ついてはこちらが詳しいです


ブータンあれこれ(2)

2006-08-31 |  ブータン
パンパンのスナック菓子袋

<高地の国ブータン>

ブータンは山国である
パロ空港へ着陸態勢になったとき
眼下にはマチュピチュのグッバイボーイも
真っ青のヘアピンカーブ連続の道が
豊かな緑のそこかしこに刻まれていた

沖縄と同じぐらいの緯度でありながら
夏は涼しく冬には雪も降るらしい
ヒーターはあったけど冷房は見当たらず
夜は毛布にくるまって丁度いい気候で
とても快適だった


何しろ高地
5000mくらいまでは「峠」だそうで
3000mでは標高も測ることもない「丘」
滞在したティンプーやパロは標高2500m前後で
スナック菓子の袋は当たり前のようにプックリ
袋がしぼんでいると不良品かと疑ってみたり(笑)

行く前は「酸素薄いかも」とちょっとだけ心配したけど
ブータンは「ホントに高地?」っていうくらい
普通に呼吸をしビールをガンガン飲んでもおっけえな
昼間は何の問題もなく毎日過ごせる国だった

ただ
ティンプーの3日間夢見が非常に悪かったの

(初日)
開店前のコテージ風イタリアンレストランで
「何か疲れちゃった・・・」と
ナイナイの矢○っちの胸で声を殺して泣いた

(2日目)
TOKIOのメンバーと山で楽しく遊び
町に下りてきたらいきなり拉致られ
トラックの荷台に押し込められた
「これができたら助けてやる」とゲームを強要され
びびってたら失敗した

(3日目)
同僚から思いっきりシカトされ
仕事中孤立無援で訳がわからなくなった
そして家族にまで見放された


なんだかなあって夢なのよ
これって高地障害の一つなのかしら
後半パロの3日間は妙な夢を見たことは確かだけど
あんまりよくは覚えていないので
少し高地障害を克服したってことかなあ


帰ってから日記(4)

2006-08-30 |  ブータン
首都ティンプーには信号がありません

8月1日(火)

<この日のスケジュール>
・ティンプー市内観光
   メモリアル・チョルテン、チャンガンカ・ラカン
   ターキン保護区、ドゥプトプ尼僧院
   国立図書館、民族博物館、郵便局
   紙すき工房、織物工房、エンポリウム
・ホテルに戻って伝統舞踊見学

この日は忙しかった
特に午後はS社には珍しく(笑)
行く先々でお買い物満載

まず市内で昼食後ちょっと時間があったので
近所の土産物屋でストラップを大量ゲット
たくさん買うからおまけしてね攻撃は有効だった

ブータンは切手大国なので郵便局でも大騒ぎ
大量の切手ファイルから選ぶのは楽しかった
ハガキもみんな無事届いたようなのでよかった

紙すき工房はショップ付き

レターセットとカードセットと国旗カードを購入

織物工房はおねえさんたちがいい仕事してた
布系は弱いので見るだけにしたけど
皆さん結構真剣にお買い物されてたなあ

エンポリウムでは皆さん早々にギブの中
現地ガイドと共に吟味を重ねた
まずやっぱりはずせない民族音楽のCD

そして国章っぽい木彫りの壁掛け

行き先クイズの賞品のお弁当箱も買った
最後はマイ・マニ車

一回まわすとお経を一回読んだことになるそうな

そして伝統舞踊を見た後スーパーで
紅茶と唐辛子とハチミツを買って
お買い物デーを締めくくったのであった

旅行前添乗員にどのくらい両替すればいいか聞いたら
「飲み物代含めて50ドルもあれば充分かと」
って話だったけど・・・甘いな
両替分とドル払いと合わせると150ドルは超えた
って言っても2万円もいかないんだから
やっぱりS社のツアーだよなあ


更新完了

2006-08-27 |  ブータン
タシチョ・ゾンは鳩がいっぱいで怖かった・・・

さて
本館サイトいつかは世界一周
別館サイトイツカハ世界一周
ブータン編が完成いたしました

「カメ」「カエル」はブータンでは
発見できなかったのでタイのと
冬のインドで買ったものを忘れていたので(汗)

あとは当ブログにて日記と小ネタをまとめるのみ
ってこれがまた遠い道のりなんだけど

よろしかったら
のぞいてやってくださいませ


帰ってから日記(3)

2006-08-24 |  ブータン
値段を聞くと「ルピー」で返ってきた

7月31日(月)

<この日のスケジュール>
・ドチュ・ラ(峠)
・プナカ・ゾン
・ウォンディポダン・ゾン

ブータンの料理は「世界一辛い」といわれている
唐辛子はスパイスではなく野菜であり
チーズで煮込んだエマ・ダツィは有名である

そんなブータン料理は観光客には無理らしく
食事は大抵ホテルのレストランでブッフェ形式
ガイドにいちいち「辛い?」と聞いたが
ほとんど全品私でも食べられる無難なものだった

それでもやっぱり地元の料理は食べてみたいもの
日程の中唯一「夕食はブータン料理をご賞味下さい」
とあったこの日はその名も「ブータンキッチン」という
ローカルレストランに案内された

唐辛子系の料理がとっても苦手な私だけど
本格ブータン料理がどれだけ悶絶モノか
ドキドキワクワクであったのだが・・・

やっぱりブッフェじゃん・・・

最初にブータンの蒸留酒「アラ」がサービスされたが
ぐいのみ(?)一杯きりだったのですぐ飲んじゃうし
ブータンキッチンっていう割に「レッド・パンダ」ないし


どこでもインドビール


ホテルよりはちょっと辛いのあるかもね
くらいのラインナップで少々拍子抜けだったけど
ビールも進んでガンガン食べられて良かった
(ここの料理はサイトの写真にあります)

この店はこのおにいさんが生演奏してくれてた

食事は流れ解散だったし他に客もいなかったので
そろそろ帰ろうかという頃を見計らって
「やらせてちょうだい」と持ちかけてみた
おにいさんは親切に音階も教えてくれたので
「チューリップ」と「ちょうちょ」を弾いてみた

この楽器モンゴルで見て演奏も聴いたし
似たような楽器はマダガスカルでも出会ったけど
どこが起源でどういう分布をしているんだろうな

楽器ジャックもまあまあ成功し
気持ちよく店を出て階段を降りたら
下の店でツアーの皆さんが買い物をしていた
S社のお客さんとしては珍しい光景である

とっくに閉店時間は過ぎていたみたいだが
どうやら高価な「キラ」を買った人がいて
遅くまで店を開けていた甲斐があったというもの

絵はがきを何枚か買ってお先に失礼したけど
今回のツアーは添乗員もびっくりの
購買意欲満々な人々のようでまずは一安心(笑)


ブータンあれこれ(1)

2006-08-22 |  ブータン
ティンプーの市場

<輸入の国ブータン>

ブータンの国家コンセプトは
「GNP(Gross National Product 国民総生産)より
 GNH(Gross National Happiness 国民総幸福)」
だそうである

物質的な豊かさよりも
心の豊かさを大切にする国
物欲にまみれるより
自給自足でのんびり暮らす国民

の、せいかどうかはわからないけれど
ブータンにはブータン製品があまりない
市場には南部のネパール系の人たちが作る野菜
インドから輸入される果物や肉
中国やタイで作られた日用雑貨が溢れていた

ましてやスーパーでは
ブータン製品を見つけるほうが難しかった
唯一の国産ビール「レッド・パンダ」と
紅茶とはちみつとミネラルウォーターが
一種類ずつ「ブータン製品」と明記されていたくらい


タイ製の日本酒「忍ーしのぶー」


中国やタイ製のお菓子や日用品
ベジマークのついたインドのスナック
現地ガイドが好きなビールは
シンガポールの「サン・ミゲル」
輸入品のオンパレードであった

私たちがあんまりブータン製と騒ぐので
お店のお姉さんが出してきたものはなんと
「乾燥マツタケ」

ブータンはマツタケが採れる
そしてそれは日本に輸出されているらしい
でも乾燥マツタケって・・・
ちょっとそそられたけど大きな袋だったのでやめた
マツタケご飯よりシメジご飯の方が好きなんだもん(笑)

時期的に少しずれていたので
ツアーの皆様が熱望していたマツタケは
結局最後まで食事に出ることはなかったけどね

土産物屋でもうっかりすると
ネパール製だったりするので
「ブータンで買ったブータンのモノ」ゲットは
結構難題だったりした

ブータンの人々は「国産」にはこだわらないのかな