旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

帰ってから日記(12)

2011-10-29 |  トルコ
・・・いいのか?これ?

8月18日(木)

<この日のスケジュール?

・バスでトラブゾンへ
・スメラ僧院
・トラブゾン・アヤソフィア
・アタチュルクの別荘


スメラ僧院は6世紀に建てられた修道院だ
岩山にへばりつくようにしてあり

ミニバスで途中まで行ったら
山道を20分くらい歩かなければならない


今は使われているのかわからないが
ギリシャのメテオラ僧院みたいな滑車もあった

急勾配で大変そう


一旦上った階段をまた下って
やっと建物が見えた


壁には数多くのフラスコ画があるが
残念ながら保存状態はあまりよくない

天井画も

壁画も

そして外壁は落書きだらけで
しかも顔はけずられている


イスラムでは偶像崇拝は禁じられているし
眼には特別な力があるとされるため
念入りにつぶされてしまうのだ

海べりに建つアヤソフィアは

更に状態は悪く保存しようという気も
ありそうもなかった


なんだかな~
な、見学の終わり
ガイドが「特別な場所」として
予定にはないけど連れていかれたのは
アタチュルクの別荘


アタチュルク(アタ=父 チュルク=トルコ)は
ムスタファ・ケマルといいトルコ建国の父で
政教分離を推進したり
トルコ語表記をラテン文字にしたりと
トルコ近代化の基礎を築いた偉大な人であるが
この旅行中ずっとスルーガイドの
異文化や他宗教を認めない言動を見てきて
散々厭な気持ちになっていたので
洒落た佇まいも豪華な調度品も何もかも
妙に腹立たしく面倒臭い気持ちになってしまった

過ごせば過ごすほど気持ちが荒んだのは
チベット以来である
デリケートな歴史背景のある国は
誰に話を聞くかで悲しみとか憎しみとかが
増幅されてしまうんだね


トルコの大地震

2011-10-25 |  トルコ
ワン城跡から見たワンの町

東トルコで大地震があった
この夏に行ったばかりのワン付近が震源らしい

ワンには2泊した
のんびりしたいい所だった
冬のボリビアも帰ってからすぐ
ラパスで大雨による地滑りがあり
大勢の人たちが被害にあった

また帰ってから間もなくの惨事で
とても悲しい
自分の目で見た風景が
無残な形でニュースになるなんて

ワンはもう夜には零度近くになるそうだ
まるきり連絡のとれない村もあるという
ワンのホテルのフロントに預けた絵葉書が
2ヶ月後にしかも3枚が1週間おきに届いた
なんて笑い話だったんだけどなあ・・・

ホシャップ城で日陰でタバコを吸っていた
ガイドのD&Gアニキも

自慢のワン猫をわざわざ見せにきてくれた
近所のおっちゃんも

ガイドが終わると商人に豹変した
チャウシュテペ城のおじいちゃんも

明らかにワン猫の写真を撮りにきただけの私たちに
とても丁寧に絨毯を見せてくれた店の人たちも

ホテルのハマムの受付のおばちゃんも
オレンジジュースを絞ってくれた少年も

土産物屋ででっかいナザールボンジューを
おまけしてくれたおねえさんも

みんな
みんな
無事でありますように


帰ってから日記(11)

2011-10-23 |  トルコ
一面のひまわり畑

8月17日(水)

<この日のスケジュール>

・バスでエルズルムへ
・ヤクティエ・メドレセ
 ララムスタファ・パシャ・ジャミイ
 ウル・ジャミイ
 チフテ・ミナーレ
 城砦
 考古学博物館
 

エルズルムへ行く途中のチョバンデデ橋


今ひとつ本調子でない中
昼食後エルズルムの町を徒歩で巡った

ヤクティエ・メドレセの中では
絵の展示即売会が開かれていて
値段と共に興味深く見た


ララムスタファ・パシャ・ジャミイでは
丁度昼の礼拝中で
ウロチョロする子どもにイラッとした


城砦の塔に登って町を見下ろしたが
小さな塔のためあまりの人数に
崩落するんじゃないかとちょっとドキドキした


考古学博物館では
「やっぱりこっちの埴輪は顔が濃いわ~」の
発言に大ウケしたり

よくわからないけど素朴な絵で和んだり


ショッピングモールで
アイスクリームを食べるまでに回復し
バケツに入ったドルマの葉を見ていたら

中身を出して見せてくれたので

しばらくその店でくつろいだ


一緒に写真を撮ったお兄さんの
「一緒にラマダン明けのご飯を食べよう」は
誘い文句の定番らしい(笑)

すっかり元気になったので
ホテルのレストランに一番乗りして
久しぶりにちゃんとご飯を食べた


ピラフの盛りは装飾なんだろうか・・・

充実したスウィーツのほんの一部

ところでエルズルムは標高1850mほど
冬には雪が降りスキーの大会も開かれるが
ホテルは冬仕様なのか密閉度が高くて
高地の割に暑くて寝苦しかったなあ



帰ってから日記(10)

2011-10-19 |  トルコ
ゲーリーなので昼晩共スープとライスプディング

8月16日(火)

<この日のスケジュール>

・イサク・パシャ宮殿
・バスでカルスへ
・カルス博物館
・アニ遺跡


イサク・パシャ宮殿は前日来た
「ラマザン中は月曜日休み」の情報を
現地旅行会社は知らなかったらしい

前日だったら楽しかったかもしれないが
朝方やっと治まったゲーリーのため
ヘロヘロで歩くのも面倒くさい
早々にリタイヤして遠景を眺めて過ごした


いざという時のために
添乗員の後ろの席でひたすら寝る
バスに紛れ込んだハエにたかられてたら
添乗員が「どうします?卵産みつけられたら」
なんて冗談をかましてくれたが
具合悪いのに気持ち悪いことを言わないでほしい

町なかなのにドライバーが3度も道を聞いた
カルス博物館にはこじんまりしており

すぐ見終わってしまった

入り口にたくさん折り紙が飾ってあるのが
何故なのか聞いてもわからなかった・・・

力を振り絞って受付のイケメンと写真を撮った(笑)

楽しみにしていたアニ遺跡の入り口で
とうとうリタイア
1時間以上歩き通す自信がなかったのだ
連れにカメラを渡し一人で待った


誰もいない風景を眺めて
それはそれで楽しかったが
やっぱり見たかったなあ


舞台セットみたいに半分崩れてる教会とか


アルメニアとの国境の川とか


いい感じの遺跡っぷりとか


哲学的な顔をしている牛とか


あああああ~


トルコのワン猫

2011-10-13 |  トルコ
白い毛並みで左右の目の色が違うワン猫は
弱い種らしく売買が禁止だか規制だか
されているらしいが
観光的にはこの地方の目玉らしい

ワンの名物が並ぶ看板でも堂々としている


ホシャップ城の全景を撮ってから
ヤギの大群に出くわして写真を撮っていたら
近所に住んでいるらしい人が
自分ちの猫を連れてきてくれた

思えばこれが一番ちゃんと撮れた
慣れてる感じで現れたけど
観光客相手にいつもやっているんだろうか

あとはピントの合っていない
白い猫の写真ばかり・・・
何しろ相手は生き物だし
S社のグループ10人以上
カメラを構えて囲んだら
そりゃ猫だってイヤだろう

絨毯屋の猫は押さえつけられて
とっても迷惑そう


子猫はやんちゃで落ち着きがない


ワン城の土産物屋の子猫も遊びたい盛り


でっかいレンズのカメラで
連写で撮りまくる人もいたけど
そんなにしてまで撮りたいわけでもないので
早々に撤収


いうわけで
絵葉書を買ってみた

ワン名物特集カード(絵葉書仕様ではない)


毛の短いワン猫カード


毛の長いワン猫絵葉書(これだけ絵葉書仕様)


ちなみに絨毯屋の猫には
ノミがけっこういたらしい(汗)
店の外で広めの檻で飼われていた
招き猫なのかなあ・・・?


帰ってから日記(9)

2011-10-11 |  トルコ
大アララット山と小アララット山

8月15日(月)

<この日のスケジュール>

・バスでドゥバヤジットへ
・ワン城
・ムラディエの滝
・ホテルに着後ミニバスでヌフン・ゲミシ


ワン城の周辺では

イスタンブール大学の考古学部が
発掘調査中で立ち入り禁止だった

城跡は丘の上に建っており
ワン湖が見渡せるが

発掘現場も丸見え・・・(笑)


ムラディエの滝は

吊り橋を渡るとレストランがあった

ビールも飲めたが橋で酔いそうで
昼食はジュースにしてみた

ヌフン・ゲミシはイラン国境近くにあり
辺りにはクルドの人々が多く住んでいる
小高い所には警備兵が配置されているとか

ノアの方舟が漂着したと言われてる所だ

そ、そうかもね・・・

アララット山を正面に臨むホテルには
そのものズバリな絵もあった


素敵なおじいさんにも会い
とてもしみじみした夜だったのに
夜中に襲われたゲーリーの最中
本気で病院に搬送される姿が頭をよぎった

原因ははたして
前の晩調子こいて飲んだラクか

昼に自重して頼んだチェリージュースか

それともワン湖の魚のフライか

はたまたおいしかったけど
ホテルのお兄ちゃんいわく「草のスープ」か

どれだったんだろう~~~(汗)


帰ってから日記(8)

2011-10-10 |  トルコ
ヤギの川に飲みこまれるところでした(汗)

8月14日(日)

<この日のスケジュール>

・ホシャッブ城
・チャウシュテペ城
・アクダマル島
・希望者は絨毯屋へ


この日は唯一の連泊で
思い返せば一番面白かったかもしれない

ホシャップ城は廃墟だ

足元も危なっかしい

そんな中ローカルガイドなんだか
よくわからないけど付いてきたアニキは
D&Gのでっかいバックルのベルトに
つま先が尖ったピカピカの靴を履き
常に日陰でさぼっていた


チャウシュテペ城はもっと廃墟

てか遺跡で
穀物庫跡と説明されてもよくわからない

ここのローカルガイドのおじいさんは
持参の資料も豊富だし楔形文字にも詳しかったが
説明が終わるやいなやダッシュで戻り

入り口にお店を開いたときには
しっかり商人になっておりおまけ一切無し

ドルでもOKという時点で結構な荒稼ぎと思われ(笑)
あまりに高額で手が出なかった・・・


アクダマル島に船で渡ると

古いアルメニア教会があり

外側のレリーフは美しかったが

中のフレスコ画の保存状態は残念だった


トルコ人観光客で賑わい
一緒に写真を撮らされたりしたけど
カフェで休憩していたら声をかけてきた
アニキに一番トキメイた


「どうだかわいいだろう~」と
自慢げに差し出された鳥をどうしたいのかより
私たちはアニキの胸元に釘付けです~~~

絨毯屋では
「絨毯よりアナタに興味があるわ」と
イケメンアニキとツーショットを撮っておしまい
ラクも飲めてご機嫌だった(笑)


トルコでラマザン(4)

2011-10-09 |  トルコ
ホテルにチェックインして
夕食などの時間を聞く

「レストランはブッフェスタイルで
 7:30に開きますが
 地元の人で混雑するのでできれば
 時間をずらした方がいいそうです」

と言われた

ラマザン中は日の出ているうちは飲食できない
日没時刻は地域によって異なり
毎日分刻みで決められている

町にはテントがはられて
食事が無料で提供されてたりいて
まだ明るいうちから行列ができたりする


レストランでは家族連れがスタンバイ
日没を知らせるアザーンを聞くと
それっとばかりに食事を始めるのだ

ホテルのレストランでは
ラマザンメニューなんてのもあり
地元の人で大賑わいなんだとか

よ~し
それならトルコ人と勝負だ!

私達が夕日を堪能してすぐ
レストランに向かったのは言うまでもない(笑)

ワン湖畔のホテルの
プールサイドに設置されたレストランで


心もちウキウキした地元の人に混じり
料理を選んでいく
スープは2種類あったが勧められたのは
やっぱりいつもの「花嫁のスープ」
トルコ人はこれが大好きらしい


夕暮れの湖畔でビールも飲んで

この夜はハマムで汗も流して
「S社にしてはのんびり」過ごしたのであった

ちなみに
朝食は品数はあまりなくシンプル

その場で絞ってくれるオレンジジュースは
別料金だった・・・


帰ってから日記(7)

2011-10-06 |  トルコ
夕日を堪能して振り返ると東に満月

8月13日(土)

<この日のスケジュール>

・バスでワンへ
・アハラト

アハラトは古い墓地だ
緑の季節はいつですか?ってくらい
枯れ果てた草原にお墓が点在している


墓石の表面には美しい幾何学模様


ところどころに
赤白のテープが張られていて
「ここは調査中だから撮影不可」と
係のおじさんがついてきた

言うことを聞いて見学する私たちに
「写真ダメだと言え」と迫るおじさん
赤白テープに向かっている人たちを指している

直接言えばいいじゃん
なぜ私たちなんだ
でなければガイドや添乗員だ
おじさん強面だけど意外に気が弱いのか?

ただ
赤白テープとそうでないお墓の
どこが違うのかは全くわからなかった・・・


裕福な家族のものらしいお墓の隣で


なぜかカメ発見!


こんなカラッカラの土地になぜカメ?


しかも全然別の場所にもう一匹


もしかしてもっといるのかも・・・

連泊するホテルにはハマムがあった
「混浴」と添乗員に言われ
そんなはずはないと貸切予約を入れてもらう

観光客だからって
ハマムが混浴って・・・
イスラムの国なのにどういう訳だろうなあ

ハマム自体はこじんまりときれいだった

真ん中の台に仰向けになりうつ伏せになり
ああ~腰がいい感じ~~

入り口が何となくいかがわしいのは

オーナーの趣味なんだろうか


トルコでラマザン(3)

2011-10-02 |  トルコ

ディヤルバクルの町に着くと
耳を疑うアナウンスがあった

レストランの予約ができていませんので
これから探します


ラマザン中だから
だそうだ

ラマザン中は日が出ているうちは
口に物を入れてはいけない
飲むのも食べるのも吸うのもだめだ
ただし旅行者や妊婦、病人、子ども、年寄り
そして断食して事故を起こしかねない
バスのドライバーなどは免除されているし
イスタンブールなどでは
自ら「今年はしない」とか言って
ラマザンに参加しないのもあり、だそうだ

そのためラマザン中は
町の食堂などは昼店を開けないこともある
あるけど
私達は旅行者で
しかも旅行会社の手配するツアー客だ
いくらなんでも予約ができていないってどういうこと?

あまりにもあり得ない話なので
最初ラマザンならではのネタかと思った
町なかで時々バスが止められ
そのつど町の人に聞き込みしていても
単に道に迷っているのかと思ったりして

だって
「親切なおじさんのおススメの店」って
結局落ち着いた店は

いかにも観光客向けの小奇麗なところで

しかも出てきたのがラマザン中の名物料理だ

ちょっとチャイのグラスが大きくて厚いぞ

くらいのありがちの店だったんだもの

でも
それが3日も続き
挙句の果てには
「見つからなかったら
 バーガーキングなら開いてますから
 最悪そこで」なんて言われたら
マジですか~~~~だ

店が開いていないのなら
バーガーキングでもマックでも
ネタ的には構わない

でも
繰り返すが
私達は旅行会社手配のツアー客なのだ

何も飛び込みで現れたわけじゃなし
今がラマザン中なのはわかってることだ
営業しているレストランを探すのは
旅行会社としては当然だと思うし
突然休業する恐れがあるなら
前日までにちゃんと確認を入れるべきだ
どうしても見つからないのなら
ホテルなどでランチボックスでも手配すればいい

要するに
現地旅行会社の手抜きに
S社のチェックが甘かったってことだ
現地ガイドやドライバーの質も散々だったし
S社舐められてないか?

時期が時期なので事前に聞いたら
「トルコはラマザン中でも何の問題もない」って
あんなにきっぱりと断言してたじゃないか
問題ありありだってば

どうやらS社
「秘境」でない国はグダグダな模様・・・

いくらラマザン中だからといって
そしていくら敬虔な東トルコだからといって
旅行者が昼ごはんを食いっぱぐれることは
絶対ありえな~~~いっ

いや私達も食いっぱぐれたわけじゃないけど
気分的にありえないわ・・・