旅人のにちじょう

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ブータンあれこれ(4)

2006-09-03 |  ブータン
峠のダルシンとルンタ

<祈りの国ブータン>

ブータンは仏教の国である
チベット仏教カーギュ派の支派である
ドゥック派を国教と定めているが
違う派を信じている地域や人々もいるらしい

インドで散々ブッダの話を聞いておきながら
また日本でいろんな寺院を訪れていながら
実は仏教の宗派についてはよくわからない

恐ろしい形相をした像や絵を見ると
穏やかなお顔の仏像を見慣れた身としては
全然違う宗教なのではと思えてくる

いたるところにマニ車がありチョルテンがあり
家には必ず仏間があり人々は毎日拝んでいる
ダルシンが立てられルンタが結ばれている
水車のマニ車もあって一日中お経をあげている

ブータンの人々は自分の願いは祈らないんだそうだ
生きとし生けるものすべての平和を願って祈る
不殺生を厳格に守り肉類はインドなどから輸入している
(それでも食べちゃうところは不思議)

ブータンにはお墓はない
遺灰と土でササという小仏塔を作り奉納したら
残りの遺灰は川に流してしまい命日もない
四十九日を過ぎたら次の新しい世界に旅立つので
残された者はもう悲しまないんだそうだ

それでもお寺に入れば祈る
五体投地の仕方を教われば
日本式でもいいと言われても皆で実行する

マニ車を見かければとにかく回すし
ルンタを結んできたりもする
祈りの国に来たからにはやっぱり祈っておかないと

どこの国に行っても抵抗なく祈れるってのは
宗教的には節操がないと言われるかもしれないけど
実際何かを強烈に信じて生きているわけではないけど
やっぱり祈るって行為は美しいんだと思うの



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