旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

チベット?あれこれ(6)

2007-10-24 |  チベット
<スタッフ>

シーニンで私たちを出迎えたスルーガイドは漢人
アシスタントもドライバーも漢人
この時は「チベットへ入れば・・・」と思っていた

チベットでチベット族の人に文化や生活
そしてチベット仏教についていろいろ聞ける
たとえ「ダライラマ」は禁句であっても
こっそり何か話してくれるかもしれない
そう思っていた

それなのにラサ駅で私たちを出迎えたローカルガイドは
最初は愛想の良かった例のヤツ
「チベット」についてのガイドができないばかりか
自分の冗談に客がのってこないとふてくされる
客に作法を注意されても完全無視のヤツだった

ドライバーも漢人でBGMは中国語のポップス
明日はツェタンというラサ最後の夜
たまらず添乗員に「ラサ出てもCさん?」と聞いたら
彼女は困った顔をして「そうなんです」と答えた

チベット族の人のガイドは少ない
ラサは漢人の数がチベット族を上回るそうだ
冬ならともかく観光客の多い夏は
チベット人のガイドは難しいとのこと

都市ごとにローカルガイドが変わるかも
ラサはダメでも次は・・・なんて望みも
あっけなく断たれてしまった

次の朝になって出発時間が変更になった
バスに不備があり長距離を走るには不安で
現在替わりのバスを手配しているとのこと
おかげでS社の日程には珍しくまったりできた

更に嬉しいことに新しいバスの
ドライバーさんはチベット人だ!
そしてこのドライバーさんは大当たり

運転は上手で別のツアーでは悪路のため
車酔いする人が続出した道でも皆快適だったし
ガソリンスタンドでバスが当て逃げされた時は
物凄い勢いで走って追いかけて捕まえてきた

サムイェ寺の立体マンダラが見渡せる丘に案内してくれ
私たちが休んでいる間にダッシュで駆け下り
バスを回してくれたりする姿はメチャメチャ男前

何よりとても信心深い
私たちの見学中にポットやバターを持ち
彼自身もお参りをしている
バスは大丈夫かなんて突っ込みはこの際ナシ
言葉がもっと通じればローカルガイドの話なんて
聞かずに彼について回るのに・・・と残念に思った

カンパ・ラでは私がタルチョを持って呼ぶと
即座に一番高いところに結んでくれた


普段は現地ガイドに頼んでいる
「その国の文字で私の名前を書いてもらう」は
もちろん彼にお願いした
漢人ガイドはチベット文字の読み書きできないし

彼がいなかったら今回の旅行は
もっと荒んだものになっていたに違いない
ツアーの旅行に参加するときの心構え
「添乗員がダメならスルーガイド
 スルーガイドがダメならローカルガイド
 それでもダメならドライバー」は有効だった

ガイドよりよっぽどチベットに詳しい添乗員
私たちがあんまりあからさまに嫌な顔をしたので
もしかしてバスの故障にかこつけて頑張ってくれたのかも



最新の画像もっと見る

コメントを投稿