旅人のにちじょう

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帰ってから日記(4)

2007-09-25 |  チベット
チャカ塩湖のトロッコ

8月9日(木)

<この日のスケジュール>

・チャカ塩湖見学後バスでゴルムドへ

ホテルでの夕食でのこと
円卓にぽつんと一つ小さな皿が置かれた
ジャガイモをスライスして揚げたのに
トウガラシの粉がまぶしてある

いつもはいきなり大皿がどどんと来るので
「前菜?」「つまみ?」「なぜ?」とは
皆不思議に思ったけど出てきた以上は
「いいや~食べちゃえ~~」である

「おお~これはつまみにいいぞぅ」
日程も4日目そろそろ仲良くなり
ラサに行ったら高地で飲めないかもしれないし
「ビール隊」も結成されたことだし(サイト参照
料理もなかなか来ないことだし

ビール飲んじゃいましょう

なんて座は極めて和やかであったのだが
レストランの私たちの個室担当者が
入ってくるなり空気が固まってしまった

お姉さんはジャガイモの皿を指して
息を呑みいきなりわめいたのである
私たちは何が起こったのかさっぱりわからず
どうして非難されなければならないのか困惑

そしてお姉さんは怒ったまま
皿を引き上げてしまったのである
立ち去った後遠くで更にわめき声が聞こえた

どうやら個室を間違えて出してしまい
それを回収に来たら既に手をつけられていて
スタッフ同士諍いになったらしい

「なんで持ってっちゃうのよ!」
「私は悪くないわよ!」
「私の担当の皿よ!」
「そんなの知らないわよ!」
「見てよ減ってるじゃない!」
「食べたのは客よ!」
「どうしてくれるのよっ!」
「私のせいじゃないわよっ!」

多分こんな会話が遠くで展開されており
私たちの料理はちっとも来ない
そんな喧嘩をしている暇があったら
次の皿を運んでくれ~~~と皆で思っていると
事態を察した現地ガイドが出動した

普段はいつでもニコニコの彼であるが
人が変わったように怒鳴っている
そしてきっと彼が勝ったのだろう
私たちの前に現れた彼はにこやかに
「すみません、すぐ料理来ますから」と
頭を下げたのであった

そんな彼は後に
日本語を話すときは温和になります
と、言ったとか

中国語は喧嘩がしやすい言語なんだろうか
日本人が控え目なのは言葉のせいなんだろうか
言葉が言動を決定するのかな

他のツアーでガイド同士のつかみ合いの争いを
誰も止めることができなかったって話も聞いた
まあそれだけパワーがないと
あれだけの中国人が世界中で商売していないか
なんて妙に納得してしまったのであった



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