<地雷>
旅行前「今回はどこへ?」と聞かれ
「カンボジアです」と答えると
皆口を揃えて「どうして?」とか
「危なくないんですか?」と言った
「アンコール・ワットを見に」と答えると
「ああそうか」とか「いいなあ」とか
ほぼ100%羨ましがられた
同じ国なのに、である
かくいう私も「アンコール遺跡群を見たい」
ただそれだけで申し込んだツアーなので
旅行会社のしおりの注意書きに
「今回訪れますシェムリアップ郊外の
遺跡内や遺跡に向かう道中の地雷は
すでに撤去されております。また
安全が確保されている観光ルートには
ロープが張ってある所もあります。
ロープのある道を外れたり、ロープの
ない所でもグループを離れての
単独行動はお控えください。」
と書かれているのを読むまでは
カンボジアは危ないところだなんて
すっかり忘れていた
カンボジアの内戦が終結したのは
1991年たかだか15年前のことだ
初日からツアーガイドは近しい人が
クメール・ルージュ(ポル・ポト派)に
どんなに酷い仕打ちを受けたかを
つとめて淡々と語った
憧れの地に来たという浮かれた気持ちは
言葉もなく静まり返り
ただ彼の話を聞くしかなかった
内戦中埋められた夥しい数の地雷は
今でも何百万個と残されている
コーケーではロープも張られず
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中央が地雷未処理の杭
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地雷撤去済みの看板
地雷未処理と撤去済みのエリアが混在し
ここに確かに地雷が埋まっているんだと
ひしひしと実感させられた
大プリヤ・カーンのある村は
クメール・ルージュの拠点があったところで
そこへ行くには元クメール・ルージュに
きちんと話を通し案内してもらう必要がある
と、説明された
そして見学が終わって戻って来ると
隻腕のスー将軍がにこやかに出迎えた
彼は現在県知事をしているという
ツアーの人は上機嫌の彼と写真を撮っていたが
ちょっとそんな気分にはなれなかったな
カンボジアの地雷がすべて撤去されるには
あと100年かかるとも言われている
毎日必死に撤去作業をしている人がいて
毎日体の一部や命までも失う人がいる
何か出来ることを探そう
旅行前「今回はどこへ?」と聞かれ
「カンボジアです」と答えると
皆口を揃えて「どうして?」とか
「危なくないんですか?」と言った
「アンコール・ワットを見に」と答えると
「ああそうか」とか「いいなあ」とか
ほぼ100%羨ましがられた
同じ国なのに、である
かくいう私も「アンコール遺跡群を見たい」
ただそれだけで申し込んだツアーなので
旅行会社のしおりの注意書きに
「今回訪れますシェムリアップ郊外の
遺跡内や遺跡に向かう道中の地雷は
すでに撤去されております。また
安全が確保されている観光ルートには
ロープが張ってある所もあります。
ロープのある道を外れたり、ロープの
ない所でもグループを離れての
単独行動はお控えください。」
と書かれているのを読むまでは
カンボジアは危ないところだなんて
すっかり忘れていた
カンボジアの内戦が終結したのは
1991年たかだか15年前のことだ
初日からツアーガイドは近しい人が
クメール・ルージュ(ポル・ポト派)に
どんなに酷い仕打ちを受けたかを
つとめて淡々と語った
憧れの地に来たという浮かれた気持ちは
言葉もなく静まり返り
ただ彼の話を聞くしかなかった
内戦中埋められた夥しい数の地雷は
今でも何百万個と残されている
コーケーではロープも張られず
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地雷未処理と撤去済みのエリアが混在し
ここに確かに地雷が埋まっているんだと
ひしひしと実感させられた
大プリヤ・カーンのある村は
クメール・ルージュの拠点があったところで
そこへ行くには元クメール・ルージュに
きちんと話を通し案内してもらう必要がある
と、説明された
そして見学が終わって戻って来ると
隻腕のスー将軍がにこやかに出迎えた
彼は現在県知事をしているという
ツアーの人は上機嫌の彼と写真を撮っていたが
ちょっとそんな気分にはなれなかったな
カンボジアの地雷がすべて撤去されるには
あと100年かかるとも言われている
毎日必死に撤去作業をしている人がいて
毎日体の一部や命までも失う人がいる
何か出来ることを探そう
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いうのをやっていたんですが
私達がバスから見た風景の中にも
もしかしたら地雷がたくさん埋まっていたのかも
なんて思うと悲しくなっちゃいました
アンコールワットは綺麗に修復されていますがね