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職人の技

2006-06-17 | 日常
三味線を修理に出した
祖母のものが表も裏も皮が裂けてしまっていて
そのまま放置するのも嫌だったので調べてみたら

伝統技術【工芸編-1】「ばち英」店主 小林英二郎
昔ここでお世話になったらしいことが判明
修理もやってくれそうだったので
持ち込んだのが先週の土曜日

その時棹をはずして胴の中をのぞいて
「ああ○○さんですね」と言われて
ちょっと嬉しかった
三味線のどこかに前の仕事の記録が
残っていたらしい

5日ほどで出来るとのことだったので
今日取りに行った
「長唄用ですか?」と確認されてから
三味線の糸を目の前で張ってくれる

それがすっごく格好いい
まさに職人の技で実に美しかった
調律されている音がとても素敵
祖母の三味線がこれで蘇ったと思うと
嬉しくて涙が出そうになった


会計の時大丈夫だろうと思って
三味線を下に置いて財布を出そうとしたら
ご店主と順番を待っていたお客さんに
口を揃えて怒られた(汗)

不用意に縦に置いてはいけないらしい
単なるお使いで来たのがバレバレである
でも職人さんに怒られるっていいよね

早速家に帰って祖母に見せると
母がかけた「勧進帳」のテープに合わせて
三味線をつま弾いていた
普段は曲を聴きながら手を動かすだけなので
やっぱり実物があると違うらしい

これからは毎日弾けるね
次来るまでに練習しておいてね
と言ったら祖母は嬉しそうにうなづいた

次にまた職人さんのお世話になるのは
何年後になるかなあ



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