(窓の外を見るメイ)
突然ですが、メイはじーちゃんから、
400万円の遺産を貰うことになっています。
勿論、冗談ですけどね(笑)
元はといえば、ある事件に遡るんですけど、
じーちゃんがメイの尻尾を4本抜いちゃったこと。
ギャッ!という悲痛な叫びは、
やはりかなり痛かったに違いなく、
「メイ、こうなったからには補償金を貰おう!」
ということになり、
尻尾一本100万として、400万円と査定。
でも、一ヶ月も過ぎたらメイの尻尾は生え揃い、
「もういいよね」とじーちゃん。
いやいや、あの痛みと
一ヶ月のちんまい姿はメイにとって傷心だったはず。
しかも、じーちゃんはよく綾子やメイに、
「お前ら、飯食って、遊んで、寝て、
時々医者にも連れてってもらってさ、
ほんといい暮らししてるよな~。
住民税払えよ! 払えなければどこかで稼いで来いっ」
などと、自分は全然世話をしないくせに無理を言うので、
「そんなこと言うなら補償金に利息つけちゃいますよ~
何やら消費者金融だと、利息だけで一ヶ月5万円ですねぇ」
と、応戦するわけで。
それで、
「死んだら払ってやる!」と。
かくして遺産となったわけです。
ん~~、払える遺産があるのかは知りませんが^^;
ま、これは冗談ですが、
でも、実際にペットに遺産を残す人がいるんですよね。
日本では、動物は物扱いなので、
ペット自身ではなく、
ペットを世話してくれる人が相続する形のようで、
負担付遺贈と言うらしいのですが。
―――時々、家に鳥たちだけを残して
全員出かけてしまった時、
ふと、このまま皆一斉に外で事故に遭って
誰も家に戻ることがなかったら
この仔たちはどうなるんだろう?と考えることがあります。
そんな考えはすぐに打ち消しますが、
遠い親戚ばかりだから、餌が尽きる4~5日の間に
誰かが家に来てくれるとは限らない。
いくら遺産を残したとしても、
鳥たちに気づいた時にはもう・・・
なんてことになってるかもしれない。
だから、飼主は健康でいなければ、
そして、看取られるのではなく、
必ず自分が可愛い仔たちの死を
看取ってやらなければならないな、
死は悲しいけれど、
看取ってやれたらある意味幸せなんだな・・・
なんて思うのでした。