綾子の換羽が始まって、
今が一番、卵巣が小さい時期だと思われるので
レントゲン撮影のために病院へ行って来ました。
でもその画像は、
肝臓の腫れが邪魔をしていて、
他の臓器がどれも判然としないので、
年明けに、バリウムを飲ませて
もう一度レントゲンを撮りましょう、
ということになりました。
もしかして肝臓だけでなく、
他にも悪いところがあるかもしれないから、と。
ちなみに
バリウム検査は苦しくないのか訊いてみたところ、
通常のそのう検査みたいなもので、
生理食塩水がバリウムになるだけだから大丈夫、
とのことでした。
便秘したりしないのかなぁ・・・
そして話は一転、
「綾子さん、今まで色んなことがあったのね」
と先生。
色んなこと?
その言葉の意味がよく分からず
返答に困っていたら、
意外なことを言われました。
「飛んでてどこかに胸を強打したこと、ないですか?」
「ケージの中でぐったりして、
苦しそうに開口呼吸してたこともなかった?」
全てにいいえと答え、
肝臓が肥大して気嚢が押しつぶされてるので、
飛ぶと開口呼吸はするけれど、
すぐに治まるので、
ずっと苦しそうにしてたことはないです、と言うと、
そういうことではなく、
「元から、内臓が収まってる空間が狭いんですよ」と。
肋骨の広がり方が弱く、
普通の仔なら肋骨の中に
もっと広いスペースがあるはずのところが狭いそうです。
さらに、肋骨がゆがんでるんだとか・・・
「これは普通にしてても呼吸が苦しいんじゃないかな?」
しかも
「肩が亜脱臼してる、背骨もゆがんでいる」
「肋骨も肩も、かなり古い傷のように見えるんだけど、
もしかして小さい時に強く掴まれたとか、
どこかに激しくぶつかったりしたのかもしれないわね」 と。
迷い鳥だった話をすると納得してましたが、
まさか綾子にそんな過去があっただなんて!!!
衝撃的でした。
―――でも、
過発情の仔は他にもいっぱいいるのに、
どうして綾子だけ、
一つの卵を産むのにも苦労するのか、
換羽のたびに具合が悪くなるのか、
何かが違う・・・という違和感を
実はずーっと感じてたのですが、
今回のことで、
なんとなく腑に落ちた気持ちです。
それにしても、綾子は昔、
どんな怖い思いをしたのかな・・・
過発情にしてしまって
ごめんねって思ってたけど、
うちへ来てよかったのかな・・・
(以下は私の覚書きです)
■多骨性過骨症(たこつせい かこつしょう)
過度の発情により、
中空であるはずの骨の中に
カルシウムが蓄積して真っ白く映っており、
いうなれば骨粗しょう症で
骨が折れやすいとのこと。
前の先生は、
「骨髄骨(こつずいこつ)の蓄積」という言葉を使い、
「病的だと見る先生もいるけれど、
私は病的だとは思ってない」といわれたもの。
判断が真逆で迷う。
■第二胃にグリッドが全くない
グリッドは、
一年前のレントゲン画像にはあったので、
この一年の間に無くなった様子。
万が一、胃がんである場合、
グリッドは無い方がいいので、
バリウム検査するまでは何もしないでほしい、
とのこと。