リュウケンドー52話「さらば魔弾戦士」感想(後編)
さらばあけぼの町
さらば魔弾龍
さらば魔弾戦記リュウケンドー!
玩具擬人化画像2枚追加。
注!これは感想の後半です。この先、最終回ネタバレがあります。
後半パート始まりです。
○神社の前。
海さんが剣二に手渡したのは鳴神流剣術に伝わる小太刀。
「師範にしっかり挨拶するのよ」
「ああ」
師範=剣二の祖父の遺品で、おそらくは代々鳴神流に伝わる品なんでしょう。
小太刀を携え、社への階段を上りながら剣二はGゲキリュウケンと語り合います。
「今度の人生は楽しかった、おまえを相棒に選んだ目に狂いはなかった」
人の姿は失ったけど宿願であるグレンゴーストを打ち破り、剣二と言う最良の友を得た人生。
もう思い残す事は無い?なんだか遺言を聞いてるみたいじゃないか。
「なぜおれだったんだ?」
「人生は一期一会。別れに理由があったとしても、出会いに理由は無い」
もうなんか納得するしか無いことばです。
祠の祭壇に小太刀を置き、ゴッドゲキリュウケンを呼び出す剣二。
剣を構え、祖父にゲキリュウケンと作り上げた剣の型を披露します。
「一心同体の剣、みてくれ」
正眼から大きく振りかぶっての振り下ろし。
左手を前に突き出してライジンのポーズ。
片手に持って正面への突き。
そして逆手に持っての振り回し。
思えばゴッドになってからは盾を装備しての戦いでしたが、それに柔軟に対応できたのも鳴神流と剣二の訓練の賜物でしょう。
「泣くな、一人前になったお前を見てもらうんだろう?」
いつの間にか剣二の目には光る物がありました。
「ばかやろう、泣いてなんかいない」
男の子は悲しくても泣かないもの、たとえ本当に泣いたとしても「泣いていない」っていうもんです。
そう言う意味では剣二は今時珍しいくらいの「男の子」でした。
「ゴウリュウガン、お前も一杯やれ」
「無理を言うな」
不動さんとゴウリュウガン。
場末の酒場で一杯、といった雰囲気ですが、場所はいつもの豚々亭。しかも「あけぼのコーラ」ですが(笑)
「これから何人かの女を愛するかもしれんが、おまえ以上に愛する事はない」
うわー言い切っちゃいましたか不動さん。
というか本気でゴウリュウガンラブな人だったんですね。いや、失礼だけどここまで本気で描くとは思いませんでしたよ。シナリオなめてたかもしれない。
こりゃ不動さんに惚れる女性は不幸だな、ライバルは武器でメカで相棒だもん、しかもこの世からいなくなるし...絶対勝てないよ(笑)
「...私もだ」
このときのゴウリュウガンの声がまた優しげで。
おもえば最初から揺るがなかった二人の関係。その間には誰もはいれませんね。
いや、ごちそうさまでした。
河原に佇む白波とザンリュウジン。
「お前が俺にとって一番の存在だったのに、この町に来て何かが変わってしまった」
「俺は嬉しかったぜ、剛一坊ちゃんがやっと大人になったていうことさ」
そこへかおりさんがやって来て、花束を手渡し、別れを告げます。
おそらく剣二がリュウケンドーだと知ってから、白波の正体にも薄々気付いていたのかも。
ジャマンガが滅びてしまえば彼らはいなくなる。そう思っての言葉だったのかもしれません。
「いつか三人で世界を旅しようっていったけど、それはお前がかなえてやれ」
「お前といつまでも旅をしていたかった...つまらないな、大人になるって言うのは」
「旅はいつか終わる。剛一、町に残ってねーちゃんを守ってやれ」
自分で作った魔弾龍が唯一の男が、この数ヶ月で驚くほど変わったのはあけぼの町のおかげでした。
その過程をみることができて、凄く楽しかったですよ。
そして「いつか俺も」と言っていたザンリュウジンの願いはかなう事はなかったですが、いつかの別の時代、別の世界で彼の望みが叶う事を祈ります。
SHOT本部では鈴が、天地司令が、瀬戸山さんが三人の帰りを待っていました。
大切なモノはすべてここ...あけぼの町ににある。だからみんな戻ってくる。そう信じて。
パワースポット。
不気味に黒い霧を吹き上げる建物の前で剣二をまつ白波と不動さん。
剣二は...来ました。その顔は何かを振り切った、清々しい笑顔で。
「いくぜみんな」
「ゴウリュウガン!」「ゴッドゲキリュウケン!」「ザンリュウジン!」
本当にこれが最期の変身!
こころ無しか声にも力が入っている様な気がします。
「ゴッドリュウケンドー」「マグナリュウガンオー」「リュウジンオー」
三人揃っての
「ライジン!!!」
巨大地下空間の中には魔物モドキ達が魔弾戦士を邪魔します。
「邪魔するな、最期の一暴れだ」
「いくぜ!剣二」
かけ声で一斉に魔物モドキに向かう三人。
ゴッドリュウケンドーはマコードとネマノンを魔弾斬りで撃破。
ゲックスを格闘で仕留めるマグナリュウガンオー...弾は撃ってないのはゴウリュウガンへの気遣い?
ジャマインドを一連激で仕留めるリュウジンオー。
もはや三人を止められるものなどいるはずもありません。
遂に到達したパワースポットの巨大クリスタル。
ここを封印すれば、本当に本当の最期です。
そして魔弾龍達は最期の別れをそれぞれの相棒に告げます。
「我々は使命を果たす為に蘇ったのだ」とGゲキリュウケン。
「我々は十分使命を果たしたはずだ」ゴウリュウガンも続きます。
「楽しい旅だったぜ、これからはあの娘と続きを楽しみな」最期はザンリュウジン。
クリスタルの発する鈍い音はまるで彼らの魂を送る鐘の音のように聞こえた...といったら出来すぎでしょうか?
「さあ早く、我々の力を一つに!」
リュウジンオーから順に、Mリュウガンオー、Gリュウケンドーそれぞれの手からはなれ、クリスタルへ吸い込まれてゆく魔弾龍達。
「お前は一人でも立派な戦士だ、今日はお前自身が発動する日だ!」
「...わかった」
魔弾スーツは光となって消え、三人は元の姿へと戻ります。
魔弾龍を飲み込み、さらに激しく光り輝くクリスタルからゲキリュウケンの声が。
「大人になったな、鳴神剣二!」
そして人間の姿に戻った三人は。
「鳴神剣二」「不動銃四郎」「白波剛一」
「ライジン!!!」
まるで魔弾龍に安心しろという風に名乗りをあげ、ポーズをとります。
「永久に、さらばだ」
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それがゲキリュウ剣の最期の言葉。
三匹の光の龍は地下から空中へと飛び出し、一声いななくと光のカケラとなって消えてゆくのでした。
戻った青空の下、パワースポットだった建物を眺める三人。
やがて振り返り、その後は振り向かず去ってゆくのでした。
決して、二度と振り向かず。
暗転。
「さあ、いってみようか!」
ええーーーーーーーーーーーーー!
みみみみ御厨博士だあーーーーーっっっ(笑)
有名ギタリストだと聞いてましたが、まさか最期の最期にギター演奏とは。
やってくれるぜリュウケンドー!。
そこからは主題歌「魔弾戦記リュウケンドー」に会わせて踊る、正に豪華なグランドフィナーレ。
剣二、不動さん、白波。
鈴に海さん、市子に律子。
小町さんに瀬戸山さん、天地司令は確認出来なかったですね。
あけぼの署の月岡、花田、雪村署長は写真パネル、牛山さん、駒走さん。
商店街からは猪俣夫妻、豚豚亭の蝶野さん、ガジローさん、主婦姫野美咲さん。
それからカッパの人にマモスケ、チアガールのみなさん。
なんと後ろには寝間着姿のDrウオーム?まで。
皆さん楽しそうだなあ。
ノリノリ剣二と不動さん、白波が真面目な顔してるのがすっごく笑えます。
「せ~のっ!」
そしてラストカットは除夜の鐘を打つ三人。
これでお終い!と思ったら、最期の最期にお別れがまだありましたよ。
メッセージと共にお別れする皆さん。
そして、主役三人は。
「礼!」
ちっさ、鐘の前でしかもガジローさんと一緒だ(笑)
ラストメッセージは「またいつか」
魔弾戦記リュウケンドー、これにてお終い!
○終わってしまいましたね、リュウケンドー。
正直、もうこちらで書く事もあまりないのですが、あと少しだけ。
ホントこの作品に出会えて良かったです。
最初は作り手として関わりましたが、そうでなくても、この作品は好きになっていたでしょう。
ひさびさ特撮の面白さと、最新のCG技術を楽しみました。
ストレートなヒーロー物の楽しさを思い出しました。
人情ドラマはやっぱりいいなあと思いました。
なりきり玩具の楽しさを教えてもらいました。
そしてなによりブログ感想を書く事で思いももよらずたくさんの方と出会う事が出来ました。
一年近く続けられたのはこの作品の面白さあっての事です。
本当にありがとうございました。
○同人誌「リュウケンドー感想vol1今日のゴウリュウさん」ではご迷惑をおかけしました。
「vol2~今日のゲキリュウさん」当初は2月サンクリ予定ですが、反省からチェック時間をしっかりとりたいのです。
ですのでもう少し時間を頂く為、遅れるかもしれません。
領布の際はまたお知らせします。機会がありましたら手に取ってみてください。
○画像アップ出来ました。
いろいろ描きたいシーンが多く、結果前後編合わせて三枚。
とにかくこれで昨年から続いた感想も終わりです。
駄文と擬人化魔弾龍さん達に長い間のとおつきあい、ありがとうございました。
リュウケンドーにさよならは言いません。
再び続編に、もしくはリュウケンドーの魂を受け継いだ作品に会える事を願って。
「また、いつか」