なのはStrikerS/26話「約束の空へ」感想

2007-10-02 21:21:45 | 魔法少女リリカルなのは NANOHA
リリカルなのはStrikerS
26話 最終回「約束の空へ」感想

○まずはスタッフの皆様、約半年間お疲れ様でした!
とびとびになってしまったなのは感想ですが、最後なんでストーリーを追うというよりキャラクターや全体を通じての文章になっています。
相変わらずちょっと深読みしすぎな文章かもしれませんが。

以下ストライカーズ26話最終回の激しいネタバレが有ります。

絵の方も同じくネタバレなので、ココでは一部掲載。

感想、絵の全体を見たい方は「続きを読む」からどうぞ。




(画像クリックで拡大)

○今回のStrikerSの敵とは?
そりゃDrスカリエッティとナンバーズ、それにゼスト達。
それと六課を目の敵にするレジアスも敵だったでしょう。

しかし今回はそれら以上に、こういう「外」の敵との戦以上に六課メンバーの「内」が敵だったのではないかと思いました。
といっても六課内部に敵がいた、といわけでなくそれぞれの「心の内」...つまり恐怖や怯え、あきらめや誤解、乗り越えたのはそう言う物ではなかったかと。

まずスバル。
機人の力に怯え、泣いたり諦めるしか出来なかった幼い頃、それを乗り越え魔導師を目指し、六課で様々経験を積みました。
迎えたギンガとの戦いで、再び相手を傷つけるかもしれないと言う恐怖から萎縮し「何も出来ない自分」に戻りかけます。
しかし、マッハキャリバーの助けを得た彼女は再び立ち上がり、その力を使う事を恐れず、ギンガにデバインバスターを撃ち込みました。

そしてティアナは兄の名誉を守るため、他人に頼らず、孤独を選んでしました。
その後スバルと出会い、さらに六課でチーム戦と仲間の大切さを知ります。
ナンバーズ迎撃戦。策にハマってチームを分断されたとき、本当の孤独に追い込まれ絶望します。
しかし自分を信じる仲間、スバルを思い出し、冷静さを取り戻した彼女は、その優れた観察眼と勇気でナンバーズを打ち取ります。

エリオとキャロは天涯孤独からフェイトに救われ、六課でおなじ境遇として出合った二人。
その六課での日々は友人や先輩と出会い、守られる幸せな時間でした。。
二人は似た存在のルーテシアに出会い、まるで自らの過去のように暴走する彼女を必死で止めようとします。
さらにフェイトがDrによって追い込まれた時、逆に彼女を励まし、再び立ち上がる勇気を与えたのも二人でした。

フェイトは上記に重なってしまいますが、Drの揺さぶりでエリオとキャロに対する愛情を揺さぶられます。
それは自分の自らがプレシアの二の舞...エリオとキャロを利用しているのではないか?(いつか虐待してしまうのではという不安もあったのでは)

自分がなりたくない物に近づいているのではないか?という不安。
しかしそれもエリオとキャロの応援「一人で悩まなくてもいい、私達家族がいるのだから」というメッセージを受け取り、再び剣をとります。

エース.オブ.エースと呼ばれるなのはさん。一見無敵と思われた彼女もヴィヴィオから向けられる愛情に戸惑いを隠せませんでした。

それでも日々不器用ながらも仮の親子として関係を築きましたが、彼女を幸せにする自信が無く「養子」という最期の線を踏み出せなかった彼女。
シャッハに「空の人間ですから」と言ったのも、珍しくなのはさんが不安な自分の気持ちをごまかす言葉だったのかもそれません。
しかしヴィヴィオがさらわれたとき、管理局員の立場を超えても救いたい、助け出したいと思ったとき、本当の「ママ」になったのでしょう。

はやて。
今回Drとの戦いよりも、レジアス中将の生き方から学んだ物が多かったようですね。
最終回クロノ、ロッサ、カリム三人からの「あまりに強い思いは裏返ってしまうかもしれない」「積み重ねた時間や犠牲が多いほど」「急ぎ過ぎては悲しみばかりが増えてしまう」
これははやての信条「後悔や悲しみを誰にも味会わせたくない、自分の命はそのためにある」に対してのメッセージだと思います。
はやてのような立場なら覚悟も必要でしょう。しかし行き過ぎた覚悟は一歩間違えれば守りたかったハズの物を壊してしまうかもしれない。
人々の痛みや苦しみを止めたかったのに、いつのまにかその痛みに無頓着になったいたレジアスのように。
そして目の前の三人に比べれば自分自身、その考えもまだまだ子供。
そんな風に思ったのかもしれませんね。

これらのことは死の恐怖を克服しつつ戦う守護騎士達、そしてトラウマを乗り越え、妹との関係を取り戻したヴァイス空曹も正にそうだったと思いました。

キャラクターの感想はこのくらいにして、以下ストーリー全体他の感想。
○舞台世界観
ミッドに移って世界観が広がったのは良かったと思います。
それから軍隊、警察に近い組織というのも男の子的には楽しい要素でしたね。
なのは、フェイト、はやてだけでなく他にも少年少女の魔導師達がいる。
最低魔導師とデバイス、そして時空管理局とロストロギアがからめば「なのはワールド」になりますし。
今後別世界でも話しはつづけられそう。

○ストーリーの展開
やはり一期二期に比べるとやはりスローだったかなと思いました。
やはり以前から見ているとアレが「なのは」のスピードだと感じていましたから。
今回倍の2クールで余裕が有った筈なのに、なにか物足りない物を感じてしまう。

4クールとはいいませんがサウンドステージや、漫画のエピソードいれた3クールぶんならこのペースでもまだ印象が違ったのかも。
あくまで外伝、フアンサービスの印象が強かった今までに比べ、そちらを見聞きしていることが前提じゃないだろうか?と思う事も。
あまりに美味しいエピソードが多いので、余計そう感じるのかもしれませんね。

しかしながらティアナやスバル、キャロやアギト、最期のヴィヴィオのシーン等、傷つき落ち込んだ人間をしっかり引き上げてやるお話はあいかわらず。
こういうところが「なのは」シリーズの良い所なんですよね。

○メカ関連の描き方。
残念ながら大型メカの活躍は低調でした。

まずは「ゆりかご」
最強最大のロストロギアの筈なのに怖くない。というのもその「力」を示すシーンが無いんですよね。
「次元艦隊と渡り合える凄まじい攻撃力」とユーノの調査で解ったことが出ただけで、実際に映像が無い。
某デス.スターが怖くてハラハラしたのは、その攻撃で星が一つ破壊されてるからではなかったかなと?

「アインへリアル」
どうも形をみると巨大砲台だったようですが。ナンバーズに破壊され、こちらも使用されないので何だか解らないまま。
レジアス中将が心血注いだ筈なのに(笑)
どうせならゆりかごと対決し、見事なヤラレ役を担当して欲しかったなあと。そうすればゆりかごの怖さも伝わったのに...勿体ない。

「アースラ」
本当に六課の隊舎の替わりとなっただけでした。せっかくの退役艦、最期の活躍が見たかったです。

「各デバイス」
スバルとマッハキャリバーの信頼関係は正に「なのは」といった感じでした。
リボルバーナックル両手持ちもしっかりやってくれましたし。
ただ他の新人デバイスは人数がいるぶん印象が薄くなってしまったかなあ。もう少し性格が伝わる会話をしてくれれば良かったんですが。


○EDそして今後
エンディングも一年後、それぞれ自分の夢進む者、選んだ道を歩んでゆく者、平穏に暮らすもの、それぞれの姿が見れて良かったです。

はやて守護騎士。地上に腰をすえ捜査官復帰。海と陸とのパイプに、という考えもあるのかな?

髪を降ろし、大人っぽくなったティアナ。執務官に復帰したフェイトの補佐として夢を追いかけます。

笑顔の戻ったルーテシア、母メガーヌ&召還虫と共に。

自然保護官に復帰のキャロを追いかけて来たエリオ。もう離れられないでしょうねえ。
花が届くという事はルーテシアの世界と意外と近いかも。

Dr&ナンバーズ、しっかり罪を償ってください。将来的には更正したメンバーはアギトのように管理局入りする者もいるかな?

高町ヴィヴィオ、魔法学校ということは将来はやはり魔導師へ? ユーノの「友人」扱いに泣いた(笑)

レスキュー隊に戻り第一線で活躍するスバル。過去をリフレインする姿にはグッと来ますね。ところでその少女が4期主人公?

現場に残ったなのはさん。これからも優しくもく厳しい教官として指導してゆくんでしょう。


二期A'sが終わってまさかの三期StrikerS製作発表。
望んでいた事だけに嬉しかったし。放映中もなんだかんだ言って楽しめました。
前シリーズにくらべ、ちょっとデコボコな印象はありましたが、スバル達新人ズのような...「可能性の塊」
そんな印象です。
ぶっちゃけ一期二期より好きかもしれないです。メガマガ、DVD、サウンドステージも買ってますしね。


そして、もっともっとスバル達「StrikerS」活躍をみたいんですよね。
「新人」からプロフェッショナルとなった四人のその後。
2クールたっぷり使っって育てたんですもん、これだけじゃ勿体ないですよ!
OVA前後二巻の外伝でもいいですから出てくれないかなー。もちろんそれが4期ならなお最高なんですけどね。

絵もその4期を妄想して描いてます。再び集うスバル達四人。
ちなみにタイトルは「2nd StrikerS」
なのはポータル「時空管理局」様放送、毎週土曜の「管理局ラジオ」絵アップローダーに投稿した線画の着色版です。

今月、メガミマガジン11月号の特集ページ最期には 「-そして再び 魔法少女、育てます」の一文が。
(...これはヴィヴィオを育てています、という意味なんでしょうが、新シリーズというふうにも取れる?)

まあいろいろ期待と妄想をしつつ、年内はなのは同人活動を行って行こうと思います。
では、長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

○ココまでアップした後こんなニュースを見つけました(名前の無い部屋 様より)
まんたんウエブ<特集:魔法少女リリカルなのは ネット、声優人気でブレークのマジカルストーリー>

コレは期待しちゃいますよ!?