ヴァンサンママの実家は、満開の藤の花が玄関で迎えてくれた。
実家での夕食パーティーには昼のままの服装で出かけたが、少しドレスアップしている人や、ここからスタートするヴァンサンの知人たちもいた。
20人以上の人の夕食の準備は部屋も含めて大変だろうと想像するが、フランスでは慣れているのか、数時間で用意されたとは思えないテーブルだった。
手前の金の紙に包まれたのは、ヴァンサンが住んでいるアミアンの名物の「マカロン」、マクロン大統領夫人のブリジットさんの実家の会社のマカロンである。↓(ちなみにナンシーやバスクにもマカロンがあるがどれも素朴なタイプで、それぞれ違う)
パリのマカロンとは全く違うもので、アーモンドの香りが漂う(フランス人の好物)素朴なマカロンだ。正直に言うとパリのマカロンのほうが美味しいが、実は最近ヴァンサンママから渡仏できなかった私を慰めるために?送ってくれ、食べなれてくるとなかなかおいしく感じられた。
これは、プロヴァンスに住むアンリ・アニエスからのお土産だが、テーブルに並べられていた。サロンドショコラで来日したこともあるフレデリック・アヴェッカーさんは、アンリ夫妻の友人でもある。↓
ビュッフェスタイルで長テーブルに並んだ料理を各自が好きなものを取って、また丸テーブルにつき、歓談するスタイルだった。
テーブルのメンバーもそれぞれ変わるが、まだここでも私は子供たちや、ヴァンサンママの弟家族や日本人パートナーがいるというヴァンサンの友人の女性くらいまでしか、話が広がらなかった。
でもデザートの部屋で、ヴァンサンママの弟の奥さんが、私の前で「サクラ・サクラ…」と歌い出した。えー!!!びっくり!! 「日本人に習ったのよ」と言っていた。
まさか、ブルゴーニュで、日本の歌が聞けるとは、思ってもみなかったことだ。
三人の子供たちのうちの長女は日本にも行ったことがあるそうで、来ていたその恋人も「日本は大好き」と言っていた。
彼らとはこれをきっかけに仲良くなり、この後リヨンに行くと言ったら、リヨン郊外に住む彼らから「もし都合がついたら連絡して」と連絡先をいただいたのだが、残念ながら時間がなくいけなかった。いつか機会を持ちたい。
この家はヴァンサンママの実家で、古いが大きく立派な家である。子供達も巣立ち弟さんは別に住んでいるので、今は誰も住んでいない。しかしヴァンサンママは、ヴァカンスなどで度々帰っているし、弟さん一家も、時々様子を見ているらしい。
まだまだパーティーは続く。
これはプレパーティーと言ったところで、本番?は翌日なのだ。