フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

本当の席のムッシュさんありがとう。

2021-04-21 10:04:08 | 2018年春の旅行(パリ・ブルゴーニュ・リヨン)

エスカレーターにホームですぐに切符のことを言ったのだが、彼は会ったうれしさのあまりか?(笑)耳に入らなかったようだ。

 

そして、駐車場に行き、30分余りで家に到着し、荷物を整理した後、切符を見せて

6月2日というところを見せたら、大変驚いた様子で、「コントローラーは来なかったのか?」と言うので「幸運なことに来なかったよ」というと、胸をなでおろし、ほーっという表情を見せた。

 

元国鉄職員(エスカレーターのこと)の予約ミスだったら、罰金の免除はしてもらえるかと聞いたら、「Impossible!!」ということだった。無料パスでフランス国鉄にどこでも乗れる彼だが、そこまではさすがに無理だということだ。

もしペナルティーを取られていたら、日本人なら責任を感じ、ペナルティーの金額を弁償すると思うが、フランス人はどうだろう!?

 

それにしてもあの席の本当の予約者だったムッシュに、お礼を言わないといけないと思ったのだが、降りるときに見つけられなかった。たとえダブルブッキングがよくあることだとしてもよくあっさり引き下がって、他の席へ行ってくれたなと、後からその人の「ムッシュぶり」に大いに感謝した。

 

教訓:切符は必ず乗る前に確認すること!!!エスカレーターにはできるだけ、直前に旅行計画を話すこと!!!

とは思うものの、2019年のクリスマスの時、最初は双方とも列車の予定だったので、その時も窓口まで行って予約や、ストライキのため結局車で行くことになり、キャンセルもお願いすることになってしまった。

しかも、窓口の料金のほうがわずかだがHP上より高いことが帰宅後わかり、国鉄(SNCF)にメールで問い合わせをしたり、窓口が休みだったりして、何度も行ったとか。

彼はパソコンは使えるし、どちらかというと理系だが、やはり年齢的なこともあり、時間がかかろうとも、最終的には電話やこのように対面して解決していくタイプということがわかったのである。

エスカレーターは、今回の滞在でも三食分の家の料理のメニューや外食の予約まで4日分完璧にスケジュールを書いていて、そういうところは立派としか言いようがないが、やはり80代になると、こういう「うっかり」がある。さらに頑固なので、説得するのが難しい。

 

本当にまだその緊張感が解けないくらいだったが、奥さんの用意してくれていた懐かしい料理の数々を見ると、少しずつ忘れて、ディジョンでの滞在のスケジュールに気持ちが向いていく。

お土産の浴衣を羽織る奥さんの写真を撮るエスカレーター↓

いつものように移動中の列車内で簡単に食事を済ませているのだが、ここでは遠来の客人のために夕食の準備をしないということはあり得ないことだった。

 

まるで待ち焦がれていた恋人か、大切な家族のためのように感じるほどの二人のおもてなしのスタートだった。ディジョンに住む娘夫妻も招待して。

 

 


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