<クアオルト研修概要>
少し前の話ですが、今年の6月に9日間かけてドイツとオーストリアに、クアオルトの勉強のため研修に行ってきました。15人くらいのツアーです。同行してご指導いただいたのは、北海道大学名誉教授の阿岸祐幸先生です。阿岸先生は北海道大学医学部医学部付属温泉治療研究施設長、付属病院登別分院長を歴任されていらっしゃいます。阿岸先生には、以前から、温泉療法の研究ご指導をいただいておりました。そうしたところ、研修の話しを、阿岸先生から教えていただき、即決で行くことにいたしました。自分自身、自然の中で歩いたり、温泉に入ったりすることが大好きなのですが、この楽しさを医療や看護に応用する方法を学びたいと思ったからです。
クアオルト(独 kurortbehandlung、英 health resort、日 健康保養地)とは,自然要素のもつ保健作用を活用して,温泉療法や気候療法行う設備が整っている場所(主に温泉や森林)のことです。この場所で行われる療法が健康保養地療法Health Resort Medicineであり、ヨーロッパで盛んです。“Health Resort Medicine”という言葉は.温泉気候医学関連の国際組織である「国際温泉医学会International Society of Medical Hydrology;ISMH」で1980年代に確立された概念です.(阿岸祐幸先生著、「阿岸祐幸先生と行く地形療法とドイツ・オーストリア温泉地視察、講義テキスト資料集、p116-119より」
研修では阿岸先生のご厚意で、ミュンヘン大学のProf. Dr.Dr.Angela Schuh 先生、Bad IschlリハビリテーションセンターのDr.Falkenbach院長 http://www.ska-badischl.at/cont/index.php、Dr.Hans Knorr医師、Prof. Dr. W. Schnizer医師など、著名な先生方のご講義も拝聴することができました。
研修報告2 に続く・・・。